20代男性の約4割が交際経験なし、彼女いない歴=年齢という結果が出ています。これは、2019年に株式会社リクルートマーケティングパートナーズが全国20~49歳の未婚男女に調査を行い、2,400人から回答を得た結果です(※)。その結果をさらに詳しく見ると、恋人がいない20代男性は約7割。そのうちの約半数は恋人が欲しいと考えています。若年層ほどその割合は高くなっており、恋愛への欲求は高いことが読み取れます。では、こうした恋人がいない人といる人、また、これまでに恋愛経験がある人とない人の違いはどこにあるのでしょうか。恋愛経験がない男性の特徴を探り、恋人づくりのポイントを考えてみましょう。
※「恋愛・結婚調査2019」(リクルートブライダル総研調べ) 【PDF】
目次
恋愛経験がない男性の理由
恋人ができない、これまでに交際経験がないという背景には、さまざまな理由が潜んでいるようです。なかには、身だしなみも整っているし、見た目も「イケメン」と呼ばれるくらい端正な顔立ちなのに、なぜかこれまでに交際経験がないという男性もいます。恋愛経験がないという男性の理由を少し探ってみましょう。
SNSやスマートフォンの普及
総務省の「情報通信白書」平成29年度版によると、LINE、Facebook、Twitter、などの代表的なSNSを利用している割合は、2012年には全体で41.4%でした。しかし、2016年には71.2%にまで上昇しており、特に20代の若者では97.7%が何らかのSNSを利用していることがわかりました。このようにスマートフォンの普及によってSNSが一般に浸透したことで、簡単に自己表現ができるようになり、今では恋愛に時間を割かなくとも簡単に承認欲求も満たせるようになっています。これにより、手軽に自分のペースで楽しめるため、恋愛に割く時間も減ってきているとも考えられます。その結果、恋愛経験がない人が増えてきている可能性もあるのではないでしょうか。
出典:総務省「情報通信白書」平成29年度版【PDF】
仕事中心の生活になっている
これまでに恋愛経験がない理由のひとつとして、仕事中心の生活になっていることも考えられます。特に20代は勤め始めて間もないことが多く、少しずつ仕事に慣れ、自分に任される業務も増えてくるなかで、さまざまなことに挑戦し、いろいろ経験して学んで、吸収していく時期です。そのために、今は仕事が楽しい、仕事に集中したいと考え、結果的に仕事が中心の生活になり、気がつけば恋愛に対する意欲が薄れていることがあります。
一人でいることが楽しい
前出の「恋愛・結婚調査2019」では、恋人がいない理由として、「一人でいることの方が気楽だから」が最も多く、次いで多いのが「恋愛が面倒だから」という結果でした。自分の趣味やライフスタイルを優先し、一人でいることを気楽に感じて、そもそも恋愛に対して消極的になってきていることも、恋愛経験がない理由として考えられるのではないでしょうか。
金銭的な余裕がない
明治安田総合研究所が2016年3月に、全国の20~49歳の男女3,595人を対象に、恋愛・結婚をテーマとする調査を実施しました。この調査から、20代・30代の男性では年収の度合いによって交際経験の有無に差があるということがわかりました。年収が400万円以上ある20代男性では75.0%の人が、交際経験があると答えたのに対し、年収が200万円未満の人では、交際経験があると答えたのは28.0%だったのです。この調査結果から、男性では年収が低いほど交際経験が少ない傾向があると考えられます。
出典:2016年 20~40代の恋愛と結婚(明治安田総合研究所)
人と付き合っていく自信がない
交際経験がない理由として、人と付き合う自信がない、ということが考えられます。前出の「恋愛・結婚調査2019」では、20代男性の恋人がいない理由に、「異性に対する魅力に自信がないから」というのが2番目に多く、「コミュニケーション力に問題があるから」というのが3番目に多いことがわかりました。このことから、交際経験がない男性は自分に自信がない、自分に魅力がないために相手の気持ちを受け入れる自信がないという傾向があるのではないでしょうか。
価値観の変化:結婚することだけが人生ではない
