かつての婚活では「高収入・高学歴・高身長」の3高がもてはやされていました。現代の婚活では重視されない価値観となりましたが、それでも学歴がどの程度重視されているのかは気になるところです。
結婚相談所での婚活において、学歴は重要な要素なのでしょうか?今回は学歴が婚活においてどのような意味を持っているのか、結婚相談所における学歴の扱いについてご紹介します。
目次
結婚相談所の入会に学歴は必要?
多くの結婚相談所では、一定の入会基準を設けています。その入会基準において、学歴はどの程度影響するのでしょうか。
一般的には入会時に学歴は不問
一般的な結婚相談所の多くは、入会時に学歴を問いません。例えば、オーネットでは入会条件に以下の項目を設けています。
- 20歳以上で結婚・内縁関係のない独身(独身証明書が必要)の方
- 会員登録時に必要となる書類が提出できる方
- 日本国内の店舗で契約が可能な方
- 定職に就いている方(男性)
- 海外在住の方の場合は、ご本人様宛ての郵送物をお受取りいただける住所地が日本国内に存在すること
なお、入会に学歴の高さは求められませんが、申請する学歴の正しさは要求されます。結婚相談所によっては学歴を詐称できないよう、学歴証明書や卒業証明書を提出させ、卒業の証明を義務づけているところもあります。
高学歴・高収入専門の結婚相談所もある
結婚相談所の中には、一定以上の学歴を持つ人だけを入会対象とする高学歴・高収入専門の結婚相談所があります。
そうした結婚相談所は、男性に対して一流と言われる大学や大学院、医学部などの特定学部を卒業した人、一定以上の年収を得ている人、会社経営者など、いわゆるステータスを重視した入会基準を設けています。
また女性は収入を問われない一方、学歴や家柄、容姿といった入会条件を設けられる場合があります。ハイクラス、エグゼクティブ向けと言われる結婚相談所は、このように誰もが気軽に入会できないよう、男女問わず高いハードルが設けられています。
学歴が婚活に与える影響
一般的な結婚相談所への入会に学歴は問われませんが、かといって婚活そのものにおいて学歴が問われないわけではありません。婚活において、学歴はどのような影響を与えるのでしょうか。
女性は高学歴を求める傾向あり
内閣府による平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」によれば、20~39歳の独身女性のうち10.1%が学歴を求めるという結果となりました。これは男性を合わせた平均の7.1%を大きく上回っています。
また20代女性においては9.8%、30代女性においては10.9%と大差はないものの、年齢が上がるにつれて学歴への意識が強まる傾向が見えています。
条件として学歴を求める度合いは少なめですが、女性には男性よりも強く学歴を求める傾向がうかがえます。
男性は学歴・年収を求めない傾向
対して男性は、20代が4.3%、30代が2.0%と、女性に比べ学歴を重視しない傾向がうかがえました。また経済力も女性の52.5%に対し男性7.5%、職種は女性の16.7%に対し男性3.7%とどちらも低め。女性に対して収入に繋がる条件を強く求めない傾向が見えます。
一方で家事や家計を任せられる点については女性の13.6%に対して男性25.5%。男女共働きが主流となる現代においても、女性に家事や家計の管理を求める傾向が強いようです。
出典:内閣府 平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)より
学歴フィルターとは?
婚活における「学歴フィルター」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。学歴フィルターとは、婚活において一定以上の学歴に満たない相手を婚活対象から外す行為を指します。
結婚相談所の入会条件に学歴の項目は設けられていませんが、会員の検索項目には学歴が含まれています。しかし大学名や学部名まで絞った検索はできないのが一般的で、多くの場合は高校・専門学校・大学といった学校の分類までとされています。
この検索における学歴の役割は、収入やステータスを見るためにあるわけではありません。学歴から推測できる価値観や考え方の参考にする程度のものです。そのため一定以上の高偏差値大学を卒業しているからといっても、必ずしも結婚相談所においては有利に働くとは限りません。
婚活において学歴よりも重視されるポイント
学歴は婚活におけるひとつの判断材料ではありますが、学歴だけで結婚が決まるわけではありません。さまざまな要素が絡み合う中で、学歴以上に重視されるポイントも多く存在しています。
価値観が近い
結婚生活を送る上で重視されるポイントに「価値観」が挙げられます。家族が一緒に暮らしていく中で、近い価値観を持っていることは、穏やかでトラブルのない結婚生活を送ることに直結するためです。
価値観は金銭感覚、道具の使い方、学歴や経歴に対する考え方など、さまざまな場面で確かめ合うことが求められます。子どもが生まれれば、育児方針・教育方針に対する価値観など、これまで意識しなかった価値観も照らし合わせる必要に迫られるでしょう。
すべての価値観を完全に一致させることは困難ですが、お互いに許容できる範囲の価値観を持っていることは、パートナー探しにおいて学歴以上に重視したいポイントです。
一緒にいて安心できる
前述の内閣府の調査によれば、結婚相手に求める条件として「一緒にいて楽しい」「一緒にいて気をつかわない」が女性で同率1位、男性では2位・3位に着けています。
穏やかで幸せな結婚生活を送るには、一緒にいる時間が快適であることがもっとも重要な要素です。どんなにいい家に住んでいても、どんなに収入が高くても、家庭内がギスギスしているようでは、安心した毎日を過ごせる家族にはなれません。
パートナーを選ぶ際には学歴の高さではなく、一緒にいて楽しいか、安心できるかといった心の声に耳を傾けてみるとよいでしょう。
学歴に頼らない自信を持っている
学歴はよい会社への就職や人脈の形成など、人生において役立つ要素のひとつではあります。しかし学歴がなければ人生で成功できないことはなく、学歴に頼らない成功を収め、堂々とした自信を持っている人も大勢います。
婚活においても、学歴に頼らない内面からにじみ出る自信の持ち主は、とてもよい印象を与えます。今から簡単には変えられない学歴に頼らず、自分自身の魅力で勝負してみましょう。
学歴に頼らない婚活を目指そう
現代の婚活においては、学歴は優先度があまり高くない要素となっています。あくまでパートナー選びの条件のひとつであり、結婚生活において重視されるのは、お互いが心地よく過ごせる内面の相性なのです。
もし学歴があまり高くないとしても、学歴を重視しない方も大勢います。ぜひオーネットの結婚チャンステストで、自分の条件に合う方を探してみましょう。