20代のころはモテたのに、アラサーになった途端に男性から声がかからなくなったと感じる女性は少なくないでしょう。アラサーになるとさまざまな環境が変化し、婚活においても20代のようには通用しなくなっていくのが現実です。
しかし、アラサーだからといって結婚を諦める必要はありません。今回はアラサー女性を取り巻く婚活の現実と、その上で婚活を成功させるための秘訣を紹介。アラサーならではの取り組みで、婚活を成功させましょう。
目次
アラサーの婚活が厳しい現実
「アラサー婚活は厳しい」という話がいたるところにあふれています。特に30歳を超えてからの婚活に苦戦する人は少なくないようです。なぜアラサーになると婚活が厳しいと感じるようになるのでしょうか。
独身の理由1位は「適当な相手にめぐり会わない」
国立社会保障・人口問題期研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によれば、25~34歳女性が独身に留まっている理由の1位は「適当な相手にめぐり会わない」(48.1%)でした。
この結果から、結婚の意思はあるものの理想の相手に出会うきっかけがないことがうかがえます。なお2位以下は、「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(31.0%)、「結婚する必要性をまだ感じないから」(29.3%)と積極的な結婚の動機がないという理由が続き、「結婚資金が足りない」(13.4%)、「異性とうまくつきあえない」(18.2%)よりも上位となっています。
アラサーに近づくにつれ女性の結婚願望は高まる
アラサーの女性は、子供を望んでいると結婚に焦りを感じる方が多くいます。オーネットが行った2020年の定量調査では、いつ頃結婚したいですか?との質問に対し、「すぐにでも」または「1年以内」と回答した女性は20代後半で合計30.7%、30代前半で合計42.7%という結果が出ました。20代後半と30代前半の間で12ポイントの差があることから、20代後半から30代にかけて結婚願望が一気に高まっていることがわかります。
また厚生労働省:若者の意識を探る 第3節 出産・子育てに関する意識(2)多様化するライフコースの「子どもを産むとすれば、遅くとも女性が何歳になるまでに最初の出産を迎えるべきだと考えているか」という質問に対して、約70%は25~35歳のうちに初産を迎えるべきだと回答していることから、多くの女性は早めに結婚して子供を授かりたいと考えている、ということが伺えます。
30歳が大きな壁
男性の中には、若い女性を求める人が少なからずいます。ルックスなどの外見よりも、とにかく年齢を重視したいという方にとって、30歳を超えた女性は他の条件に関係なく、結婚の対象外とされてしまいます。
また30代の女性に対して「経験豊富で見る目が厳しい」というイメージを持つ男性もおり、30歳以上の女性に対して尻込みをしてしまう男性も少なくありません。女性本人は20代のころから何も変わっていないつもりでも、男性側が30歳という数字に大きな壁を作ってしまう傾向があるのです。
割り切れず不毛な恋を追いがち
10代20代のころにモテた女性ほど、恋愛市場における自分の価値に強い自信を持つ傾向があります。30代を迎えても20代までと同じような恋愛を求めてしまうと、結婚に繋がらない恋愛に時間を費やしてしまう場合もあります。
しかしそうした恋愛を続けてしまうと、気がついたら周囲には結婚したいような相手が残っていない、ということにもなりかねません。
妊娠のタイムリミットが迫る
一般的には、35歳以上の初産は高齢出産に分類されています。ただ、現代は医学の進歩もめざましく、35歳を超えてから出産する方が決して珍しく無いのが現状です。
一方で、35歳という数字に対する印象は根強く、35歳を出産に対する区切りとする男女は少なくありません。そのため30代に入ると婚活に焦りを感じ、精神的に負担を感じる女性も大勢いるようです。
婚活市場では適齢期の中心、アラサー女子!
最初にひどいことを言ってしまいましたが、婚活市場に置いてアラサーは、本当に少数派、つまりマイノリティーなのでしょうか?