ひと昔前までは、一般的に結婚して家庭を持つことが人生の幸せであると考えられていました。しかし、価値観の変化やライフスタイルの多様化から、「恋愛や結婚をすることこそが人生の幸せだ」という考え方が大勢を占める世の中ではなくなり、一人で生きていくことに疑問や悩みを持つ人が減ってきたようです。このため恋愛や結婚に対して消極的、そもそも興味がないという人が増えたことも、交際経験のない男性が増加している理由のひとつだと考えられます。
恋人づくりのための見直しチェック
これまで見てきたことから、「恋愛経験がない人」には大きく分けて次の2パターンが考えられます。
1:恋愛以外で充実しており、彼女をつくることや結婚に対して興味がない
2:彼女をつくることや結婚に対して興味はあるが、時間的にも経済的にも余裕がなく活動できていない
1のパターン
恋愛以外で充実した時間を過ごせている人は、彼女をつくることや結婚を積極的に考えていないかもしれません。今のままで十分に楽しいし、満足した生活を送っていると感じているはずです。ただ、彼女ができると、自分では気づかなかった視点や楽しみ方を発見できる可能性が広がります。2人だから視野が広がるとも言えるでしょう。
2のパターン
彼女をつくることや結婚に興味がないわけではないけれど、ただ時間的・経済的な理由で積極的に取り組めていない、という場合は、優先順位を見直してみることが大切でしょう。ワーク・ライフ・バランスを見直し、プライベートな時間やお金の使い方を明確にすることで、恋愛や結婚に対する考え方にも余裕を持てる可能性があります。また、打ち込んでいる趣味も恋人と2人で共有できれば、さらに充実した取り組みや楽しみ方を見つけられるかもしれません。
恋人づくりのポイント:出会いの機会を増やす
ここでは、2つのパターンに共通して実践したい、恋人づくりのポイントを考えてみましょう。
今までとは別のコミュニティーに参加する
上記の2パターンのどちらにおいても、誰かと出会う機会を増やすことはとても大切です。今までとは違うコミュニティーで誰かと出会うことで、刺激を受け、より充実した人生を送れる可能性が高まるでしょう。
積極的に出かけて世界を広げる
大切なのは、時間がないし今のままで満足と決めつけないで、積極的に出かけて世界を広げてみること、そして、ポジティブな姿勢でさまざまな人とコミュニケーションを取ることです。積極的に出会いの機会を増やすことで、日常では知り合うことが難しい相手とも出会うことができるかもしれません。
友人に「恋人をつくりたい」と伝え、紹介してもらう
恋人が欲しくても出会いがなくて困っている、そういう人も社会人なら決して少なくありません。そのような場合には、友人や知人に恋人が欲しいことを伝え、異性を紹介してもらうという方法も選択肢の1つとして考えられるでしょう。友人や知人の知り合いであれば、素性の分かっている相手であるという安心感があります。ただし、交際を断りにくいという面もあるので、注意が必要です。
結婚相談所が企画するパーティーに参加する
人と出会う機会を増やすためには、結婚相談所が企画するパーティーや、オンラインお見合いなどに参加するのも効果的です。ある日突然、理想の人に出会うということもあるかもしれませんが、そのように運命だけに任せきりにせず、自ら能動的に動くことも必要でしょう。
出会いのスタイルは無数。自分に合うものを選びましょう
交際経験がない男性について、その理由と考察、そして恋人がいない男性の2パターンについて紹介してきました。恋人がいない人には、「そもそも恋愛や結婚に興味がない」、「恋人は欲しいが、そのための活動ができていない」といったように、大きく分けて2つのパターンがあることがおわかりいただけたでしょうか。
そもそも恋愛に興味がないという人は自分が興味のあることに打ち込みすぎているのかもしれません。しかし、人と関わることで自分も磨かれますし、自分が興味のあることでも、意気投合する異性と一緒に追求できれば、もっと楽しくなるのではないでしょうか。恋人は欲しいが経済的・時間的余裕がないという人も、恋人を探すためのさまざまな方法を探ることで道が開ける可能性が高まるでしょう。
幸せな恋愛ができる相手と出会うための方法はひとつではありません。新しいコミュニティーでの出会いや友人からの紹介、仕事を通しての出会いもあるでしょう。また、合コンやたまたま参加したイベントで出会うこともあるかもしれません。
また、きちんと結婚も視野に入れてお付き合いをする相手と出会いたいと思うのなら、信頼できる結婚相談所を利用するのもよいでしょう。
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