夢を思い描きながら結婚生活をスタートしたけれど、やはり理想と現実は違う......そんな声を聞くことがありますが、実際はどうなのでしょうか? 結婚生活に抱く理想に対し、現実は辛いのか、幸せなのか。未婚者・既婚者へのアンケートや統計をもとに、結婚生活の理想と現実、結婚生活がうまくいかなくなる原因、結婚の魅力などを考察していきます。幸せな結婚生活を手に入れるための参考にしてくださいね。
目次
結婚生活の理想と現実
2つの調査結果から、結婚生活の理想と現実について分析してみましょう。
結婚したい理由は?
オーネットが未婚の20代・30代の未婚男女に行ったアンケートにおいて、「結婚したい理由は?(複数回答可)」との質問への回答結果は、以下のとおりになっています。
- 子供が欲しい(49.5%)/ 一人だとさみしい(49.5%)
- 家族を持ちたい(48.2%)
- 好きな人と暮らしたいから(43.8%)
- 結婚して落ち着きたい(40.3%)
- 結婚すべき年齢と感じるから(35.1%)
- 親や親戚を安心させたい(34.9%)
- 老後が心配(31.3%)
- 誰かに支えてほしい(29.5%)
- 周囲(友人・同僚・兄弟・姉妹など)の結婚(21.7%)
- 経済的メリットを考えて(21.2%)
結婚のよくない点に関するイメージは?
PwCが未婚者・既婚者を含めて行った結婚観・家族観に関するアンケート(個人の価値観から少子化の原因を考える)の「結婚のよくない点に関するイメージ」への回答については、男女別で以下のような結果が出ています。
男性
- 「自分の自由になる時間が少なくなる」(44.4%)
- 「行動が制限される」(42.9%)
- 「自分の自由になるお金が少なくなる」(42.7%)
- 「家族等に対して責任が生まれる」(28.5%)
- 「精神的な負担が大きくなる」(26.7%)
- 「育児・子育てに縛られる」(26.6%)
- 「義父母や親せきなど人間関係が複雑になる」(26.1%)
- 「恋愛が自由にできなくなる」(19.0%)
- 「家事に縛られる」(18.4%)
- 「当てはまるものはない」(15.2%)
女性
- 「自分の自由になる時間が少なくなる」(51.5%)
- 「義父母や親せきなど人間関係が複雑になる」(50.9%)
- 「家事に縛られる」(42.7%)
- 「行動が制限される」(42.6%)
- 「自分の自由になるお金が少なくなる」(42.4%)
- 「育児・子育てに縛られる」(36.9%)
- 「家族等に対して責任が生まれる」(31.8%)
- 「精神的な負担が大きくなる」(30.1%)
- 「仕事がしづらくなる/やめなければならない」(18.7%)
- 「恋愛が自由にできなくなる」(16.3%)
これらのアンケート結果から、結婚の理想と現実について考えてみましょう。
2つのアンケート結果から考察
オーネットの調査では、結婚したい理由の上位に、「1位:子供が欲しい/「一人だとさみしい」(49.5%)「3位:家族を持ちたい」(48.2%)「4位:好きな人と暮らしたいから」(43.8%)が挙がっています。いずれも、大切な人たちと家族として一緒に楽しく暮らしたいといった希望です。
しかし家族と暮らすということは、1人で暮らすのに比べると、「自分の自由になる時間が少なくなる」「行動が制限される」「自分の自由になるお金が少なくなる」といったことになるでしょう。つまり、前出のPwCの調査において、「結婚のよくない点」の上位に挙がっていた内容につながります。
また、家族を持つことで、男性が「家族等に対して責任が生まれる」「精神的な負担が大きくなる」と感じたり、女性が「義父母や親せきなど人間関係が複雑になる」「家事に縛られる」と感じたりすることもあるでしょう。
大好きな家族と幸せに暮らすという「理想」の裏には、家族を養うために働き、家事や育児に縛られ、1人のときよりも、時間もお金も行動も制限される。そういった「現実」があります。
結婚の「理想」と「現実」は正反対のところにあるのではなく、表裏一体の関係と言えるのかもしれません。
結婚生活がうまくいかなくなる理由とは?
ここまでで、結婚の「理想」と「現実」を考えてきました。では、結婚生活がうまくいかなくなる理由は理想とは異なる現実が関係してくるのでしょうか?
