婚約と結婚の違いについて、今ひとつよくわからない方は多いのではないでしょうか。婚約と結婚にはそれぞれに法的効力も発生しますが、それぞれの意味やメリットを踏まえて、結婚前に必ず婚約をすべきかどうか考えてみましょう。ここでは、婚約と結婚の方法やメリット、法的効力について解説します。
目次
婚約とは
婚約とは、結婚の約束をすることです。結婚（法律婚）には婚姻届の提出が必要な一方で、婚約の成立には届出は必要ありません。
婚約する方法
婚約する方法に、明確な法的なルールはありません。もしプロポーズされたとしても、口約束は信ぴょう性がないので婚約をした証拠にはならないと判断される場合があることに注意が必要です。当事者の間に、結婚の意思があることに加えて、客観的に見て婚約の事実がわかることが必要です。
例えば、日本で古来より行われている結納は、婚約の成立を確約する目的で行われるため、客観的に見て婚約したといえるでしょう。また、婚約指輪の購入および授受した事実も婚約の証拠とみなされます。ただし、明確に婚約指輪であることを立証しなければなりません。
そのほか、結婚式場や結婚披露宴会場の下見、新婚旅行の予約、結婚する旨を友人や知人に報告した、親に結婚の同意を得た、婚約を記念して両家の食事会を行ったなどが該当します。
婚約のメリット
婚約にどのようなメリットを感じるのかは個人差がありますが、一般的には次のようなメリットがあるといわれています。
結婚の準備を進めやすくなる
婚約と同時に結婚の日取りを決めてしまう場合は、結婚の準備が進みやすくなるでしょう。結婚を口約束するだけの場合、結婚に向けて準備がなかなか進まず、あやふやになることもあるかもしれません。
破局しづらくなる
婚約したと判断される事象がそろえば法的にも効力があるとみなされるため、両者に責任感や結婚に向けて強い意志が芽生える場合があります。衝突することはあっても、簡単に破局するリスクは少なくなるでしょう。
価値観のすり合わせに前向きになりやすい
価値観が合うことは、多くの人が結婚相手に求めている条件ではないでしょうか。結婚することが決まれば、相手も価値観のすり合わせに前向きな気持ちを抱けるようになる場合があります。
婚約の法的効力
婚約は、お互いに結婚する約束を締結する行為のため、結婚することに対して法的責任を負うことになります。ただし、結婚はお互いの意思に基づいて成立するもののため、一方の申し出があれば、婚約を解消できます。婚約したからといって、相手に結婚の意思が無くなった場合には結婚を強制することはできないのです。
なお、不当な理由で婚約破棄された場合、不当な理由であることと婚約していたことの立証ができれば、損害賠償を請求できる可能性があります。
結婚とは
結婚とは、結婚の意思がある2人が夫婦になることです。結婚には、大きく分けて法律婚と事実婚があります。
結婚する方法
法律婚と事実婚で、結婚する方法が異なります。法律婚をするには、婚姻届を役所に提出し、受理される必要があります。事実婚は、婚姻届を提出していなくても、長期間にわたり共同生活をしており、お互いに結婚の意思があるような場合に「事実上、結婚している」と認められます。
結婚のメリット
結婚のメリットについては度々議論されており、何にメリットを感じるかは人それぞれです。一般的に、次のようなメリットがあるといわれています。
将来の不安が和らぐ可能性がある
夫婦で一緒に助け合いながら生活するイメージがある方は、老後など将来への不安が解消されるなど、結婚でメリットを感じられる可能性があります。
トラブルが起きたときの心の支えになる
急な病気や大きなけが、身内のトラブルなど、何らかの緊急事態が発生したとき、夫婦で協力し合って乗り越えられるだけではなく、心の支えになってもらえる可能性があります。
結婚の法的効力
結婚すると、お互いに貞操の義務を負うことになります。また、夫婦がお互いに協力し合うことも義務付けられており、生活費を渡さずに困窮させるような行為は認められません。さらに、夫婦に子どもがいる場合は、教育費を支払うことも義務付けられています。
もし、不貞行為や暴力行為、生活費を渡さないなどがあった場合は、離婚できる可能性があります。さらに、離婚によって被る精神的苦痛に対して、損害賠償を請求できる場合もあります。
婚約と結婚の違いを踏まえて行動しましょう
婚約は、結婚を約束することを指します。婚約と結婚の違いを踏まえた上で、婚活を進めたり彼氏や彼女との将来を考えたりしましょう。婚活を始めるにあたり、理想のお相手と出会えていない場合は、結婚相談所に入会してみてはいかがでしょうか。オーネットでは、入会者のプロフィールを検索できる結婚チャンステストをご用意しておりますので、ぜひお気軽に試してみてください。
