厚生労働省が発表した「令和元年簡易生命表」によれば、日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳となりました。人生100年時代とも言われる昨今。充実した老後を過ごしたい高齢者の婚活が、かつてないほど盛んになっています。
高齢者の婚活は、若者とは違うポイントに注意する必要があります。そうした課題を抱える高齢者の婚活には、結婚相談所の利用がおすすめ。この記事では、高齢者が結婚相談所を使うメリットを中心に、高齢者の婚活についてお話しします。
目次
高齢者の結婚がもつメリット
活発な動きを見せる高齢者の婚活。定年退職後に行うような婚活には、どんなメリットがあるのでしょうか。
孤独から解放される
老後の生活が一人きりになってしまうことに、大きな不安を抱える人は少なくありません。核家族化が進む現代においては、老後を単身世帯で過ごす人も多く、毎日の生活に孤独を感じる人の割合も決して小さくはないでしょう。
同じ時間を過ごせるパートナーとの生活は、そんな老後を孤独感から解放してくれます。二人きりの穏やかな時間をゆっくりと過ごせるパートナーの存在は、心強くありがたいものとなってくれるでしょう。
経済的な余裕が生まれる
高齢者となると、若い頃のような自由な働き方は難しくなり、収入が減る人が多くいます。しかし生活には一定の支出が必要なため、収入に対する支出の割合が大きくなり、一人暮らしでは経済的に不安を抱えやすくなるでしょう。
一方、2人で暮らせば家賃や水道・光熱費が折半できるようになり、生活費用の負担を軽くできます。食事も一人分を作るより二人分のほうが安く作りやすくなるため、経済的な心配は大きく減らせるでしょう。
体調管理がしやすい
健康には注意しないといけないとわかってはいても、一人暮らしではつい気が緩みがちで、生活のリズムが乱れてしまったりという問題が起こります。
結婚してパートナーができると、毎日の生活に相手の目があるため、健康への意識が強まることが期待できます。万が一体調を崩した際にもサポートしてもらえ、大きな問題になりにくいのもメリットといえるでしょう。
高齢者の婚活には結婚相談所がオススメ
数ある婚活の手段の中でも、高齢者の婚活には、結婚相談所がおすすめです。普段の生活ではなかなか新しい出会いを求めにくい高齢者にとって、結婚相談所にはどんな利点があるのでしょうか。
出会いの回数が多い
結婚相談所には、結婚の意思がある男女が集まってきます。もちろん高齢者も例外ではなく、還暦を過ぎた登録者も大勢おり、高齢者同士のマッチングが活発に行われています。
アドバイザーが相性や条件を見た上でお相手を選んでくれるため、希望にあったお相手との出会いが期待できます。もしうまくマッチングできなかったとしても、アドバイザーが次々と新しい人を紹介してくれますので、普段の生活ではないような多くの出会いを得られるでしょう。
客観的な評価をしてもらえる
婚活の場では、条件が合致していたとしても、お相手からお断りされることがあります。実際に話をした結果、登録してある条件からではわからない問題が見つかるケースが多く、また自分では気がつかない問題が原因である場合も少なくありません。
結婚相談所では、必ず担当のアドバイザーがつき、さまざまな相談に乗ってくれます。時には客観的な評価をした上で、有効な改善点も提案してくれます。一人ではわからないような問題点を見つけてくれるため、婚活の成功に向けた対策を行えます。
アドバイザーのサポートを受けられる
結婚相談所の最大のメリットは、アドバイザーから直接アドバイスをもらえる点でしょう。アドバイザーは、過去に何十組ものカップリングを成功させてきた婚活のプロ。高齢者同士の結婚が成立するよう、さまざまなサポートを行ってくれます。
第三者視点でいいところをアピールしてくれたり、お相手とのメッセージのやりとりの仲立ちをしてくれたりするので結婚したい高齢者にとってはアドバイザーこそが結婚を実現するための最大の応援団となります。
高齢者の結婚で注意したいポイント
高齢者の結婚は増加傾向にある一方、20~30代の結婚にはない注意点が多く潜んでいます。結婚後トラブルにならないよう、事前にしっかりパートナーと話し合っておきましょう。
事実婚ではなく入籍する
「老い先が短いからわざわざ結婚しなくても」と、事実婚を選ぶ高齢者の方もいます。しかし事実婚は、結婚により発生する多くの優遇措置を受ける権利がありません。
事実婚関係にあるパートナーが死亡した場合、現行法においては、原則として遺産を受け取ることはできません。また遺言状により遺産相続の権利が発生したとしても、相続税の配偶者控除を受けられないため、相続額によっては高額の相続税を納税しなければならない恐れがあります。
何よりも、自分が死んだ後のパートナーに何の財産も残せないことは、とても悲しいことです。
入籍する前にお二人でしっかり話し合い、さまざまな制度を理解した上で入籍を進めるとよいでしょう。
子どもの理解を得る
高齢者の結婚においては、子どもの存在を無視することはできません。高齢者が再婚する時には、子どももすでに社会人となり、家庭を持っている場合も多いでしょう。親の庇護下からは外れていることも多いですが、必ずしも無条件で親の結婚に賛成するとは限りません。一人暮らしの解消が結婚の目的なら、同居を申し入れてくる子どももいるでしょう。
また親の結婚には、必ずといっていいほど相続の問題がつきまといます。配偶者は最低でも半分の財産の遺産相続を受ける権利があるため、遺産の額によっては子どもから反対されることも十分に考えられます。
後々の問題を防ぐためにも、子どもには遺産の扱いを含めた理解を得られるよう、十分な話し合いと対策を行いましょう。
以前のパートナーと比べない
国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2021年版」によれば、2019年時点の70歳以上の初婚率は男性0.02%、女性0.01%。再婚率は男性0.25%、女性0.09%と、再婚者の割合が大きくなっています。
高齢者同士の結婚において、初婚同士ということはほぼありません。新しい生活の中で前のパートナーを思い出すこともあるかもしれませんが、決して比較しないようにしましょう。
たとえ新しいパートナーを褒めるためだったとしても、前パートナーを引き合いに出されるのはパートナー側にとって気分がいいものではありません。時には「昔のパートナーを忘れていないのでは」と勘ぐられることもあります。再婚を目指すなら、以前のパートナーの話は出さず、二人の新しい生活へ目を向けるように心がけましょう。
介護だけを目的にしない
高齢者同士の結婚につきまとう問題のひとつに、介護があります。パートナーを介護要員として迎える結婚は、後々大きなトラブルを引き起こしかねません。
将来的に介護が必要になる可能性は、誰しもが持っているものです。もし夫婦どちらかが要介護状態となっても、もう一方に大きな負担をかけないよう、福祉サービスや子どもたちとの連携など、介護体制について十分に話し合っておくとよいでしょう。
高齢者だからこそ結婚相談所を活用しましょう
高齢者だからこそ、結婚をしてパートナーを作ることには大きな意味があります。しかし高齢者には結婚により家族の形が変わることで大きな変化が生まれ、パートナーだけでなく子どもたちの未来にも影響を与える場合があります。そうした課題へのアドバイスも含め、結婚相談所を利用した婚活は高齢者の成婚への近道です。ぜひオーネットのシニア向け婚活スーペリア で、一生を共にできるパートナーを探し出しましょう。