アラ還と言われる60歳前後で、まだまだ恋愛も現役！という方は、男性にも女性にも多いもの。実はこの世代は恋愛結婚がお見合い結婚を上回る時期をリアルタイムでみてきたために、他の世代に比べても恋愛や婚活・恋活に積極的とさえ言われます。そんなアラ還さんが恋愛を始めるきっかけや注意点を調べました。自分も恋愛したいと考えるアラ還さんはぜひご一読ください。
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すっかり伸びた平均寿命、アラ還は生活も恋愛もこれからです！
厚生労働省が発表した令和元年簡易生命表によると、男性の平均寿命は 81.41 年、女性の平均寿命は 87.45 年。50年前の昭和45年が男性の平均寿命は69.31年、女性の平均寿命は74.66年ですから、半世紀の間に男女どちらも寿命が10年以上伸びている計算になります。また、内閣府の発表した令和2年版高齢社会白書によると、令和元年10月1日現在の総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は28.4％。アラ還と言われる60歳前後の上の世代がこれだけいるのですから、アラ還とは言ってもまだまだ仕事に趣味にと頑張らなければならないでしょう。
一方で、国では少子化による労働力の低下が問題視されるなど、単なる労働力のみならず人材としての活躍も期待されるのがこの世代。社会奉仕活動だけでなく起業や事業承継に取り組む60代70代も多くおり、ひょっとしたら日本が現役のアラ還の皆さんを頼る時代が訪れるかもしれません。
家庭生活という面で見るために、厚生労働省の令和2年版厚生労働白書から年齢階級別未婚率の推移を調べてみると、2015年時点で調査したもっとも高い年齢層である50-54歳は男性が20.9％、女性が12.0％でした。時間の経過を考慮してもこの数字に大きな変動が起きていると考えづらいため、これからこの世代の恋愛や恋活・婚活のブームが起きる可能性は高いでしょう。そもそもこの世代では離婚や死別による独身者も多く含まれるはずですから、「誰かと一緒に暮らす時間が欲しい」と考えるのは、極めて自然なことです。
恋愛に抵抗は無し！でも特有の問題があり？アラ還ならではの事情とは
・すでに恋愛結婚が主流だった時代に育ってきた
今還暦を迎えられた方は生まれ年が1960年前後と考えられますが、国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査によると、恋愛結婚と見合い結婚の比率が逆転したのがちょうど1960年代末。「時期が来たから集団で結婚する」ことよりも「好きな人を見つけて結婚する」ことへと価値観が変わる状況を目にしてきた世代ですし、実際に結婚する当事者となっていた1985年ごろには全体の8割が恋愛結婚していたわけですから、自らの手で幸せを掴むことに抵抗がない・恥ずかしくない日本で最初の世代とも言えるでしょう。
さらに言えば当時は、小説・ドラマ・映画でも女性が主人公の複雑な恋愛事情を描いたドラマが流行した時代で、世のOLも女性向けのファッション誌や週刊誌からトレンドを取り入れるのが常識。男性はバブルに突入する空前の好景気を背景に、とにかく働いてとにかく良い車に乗りとにかく良い服を着て、それを実践するために恋愛How to本を読み漁っていたことでしょう。
つまり、当時は恋愛が世の中を動かしていて、その頃良い恋愛をしてきた世代が今、アラ還を迎えているのです。先ほど、この世代の恋愛や恋活・婚活のブームが起きる可能性は高いと言いましたが、その最大の理由がここにあるのです。
・一人では解決できない問題から、結婚やお付き合いをあきらめる人も
この世代の独身者には離婚や死別が含まれる、と言いましたが、これがネックとなり婚活・恋活が進められなくなるアラ還がいらっしゃいます。その大きな障壁となるのが、子供の存在でしょう。通常、アラ還世代のお子さんなら成人していることが多く、自分の親の幸せを喜ぶ方が多いですが、資産を持っている・店舗を経営している、といった状況では新しい家族を迎えることに抵抗があるそうで、「親族で話し合った結果、このお付き合いはあきらめてほしい」と直接お相手まで伝えにいくこともあるのだそう。
さらに、当事者の両親の介護がネックになることも。確かに、白髪の高齢者から突然「これからはあなたの子供です」と言われても、不審に思われるだけでしょう。このように、自分たちだけが良くても解決しない問題は多くあり、これらの問題をひとつひとつ解決していく労力が、アラ還の婚活・恋活には求められるのです。「できるだけ一緒にいたい」という願いは貴重ですが、年齢ならではのデメリットも存在することから目を背けてはならないのです。
アラ還だからこそ好きな人と一緒にいたいと考える理由とは？
・かつての関係をたぐり寄せたい
