結婚相手に求める条件のひとつに学歴があります。結婚相談所には高学歴の会員が多く、学歴が高いほど人気が高いと思われがちですが、実際にはどのような傾向があるのでしょうか。
今回は高学歴が婚活にどのように影響するのか、男女それぞれの視点から分析していきます。高学歴と結婚するメリットもご紹介しますので、ぜひ結婚相手探しの参考にしてください。
目次
結婚相談所には高学歴が多い?
結婚相談所での婚活には「登録者は高学歴」というイメージがもたれがちです。実際に結婚相談所へ登録する人は、どの程度の学歴なのでしょうか。
大卒・大学院卒が6割
オーネットが会員プロフィールをまとめたデータによると、2021年1月1日時点におけるオーネット会員のうち、大卒・大学院卒が占める割合は男性65%、女性62%となりました。
文部科学省「大学入学者選抜関連基礎資料集【参考資料2】」によると、令和元年度の大学進学率は男性が56.6%、女性が50.7%。このデータの比較から、結婚相談所で活動する会員は平均よりも学歴が高い傾向にあることがうかがえます。
出典:文部科学省:大学入学者選抜関連基礎資料集【参考資料2】
高学歴男性の婚活傾向
婚活をする人の多くは、結婚相手に対して「居心地の良さ」や「近い価値観」を求める傾向が強めです。その一方で、学歴を重視した婚活が行われているのも事実。婚活において、学歴が大きな武器となるケースもありえます。
それでは男性が高学歴の場合、婚活市場においてどのような傾向があるのでしょうか。
女性は高学歴の男性を選ぶ傾向が強い
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に行った「出生動向基本調査」によれば、女性が男性に求める結婚の条件として、学歴は「考慮する」が44.1%、「重視する」が10.6%。合計して54.7%となりました。独身女性の過半数は結婚相手に求める条件として学歴を意識しており、約1割は一定の学歴を持つことが結婚の条件になると考えられています。
90%を超える「人柄」や「経済力」に比べると低めの割合ではありますが、男性の婚活において学歴は無視できない要素であることがわかります。
出典:出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所
高学歴・高収入専門の結婚相談所も
結婚における学歴重視の傾向を証明しているのが「ハイクラス専門結婚相談所」の存在です。ハイクラス専門の結婚相談所は一般的な結婚相談所と異なり、いわゆるステータスが高い男性しか入会できないサービスとして、会員の属性を厳しく管理しています。
入会基準には年収額や職業に加え、学歴は学校名を問われる場合もあり、高偏差値のブランド校に人気が集まる傾向が見られます。
高学歴女性の婚活傾向
男性は女性から学歴を求められる一方、女性の学歴はどのように考えられているのでしょうか。
男性は女性の学歴、年収を重視しない
前述の国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」によれば、男性が女性に求める結婚の条件として、学歴は「考慮する」が26.8%、「重視する」が3.7%。合計して30.5%と、女性が求める条件に比べ低い結果になりました。
また、男性から女性に求める経済力も「考慮する」「重視する」を合計して41.9%。男性側は結婚相手には経済力を強く求めない傾向が見られます。
一方で、家事・育児の能力に対しては「考慮する」が46.2%、「重視する」が46.6%、合計92.8%と非常に高い割合となっています。「重視する」が「考慮する」を上回っていることから、夫婦共働きの浸透が進む現代においても、女性側に家事を受け持って欲しいという男性の気持ちが見え隠れするようです。
高学歴女性は婚活市場では苦戦気味
高学歴の女性はビジネス分野ではめざましい活躍を見せる一方、残念ながら婚活の現場では苦戦する傾向があるようです。女性に家事を任せたいという願望がある一方、男性もまた女性よりも高い収入、学歴でいたいと願います。そのため学歴が高い女性に対して、学歴が劣る男性側が尻込みしやすくなってしまうのです。
また女性側も自らの学歴や収入、社会的ステータスに見合ったパートナーを求めたがる傾向があるため、高学歴・高収入の男性の人気は高めです。しかし、そうしたハイステータスな男性はさまざまな女性からのアプローチを受けるため、競争率は常に高め。総じて高学歴女性の婚活は苦戦する傾向が見られます。
高学歴と結婚するメリット
婚活市場において何かと注目を集める高学歴。具体的に、高学歴の方との結婚にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
一般常識を理解した家庭で育っている
高偏差値の有名大学に入学するには、膨大な量の勉強をしなければなりません。一朝一夕の勉強では合格点には届きませんので、長い期間をかけてじっくりと勉強に取り組むことが求められます。
高い学力を身につけるだけの時間を勉強に費やせる環境は、家族が勉強の重要性を理解し、子どもの学習に協力的であることが必要です。また決して安くない学費を支払える家庭は、安定した収入を得ている傾向があり、社会的に受け入れられる常識的な家庭であると考えられます。
あくまで傾向に過ぎない面はありますが、高学歴の人は、一般常識を理解した家庭で育ってきたと期待できるでしょう。
教育に対する意識が高い
高い学歴は、本人の努力によって築き上げられたものであるのと同時に、環境や経済面を含めた家族の協力なくしては成し得ないものです。高学歴の人は高い確率で教育熱心な家庭で育っており、教育に対する高い意識を身につけていると期待できます。
小さな頃から習慣としての勉強が身についており、塾や通信教育といった教育に対する出費に理解を示せるため、子どもに対しても積極的な教育に取り組んでくれるでしょう。
一定以上の年収がある
学歴と収入には一定の相関関係があると言われています。厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によれば、大学院卒の男性の平均賃金は46万5200円。高校卒の男性は29万5000円と、非常に大きな開きが生まれており、女性もこの傾向は変わりません。
学歴が高い相手ほど、高い収入が期待できる傾向があるのは間違いないようです。
高学歴同士で価値観が近い
価値観は幼少期からの生活習慣によって培われるものです。高校を卒業してすぐに働きにでることを求められる家庭と、大学卒業が当たり前と考えられている家庭では、重視する価値観に大きな違いが生まれるでしょう。
また偏差値の高い大学ほど有名大手企業や士業など、いわゆるステータスの高い職業に就きやすくなります。そうした職業によって培われる価値観は、近い環境で生活する人ほど理解しやすいものです。夫婦両方が高学歴であるなら、育ってきた環境も近く、お互いの価値観を理解しやすい傾向はあるでしょう。
結婚には高学歴ならではのメリットもある
結婚相談所には男女問わず、高学歴の会員が高い割合で参加しています。一方で高学歴は必ずしも結婚に有利というわけでもなく、特に女性はお相手選びに苦戦気味です。高学歴のお相手との結婚には、高学歴ならではのメリットがいくつもあります。自分とお相手両方の学歴の関係にもよりますが、高学歴のお相手との結婚もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
オーネットでは、学歴も条件に含めたマッチングで、ぴったりのお相手をご紹介いたします。興味がある方はぜひ結婚チャンステストをお試しください。