参考にオーネットの会員プロフィールを見てみると、一番割合の高い年齢層は、男性で35歳から39歳、女性は30歳から34歳です。普通にアラサー以降の年代ですね。
年齢層 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20-24歳 | 2% | 2% |
25-29歳 | 13% | 17% |
30-34歳 | 20% | 25% |
35-39歳 | 22% | 24% |
40-44歳 | 17% | 15% |
45-49歳 | 13% | 8% |
50-54歳 | 8% | 5% |
55-59歳 | 4% | 3% |
実際のアラサーは楽しいもの
勉強に、仕事に、趣味に・・・と忙しく駆け抜けた20代前半。そこから実際にアラサーになると、会社でのポジションが上がってきたり、後輩の指導を任せられたりと、社会的な地位が上がった実感が得られ、毎日が充実しているように感じることでしょう。キャリアを重ねている方なら、転職や独立を考え始めるかもしれませんね。
そこでクローズアップされるのが、人と人とのつながり。会社の上司や同僚・取引先の方など、仕事を通じたお付き合いはどんどん密になっていくものですし、人によっては興味や趣味から、新しいお友だちが増えていくことでしょう。
つまりアラサーとは、これまでの人生で一番充実している楽しい時間、とも言えます。
そんなときに婚活の話をされても、「心の準備ができないよ」というのは、とても理解できるのです。なぜなら結婚をするためにはまた新しく一人、つながる相手を見つけなければならないという、とても大変な作業なのですから。
30代が人気?「年越しそば理論」
一方で、近年では女性の結婚・出産適齢期を31歳までと見る「年越しそば理論」が注目されています。
バブル期には女性の婚期をクリスマスケーキに例え、25日(歳)までは定価で売れたケーキが、26日(歳)以降は大きく値崩れするという俗語がありました。その後時代は変化し、キャリアを積む女性が増えたことや、「胃がもたれるクリスマスケーキよりも年越しそばの方がうれしい」という風潮から、30~31歳を適齢期とみる年越しそば理論が誕生しました。
厚生労働省「人口動態調査」によれば、2015年の初婚女性の平均年齢は29.4歳。結婚の実態に即しているという観点からも、年越しそば理論は理にかなっているといえるでしょう。
アラサー女子の婚活の注意点ってどんなこと?
では実際に、アラサー女子がこれから婚活に挑むとするなら、アラサー女子だからこそ気をつけることってあるのでしょうか?先に結論を言ってしまうと、結局は年代とは関係がありません。まずは自然体で、今ある問題と向き合うことから始めましょう。
「それだと結局、何から手をつければいいのか?わからない」という方は、結婚相談所は理想的な選択肢のひとつとなるはず。
でも、「相手からどう見られているのか?」ということも気になりますよね。ここでは視点を向こう側に移して、見ていきましょう。
お相手は年齢以外の要素も見ている
すでにお話ししてきた通り、実際のアラサー女子は決して難しい立場ではありません。ただ、どんな方なのか?という内面については、アラサーであれ、他の年代であれ、お相手は気にかけています。
例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 自分のことを受け入れてもらえそうか
- 性格は合いそうか
- 何かあったときに支え合えることができそうか
- 結婚生活が楽しく過ごせそうか
性格の相性には個人差がありますが、思いやりや相手を受け入れる姿勢などは、普段から意識しておきたいですね。
自信やプライドはいったんわきに置く
いろんな経験を積んできたアラサー女子は、物知りで、大切にしているものだって多くあるもの。でも婚活に向き合うときは、いったんしまっておきましょう。なぜなら、自分の考え方を相手に押し付けても、相手を構えさせてしまうだけに終わり、お互いの本当の姿を見いだすことができなくなってしまうからです。
「完璧じゃないとだめ」「こういう方にしか会いたくない」と視野を狭めてしまうと、ただ相手を採点するだけで終わってしまい、結婚相手として最適か?という視点では観察できなくなってしまうかもしれませんよ。
