結婚の意思はあるけれども独身でいる理由の1つに、「自然な出会い」へのこだわりがあるかもしれません。なぜ自然な出会いにこだわるのでしょうか。ここでは、自然な出会いにこだわる理由やそのメリット・デメリットを把握し、幸せな結婚につながる出会いについて考えていきます。この記事を読んで、こだわりを上手にゆるめ、結婚の可能性を高めてくださいね!
目次
結婚相手との自然な出会いを求める理由
そもそも自然な出会いとはどのようなものを指すのか、みんなが本当に自然な出会いを求めているのか、なぜ自然な出会いを求めるのかなどを押さえていきましょう。
"自然な出会い"がないことに悩む人は多い
2021年、オーネットは20 歳~34 歳の未婚男女を対象とした「新生活における、自然な出会いに関する実態調査<2021>」を実施しました。アンケート調査内の「新生活(直近 3カ月)で『自然な出会い』はありましたか?」という質問に対する回答を見てみると、「何もなかった」と回答した人の割合が70.0%にものぼることが分かりました。
社会人になると、職場と自宅を往復する生活になる人も多くなります。また、近年では新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、自然に人と出会う機会が減っていることに悩む方も増えているようです。
そもそも自然な出会いとは?
「自然な出会い」とは、日常生活のなかでの偶然の出会いのことを言います。例えば社会人の場合は、職場や同窓会、オフ会などのイベント、習い事や社会人サークル、異業種交流会、ボランティア、通勤ルートや行きつけの店など、異性と出会うことを目的とせずに行った場所で偶然発生する出会いのことです。
自然な出会いに対して、マッチングアプリや出会い系サイト、結婚相談所や婚活パーティーなどの出会いをサポートするサービスを利用することを「意図された出会い」と感じる人がいるかもしれません。
自然な出会いと異なるのは、次のような点です。
- サービス利用に利用料金や登録料金が必要な場合がある
- 相手を意識したプロフィールの準備が必要である
- 相手に選ばれるファッションや所作を心がける必要がある
ファッションや所作など通常はあまり意識しない項目が見られます。自然な出会いと比べるとそれなりにコスト・労力がかかる点も特徴です。
みんなは本当に「自然な出会い」にこだわっている?
オーネットが20代・30代の未婚男女を対象に実施した調査によれば、婚活のきっかけは「自然な出会いでは難しいと思ったから」が、男性20代42.9%、男性30代50.7%、女性20代65.4%、女性30代66.1%でいずれもトップ。一方で婚活しない理由も、男性20代で41.6%、男性30代で30.7%、女性20代で54.9%、女性30代で47.6%と、「自然に出会いたいから」がいずれの性別年代でもトップになっています。
やはり、自然な出会いにこだわる人が多いようです。
結婚相手との自然な出会いを求める理由とは?
では、自然な出会いにこだわる理由にはどのようなものがあるのでしょうか? 細かな理由は個人によって異なるでしょうが、主に次のようなことが考えられます。
婚活サービスなどを利用することに抵抗があるから
オーネットが実施した「自然な出会いに関する意識調査」によると、自然な出会いが良いと回答した人があげる理由は次の通り。
- 「生活の中で人柄を知り、自然に惹かれることが理想だから」44.8%。
- 「自然な出会いに憧れがある」36.6%
上記から自然な出会いはポジティブなイメージが強いことがわかります。一方、自然な出会い以外は以下のように否定的なイメージが見られます。
- 「出会いを求めている状況が苦手」23.9%
- 「出会いにお金をかけたくない」22.4%
- 「出会いの場が怖いと感じる」19.4%
- 「出会いの場にいる人を魅力的に感じない」17.9%
出会いに投資することが日常的ではなく、受け入れがたいといった気持ちの表れかもしれません。
人に言いやすい出会い方をしたいから
マッチングアプリや婚活パーティーなどを通しての出会いでは、出会いのきっかけを周囲の人に聞かれたときに言いにくいという人がいます。職場で出会った、学校時代の同級生だったなど、自然な出会いだと、堂々と人に言えるようです。
恋愛から結婚へと進みたいから
最初から「結婚」ありきの出会い方ではなく、出会って恋愛をして、その延長線上で結婚へ進みたいと望む人がいます。結婚を前提とした婚活サービスなどを利用した出会い方では、恋愛という段階がないと考えているのかもしれません。
みんなが思い描く自然な出会いができる場所
「自然な出会い」といっても、想定している出会いの場は人それぞれです。どんな場所での出会いを理想としているのか、意見が多かったものをまとめてみました。
新しい生活スタイルにより、自然な出会いの場も少しずつ変化が見られます。
職場
自然な出会いの場として、職場を挙げている方が大きな割合を占めています。転勤や異動による出会いや、取引先との出会いがその主なものです。
またコロナ禍の影響により、職場で自然な出会いがあったという方は半数以上もいました。移動の制限がかけられる中、人と出会える場が職場しかないというのも背景にあるようです。
スポーツジムや趣味の場
スポーツジムや趣味の場は、同じ思いを持っている方が集まる場として、自然な出会いに最適と考えている方が多くいらっしゃいます。
一緒にスポーツや趣味を楽しめるお相手なら、自然に惹かれていくのかもしれません。
居酒屋やバー
居酒屋やバーといったお酒を提供する場も、自然な出会いに適していると感じているようです。お酒が少し入ると、本音で語り合えたり相手の本心がわかったりするのも、大きな理由に挙げられています。
合コンや街コン