2つのアンケート結果からわかるように、大切なパートナーや子どもたちとの理想の暮らしの裏には、自分の自由な時間が減ったり行動が制限されたりする現実があります。その現実は、結婚すれば多かれ少なかれ誰もが経験することです。しかし、結婚生活がうまくいっている夫婦は多くいます。そう考えると、「現実」が結婚生活がうまくいかなくなる直接的な理由とは言い切れません。
株式会社メディプラス研究所が実施した、結婚生活でストレスが低い女性と高い女性のコミュニケーション傾向を比較した調査では、次のような結果が出ています。
厚生労働省のストレスチェックの基準で算出した高ストレス女性(77点以上)と低ストレス女性(39点以下)に、「パートナーとのコミュニケーション」について尋ねたところ、
<低ストレス女性 パートナーとのコミュニケーション> ※()内は高ストレス女性の割合
- 食事はなるべく一緒に取る 56.1%・・1.72倍(32.7%)
- 相手を信頼している 59.5%・・・・・1.71倍(34.9%)
- 子どもの前では喧嘩しない 37.7%・・1.69倍(22.3%)
- 結婚記念日は毎年祝う 47.7%・・・・1.68倍(28.4%)
- パートナー仲は良いと思う 57.0%・・1.64倍(34.7%)
<高ストレス女性 パートナーとのコミュニケーション> ※()内は低ストレス女性の割合
- ほとんど会話がない 18.4%・・・・・・ 3.02倍 (6.1%)
- 何を考えているかわからない 28.4%・・ 2.77倍(10.3%)
- 子どもの教育方針に違いがある 15.8 %・ 2.09倍 (7.6%)
- LINEやメールは1日10回以上 14.2 %・・ 1.58倍 (9.0%)
- 子どもを叱るのは自分の役目だ 37.3 %・ 1.43倍(26.1%)
という結果になっています。繰り返しになりますが、結婚生活では独身時代に比べると誰もが自分の時間や使えるお金が減り、行動も制限されがちです。
そのように同じ状況でも、食事や会話など日々のコミュニケーションがあると、自分の大変さを理解してもらえている、何かあった場合は相談しながら決めていけるといった安心感が生まれ、ストレスにまではなりにくいのかもしれません。逆に夫婦や家族間の日々のコミュニケーションが希薄だと、自分一人で背負い込んでいることへの不満が高まり、一層ストレスが強くなるのかもしれません。
結婚生活で幸せを感じることは?
結婚の理想と現実、結婚がうまくいかなくなる理由について順に見てきましたが、最後に既婚者が実際に幸せに感じることを見てみましょう。
アニヴェルセル総研が20~30代の既婚男女に行った結婚のメリットについてのアンケートによると、以下のような結果となっています。
- 「子供を育てられる」(5%)
- 「癒し・楽しさ」(0%)
- 「好きな人と一緒に居られる」(8%)
- 「経済面」(8 %)
- 「親孝行」(5%)
- 「老後の安心」(7%)
- 「世間体」(8%)
- 「家事」(8%)
- 「社会貢献」(3%)
- 「その他」(5%)
「子供を育てられる」(62.5%)、「癒し・楽しさ」(53.0%)、「好きな人と一緒にいられる」(41.8%)の上位3位の裏には、「自分の自由な時間が減る」「育児・子育てに縛られる」「行動が制限される」「精神的な負担が大きくなる」「家事に縛られる」といった「現実」が多かれ少なかれのしかかっているはずです。しかし、そういったマイナス面が気にならないくらい充実しており、幸せを感じるのかもしれません。
また、「経済面」(34.8%)、「親孝行」(29.5%)、「家事」(16.8%)は、もしかしてパートナーの「自分の自由になるお金が少なくなる」「義父母や親せきなど人間関係が複雑になる」「家事に縛られる」といった「現実」のうえに成り立つ幸せなのかもしれません。逆にパートナーの幸せが自分の「現実」のうえに成り立つこともあるでしょう。
しかし夫婦のコミュニケーションがしっかり取れていて、お互いに工夫して納得しあえている「現実」ならば、それを幸せととらえることができるのかもしれません。
結婚には未知数の幸せが待っている
さまざまな調査結果から結婚生活の理想と現実、結婚生活がうまくいかなくなる理由、結婚生活で幸せを感じることを見てきました。結婚生活に対する理想と現実はじつは同じものの裏表だということがわかってきました。結婚すれば1人のときと比べて、時間やお金、行動は確かに制限されることになるでしょう。それをわずらわしく感じることもあるかもしれません。
しかし、その現実の裏にこそ、家族といる幸せがあるのです。その日あった出来事をおしゃべりしながら食事を楽しんだり、犯人を推理し合いながらミステリードラマを見たり。あるいは、昨日までは表情が乏しかった赤ちゃんが笑顔を見せてくれたり、初めて「マンマ」「パッパ」などと呼んでくれたり......。結婚生活のささやかな幸せは、日々の暮らしのそこかしこにあります。
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