アラサーの結婚を成功させる秘訣
アラサーの婚活を取り巻く環境は厳しいといわれる一方、アラサーを歓迎する動きもあります。20代前半とは違う立場となったアラサーでの婚活を成功させるには、どんな点に注意したらよいのでしょうか。
婚活相手としての自分自身を見つめ直す
20代前半のころは、恋愛において「選ぶ立場」だった女性も多いでしょう。しかしアラサーになり結婚を意識するころには、自分もまた相手から選ばれる立場に変化します。
自分から条件を求めるだけでなく、自分自身が婚活相手からどんな価値を感じてもらえるのか、自分を客観視することが大切です。自分の価値や魅力への理解は、婚活の場での振る舞い方にも繋がるため、効果的な婚活のためにも自己理解を深めていくことが重要となっていきます。
条件にこだわりすぎない
結婚相手は同年代だけが対象になるとは限りません。年の差婚が珍しくない昨今では、10歳以上年上やバツイチの男性も十分結婚相手として考えられます。
そうした大人の男性の魅力が理解できるのも、大人の女性であるアラサーならではの強みです。相手の条件を独身未婚者だけに限定せず、いろいろな可能性も視野に入れてみましょう。
焦りを見せない
アラサーの婚活では、結婚に対して焦りを見せない態度が非常に重要です。これは相手に対してだけでなく、自分に対しても必要な心構え。焦った様子を見せた結果、婚活相手に安く見られる場合や、本来自分と合わないような相手を捕まえてしまう場合もあります。
アラサーは決して売れ残りではありません。焦らずに冷静に相手を見極めるためにも、不要な焦りを見せないように心がけましょう。
積極的に婚活する
アラサー、特に30代になると20代の頃のように男性から声を掛けられる頻度は減る傾向にあります。チャンスを心待ちにするよりも、自分から出会いを求め動けば、多くの出会いが見つかるでしょう。
結婚相手に求める条件として妥協できない点を決める
間口を広げることは大切ですが、ここだけは譲れないといった条件は決めておきましょう。例えば、下記のような項目です。
- 最低限の希望年収
- 性格
- 容姿
結婚相手は誰でもいいわけではありません。結婚生活を送るにあたって妥協すべきではない点は守りましょう。
減点方式ではなく加点方式を取り入れる
相手の欠点ばかりではなく、良いところを見てみましょう。お年寄りや子供に優しいところや、あなたの話を一生懸命聞いてくれるところなど、良いところを見つけてあげてください。
そうすることで、ネガティブになりがちなアラサーの婚活を、ポジティブなものに変えられます。減点方式ではなく、加点方式で楽しく相手との時間を過ごしましょう。
あなたと相性が良い相手を、簡単な質問に答えるだけで診断できるオーネットの結婚チャンステストも婚活に活用してみてください。
出会った相手に執着しない
結婚は何歳になってもできるものですが、だからといっていつまでも先延ばしにしてもあまり良いことはありません。結婚適齢期であるアラサーの間に結婚したいと思うなら、無駄のない時間の使い方が重要。出会った相手に違和感があるようなら、その人に執着せず、無駄な時間を使わずに新しい相手との出会いを探しにいきましょう。
結婚だけを意識しない
結婚に焦ったまま新たな出会いを迎えても、自分を魅力的に見せられないだけでなく、おかしな相手に引っかかりやすくなってしまいます。
人生の目的を結婚だけに置くと、余裕がなくなりつい焦りがちになってしまいます。婚活は急がば回れ。趣味や仕事を通じて人生を充実させ、人間としての魅力をアップさせることで、素晴らしい相手との出会いを引き寄せられるでしょう。
アラサーならではのスタンスで婚活に臨もう
アラサーになったからといって、結婚のチャンスがなくなるわけでも、よい相手と会えないわけでもありません。大人になったからこそ発揮できる魅力や、相手の魅力を理解できる度量が生まれるもの。結婚の時期ばかりにこだわらず、自分にあったパートナーを見つけられるよう、自信を持って婚活に臨みましょう。
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