自然体で参加しやすい合コンや街コンも、人気の出会いの場として挙げられています。お互い、出会いを求めているので、多くの方が利用しやすく出会いやすいことが理由です。
知り合いの紹介
知り合いの紹介も、自然な出会いと感じている方がいらっしゃいます。人とのつながりを大切にしている方は、知り合いから紹介される機会も多くあります。
学生時代の友人や知人から紹介されたことで、自然な出会いがあったと答えた方は、39.9%と高水準でした。
自然な出会いを求めている方は、知り合いにアピールしてみると出会いのチャンスを掴めるかもしれません。
自然な出会いのメリット・デメリット
では、自然な出会いのメリットは何なのでしょうか? またデメリットはあるのでしょうか。
メリット
自然な出会いのメリットは、自分のいつもの生活のなかでの出会いであることから、プロフィール作成や写真の用意などの労力をかける必要がなく、特別なコストもかからないことでしょう。また、職場や同窓会、習い事などで出会った場合は、話題探しに苦労しないこともメリットかもしれません。また、前述のとおり、周囲に出会いのきっかけを聞かれた場合、答えやすいこともメリットでしょう。
デメリット
日常生活のなかで自然な出会いができるコミュニティーは限られています。自然な出会いにこだわることは、よほどフットワークの軽い人でもない限り、出会いのチャンスを狭めることになりかねません。また、自然な出会いから交際に至っても、コミュニティー内で破局すると気まずくなる点もデメリットです。
また、結婚相談所や婚活サイトなど婚活サービスを通しての出会いであれば、結婚という目的が一致しています。しかし自然な出会いでは、互いの想定するゴールが一致している保証はありません。そのため結婚までの道のりが結婚相談所よりは長い可能性がある点もデメリットでしょう。
30代になると自然な出会いをするのは難しい?
年齢を重ねるほど出会いが減ってしまう傾向があることは、【30代の婚活テクニック!】結婚に向けて30代女性が取り組みたいことで紹介しました。やはり30代になると自然な出会いはかなり難しいのでしょうか?
30代からの自然な出会いは新しい環境に飛び込めるかがカギ
20代では就職をする人が多く、新たな出会いのチャンスが比較的あると思います。その20代で自然な出会いがなかったのなら、それから環境が変わっていない限り、30代で自然な出会いを期待するのは厳しいかもしれません。
前述のとおり、20代・30代の未婚男女を対象に実施したオーネットの調査において、婚活のきっかけは、性別年代かかわらず「自然な出会いでは難しいと思ったから」がいずれもトップでした。数字を見ると、男性20代42.9%、男性30代50.7%、女性20代65.4%、女性30代66.1%。男性も女性も、30代では20代に比べて自然な出会いは難しいと考える人の割合が高くなっています。
30代になると、職場や日常の生活圏においてすでに人間関係ができあがってきている人も多いでしょう。そのうえ、既存のコミュニティー内では既婚者も増えているのではないでしょうか。環境が変わらない限りは、自然な出会いのチャンスが減少してしまうのは仕方がないのかもしれません。
そう考えると、30代での出会いは、いつもと違う新しい環境に飛び込めるかどうかがカギとなりそうです。
30代では少しこだわりをゆるめ、出会いのチャンスを広げることも大切
自然な出会いにこだわるのは悪いことではありません。しかし、そのために結婚につながる出会いのチャンスを狭めてしまうのは良いことではありません。30代になれば、待ちの姿勢では、なかなか自然な出会いはやってきません。
例えば、習い事を始めたり社会人サークルに参加したりする。あるいは、学生時代の友人に連絡をして同窓会を企画する、ボランティア活動を始めてみるなど、何らかの形で新しい環境に飛び込む努力が必要です。
また、前述の意図された出会いへの偏見をなくして、上手に利用するのも1つの方法でしょう。結婚相談所など婚活サービスを通しての出会いでは、恋愛の段階がないと思われている人もいますが、「恋愛を楽しんだ延長線上で結婚へ」という流れは、自然な出会いと同じようにあります。こちらの「幸せな恋愛結婚ストーリー」にあるように、オーネットで出会い、デートを重ねる過程で「この人しかいない」という思いが募り、成婚へ至ったカップルは多くいます。
なお、オーネットのプロフィール検索は、年収や学歴など条件を検索するためだけのものではなく、相性の合いそうな人を探すために活用することもできます。例えば同じ職種や趣味の人を探すのもいいでしょう。職場や習い事先での自然な出会いのように、話題に苦労せず会話を楽しめる人とマッチングするかもしれません。
意図された出会いの場合、出会いのきっかけを周囲の人に言いにくいという人がいますが、聞かれたら「紹介で」とサラッと伝える程度でいいのではないでしょうか。
自然な出会いにこだわる本当の理由を今一度考えて、その気持ちを大切にしつつも、上手に出会いのチャンスを広げていきたいものです。
自然な出会いでなくても幸せな結婚はできる
自然な出会いにこだわる気持ちは理解できますし、できればそうしたいですよね。でも自然な出会いが難しい場合もあるでしょう。それでも自然な出会いにこだわり続けて、出会いのチャンスを狭めてしまうのは残念なことです。
そもそも自然な出会いにこだわっている理由の一つには、普通に恋愛をして結婚をしたいといったこともあるのではないでしょうか? すでに紹介したように、婚活サービスを通じてでも、恋愛をして幸せな結婚に至るケースが多くあります。自然な出会いにこだわりすぎるあまり、本来の目的である幸せな結婚を遠ざけている可能性はないか、一度振り返るのもいいかもしれません。こだわりをゆるめて、幸せな結婚へとつなげてくださいね。