男女の年齢差が大きい歳の差カップルは、今や珍しい組み合わせではありません。また男女関係の変化に伴い、年の差婚の形も徐々に変化を見せています。
年の差婚は近い年齢同士の結婚にはない多くのメリットを持っています。もし年の差婚に悩みを抱えていたり、気になっていたりするなら、改めて年の差婚の可能性を考えてみましょう。
目次
年の差婚の実情
男女の年齢差がある結婚には、どのような傾向があるのでしょうか。厚生労働省「2020年人口動態調査」の統計データから、年の差婚の実態を見てみましょう。
- | 2020年 | 2015年 | 2010年 |
---|---|---|---|
妻年上 | 24.5% | 24% | 23.6% |
4歳以上 | 6.4% | 6.5% | 6.1% |
3歳 | 3.1% | 3.1% | 3.1% |
2歳 | 4.9% | 4.7% | 4.8% |
1歳 | 10.2% | 9.6% | 9.6% |
夫妻同年齢 | 21.6% | 21% | 20.2% |
夫年上 | 53.8% | 55% | 56.1% |
1歳 | 13.8% | 13.5% | 13.8% |
2歳 | 9.2% | 9.1% | 9.9% |
3歳 | 7.1% | 7.2% | 7.7% |
4歳 | 5.5% | 5.7% | 6% |
5歳 | 4.3% | 4.5% | 4.7% |
6歳 | 3.3% | 3.6% | 3.5% |
7歳以上 | 10.6% | 11.4% | 10.4% |
出典:厚生労働省「2020年人口動態調査」
初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数及び百分率(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)
結婚するカップルの全体の傾向として、男性が女性よりも年上のケースは約2倍ほどであり、歳の差カップルといえば男性が年上の組み合わせがイメージされる傾向を裏付けています。
また男性が7歳以上年上のカップルは10.6%を占めることから、10組に1組は男性が7歳以上年上であり、決して珍しい組み合わせではないことがうかがえます。
一方で、2010年には男性が年上のカップルが56.1%でしたが、2020年には53.8%と減少。女性が年上のカップルは2010年の23.6%から2020年の24.5%に上昇と、女性の年上率が上昇する傾向がみられます。
男性が年上カップルのメリット
歳の差カップルの多くを占める男性が年上のケース。男性の年齢が高いカップルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
年上ならではの人生経験を頼れる
年齢を重ね多くの経験を得てきた男性は、さまざまな知識やスキルを身につけている場合があります。経験豊富なパートナーがいれば、あらゆるトラブルに対する対処も安心。さらには年下の女性が知らない場所や体験を教えてくれるため、人生をより豊かに過ごすきっかけになるでしょう。
高収入が期待できる
年齢が高い男性は、会社の中でもよいポジションに就いていると期待できます。高い地位を確立しているなら、収入もそれに見合った額がもらえているため、同年代では持てないような経済力にも期待できるでしょう。
もめ事になりにくい
カップルのけんかは、男女双方が真っ向から意見をぶつけ合ってしまうために起こりがちです。その点、会社で責任のあるポジションにいるような男性はさまざまな意見を聞くトレーニングができており、多少の食い違いがある場合でも相手の意見を冷静に聞く姿勢があると期待できます。
男性側が若々しくいられる
男性が年上のカップルには、男性側にもメリットがあります。若いパートナーと一緒の時間を過ごすと、年々体力の衰えや外見の老けを感じやすくなってしまうもの。そうした年齢の影響をパートナーに感じさせないよう健康や体力作りを意識するようになり、若々しい状態を維持しやすくなります。
また体だけでなく、若いパートナーに精神面でも刺激を受ける機会が多いため、若いメンタルを保てる可能性も考えられます。
女性が年上カップルのメリット
男性が年上のカップルだけでなく、女性が年上の場合にも多くのメリットがあります。女性が年上のカップルの割合は少なめですが、次に紹介するメリットを知ったなら、年上の女性を探しにいきたくなるかもしれません。
男性が弱みを見せられる
男性は同年代や年下の女性相手では、ついつい肩肘を張りたくなってしまうもの。自分がリードしなければならないというプレッシャーを感じてしまい、結果的に関係に疲れてしまう場合もあります。経験豊富な年上女性がパートナーなら、そんな無理をする男性をそっとサポートし、無理に格好つける必要がない自然な関係を築けるでしょう。
女性側がリードできる
デートをリードしてくれる男性は頼もしい存在ですが、年上男性のリードには注文をつけにくく、必ずしも心地いいデートにはならないかもしれません。一方で女性が年上なら、男性だけがリードするという関係からは脱しやすく、お互いがリラックスしたデートを楽しみやすい傾向があります。
仕事への理解がある
社会経験が豊富な女性は、働く男性の姿をたくさん見てきています。仕事で背負う義務や責任も想像できるため、仕事に追われて忙しい男性に無理を強いるようなことはないでしょう。男性が思い切り働きたいときには適度な距離を保ち、疲れたときにはそっとサポートしてくれるため、プレッシャーにならない心地よい関係が築きやすいといえます。
余命が近い
厚生労働省「令和元年簡易生命表」によると、男性の平均寿命は81.41歳、女性は87.45歳と発表されています。すなわち女性が6歳程度年上のカップルなら、余命がちょうど同じ程度になるのです。長い人生をともに歩む中で、一緒のペースで年齢を重ねていけるのは大きなメリットといえるでしょう。
メリットがいっぱい!年の差婚の良さを知ろう
かつては男性側が年上のカップルが圧倒的大多数でしたが、近年では徐々にその形が変わり、同い年同士のカップルや女性が年上のケースも増えてきています。男性がリードするのが当然という社会的な風潮はゆっくりと薄れていき、自立した女性がリードするカップルが増加していくでしょう。
年の差婚は男性が年上である場合はもちろん、女性が年上である場合にも多くのメリットがあります。年齢はカップルの形を決めるひとつの要素に過ぎません。自分たちにあったスタイルを築けるパートナーとの結婚を目指し、ぜひ年の差婚も検討してみましょう。
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