人間の感情とは不思議なもので、昔と変わらない関係を築けることもあれば、昔とは違った関係ができあがることもあるものです。例えば、結婚のエピソードでよく聞く「同窓会で」「かつての職場の同僚と」というパターンは、アラ還になっても同じこと。何十年振りで出会ったとしても、それまでに仕事や結婚・離婚などを通じて、人間として見違えるほど成長していることはまったく不思議ではありません。学生時代に「ちょっとタイプじゃないかなぁ」なんて言っていた相手ほど、年を重ねた魅力は絶大で、巣立った子供たちの話を聞いて「あれ、なんかドキドキする」と、早速次に会う約束をして始まるパターンが多いそうです。
ちょっと見ない期間でも、人間は大きく変わるものです。その変わった部分が、今までは感じなかった男性の部分・女性の部分なら、ときめくのは当たり前と言えるでしょう。しかもバックボーンには「私はあなたの若い頃を知っている」という安心感があるのだから、その関係にはなんの障壁もないのだそうです。さらに、このような出会いには結婚歴のある・ないは関係がないので、こんなチャンスがありそうな独身のアラ還さんは、常にアンテナを張っていた方が良いですよ。
・もう一度胸が高鳴るような出会いを経験したい
かつて、大恋愛をした経験があるアラ還さんによく起こるのがこのパターンでしょう。自分なりの恋愛スイッチの入れ方を知っている人も、このパターンのひとつです。今でも若い頃のようにエネルギッシュに活動する人が多く、週刊誌で芸能人の熱愛報道を読んで、素直な気持ちで「いいなぁ」と言えてしまうタイプの人。精神的にとてもフレッシュな人であることが大きな魅力ですが、若干「周囲が見渡せない」傾向があるのが玉にキズ。相手が両親と同居しているなどの大切な情報が見えない場合もあるので、当事者は少し冷静になってその恋愛を客観的に見ようとする努力も必要になるでしょう。
ただ、通常なら恋愛にも結婚にも、ある程度の勢いが大切なのは事実。「今さら結婚してもうまくいくはずがない」という周囲の雑音は、こんな勢いがなければ乗り越えられないものなのです。もちろん、アラ還だからこそのむずかしいことはあります。それと同時に、自分の本音に耳を傾けてみるのも良いことなのです。
・今なら大人の恋ができるチャンスだと思った
恋愛を楽しむアラ還さんは増えています。前述したパターンもそのひとつですが、それとは別に60代になってから恋愛適齢期に突入するパターンも存在します。「今さらそんなことある？」と思ってしまいそうですが、冷静に分析すればこの年代には「恋愛と結婚は別もの」と割り切って生きてきた人たちが思ったよりも多く存在するもの。「今まではがまんしてきたけど、子育ても終わったのだから、もう周囲に迷惑をかけることはない」と考え、あえてこのタイミングで好きな人を見つけて好きなだけ一緒に過ごしたい、と考えるのだそうです。
このパターンでひとつ心配なのが、自分の理想とする恋愛パターンから抜けられないこと。例えば死別によって独身になった場合、かつての配偶者の考えや行動が価値基準のベースになってしまい、最悪の場合「あなたは私が思っていた理想像と違う」と平気で言ってしまうことがあるのだそう。そんな部分までかわいいと思えるか？が、このパターンの人と付き合う別れ道になるのかもしれませんね。
アラ還でゼロから互いを理解しようとするのは大変？あえて出会いを求めるなら
ここまで、アラ還の方の恋愛について見てきました。結論として言うのなら、恋愛に年齢は関係ないということ。不倫でもない限り、恋愛を止める理由はありません。そこに出会いがあるのなら、「年甲斐もなく」と自分を卑下せずに、声をかけてみてはいかがでしょう。
恋愛に関係なく、年齢を重ねたことで気をつけたいことがあります。それは「相手を思いやること」。年を取り経験が増えると、つい自分の知っている土俵ばかりで相撲を取るような傾向が増え、ちょっとしたことで不機嫌になってしまうアラ還さんをちらほら見かけます。そもそも恋愛のドキドキとは「相手の知らない部分をもっと知りたい」ということからきているのですから、少しの不安で敏感になりすぎないようにしましょう。
「もっと重大な問題として、自分には出会いが無い」というアラ還さんは、思い切って出会いのチャンスを増やす努力をしましょう。今は年代の高い層向けのマッチングアプリなど、さまざまなツールが用意されている時代です。「その手のものは事件に巻き込まれるのでは？」と不安に思うなら、選択肢は結婚相談所の一択ですね。特に業界大手のオーネットが展開するスーペリアがおすすめで、こちらでは男女45歳以上の方を対象にした「人生のパートナー探し」サービスを提供しています。価値観やライフスタイルの合う理想のお相手を探せるのは、しっかりとした人生観を持つアラ還の方にもご満足いただけるはず。気になった方は、まずはアクセス先にあるパートナー探し診断を受けてみてはいかがでしょうか。
