以前は寂しいと言われた独身生活ですが、現在は50代になっても結婚しない割合が高くなっているなど、男女問わずひとりの暮らしを楽しんでいる人が多くいます。充実している人ほど顕著なのが、趣味に時間をかけたり、さらに仕事を突き詰めたりしていること。それらには結婚した時のデメリットも含まれることから、独身でOKという考え方は決して否定されるべきものではないのです。
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独身は寂しいと感じる一方ひとりの時間が欲しいと思ったりもする
ひとりの時間が大好きだから、独身でもいいんじゃないの?と考える人は、実は意外と多いもの。いろんな理由を見つけて「やっぱり結婚しなければならない」と訴える人もいますが、結婚したら結婚したでさまざまな責任を負うことを想像してしまうと、なぜ自分の自由を妨げられなければならないの?と考える人がいるのは当然です。
データで見る未婚
内閣府が発表している令和2年版少子化社会対策白書によると、35-39歳の未婚率が男性で30%以上・女性で20%以上という結果が出ています。今から11年ほど前の2010年からこのような傾向であるのですから、報告にもある通り未婚化の進行はどんどん進んでいるのです。
同じ資料の50歳時の未婚割合の推移と将来推計を見れば、今後もその傾向が続くことが予想されます。それゆえに結婚せず独身でいる道を選ぶのは、これからの時代では何も特別なことではないのです。
状況が独身を否定的に感じさせてしまう
ひとりという状況は、どうしても孤独に結びついてしまう側面があります。多くの人が独身って悪いことなの?と不安に思ってしまう理由は、ほとんどの場合この「孤独」という状況が影響していると言えるでしょう。事実、オーネットが行った恋人の日に関する調査の恋人が欲しくなる瞬間の質問に対し、男女とも「人肌が恋しいとき」の回答がもっとも多くなっていることから、ひとりで生活する節々に寂しく思い、この状況は良くないのでは?と考えてしまうことがあるのでしょう。
具体的に孤独が不安になるシーンを挙げれば、よく言われるのは「一人暮らしの家に帰る」「ひとりで食事をとる」「同僚が子供のことを話す」「病気になっても看病してくれる人がいない」と言った意見。「会社から帰ってきたのにひとりで弁当を食べるだけ、つまらないから週末遊ぼう!と連絡しようとしたけど、SNSを見たらみんな家族のことで手いっぱい」なんて状況を知ってしまったら、自分が異質で世界からはみ出した存在だと感じてしまうかもしれません。でもすでにデータで示した通り、同じように独身の人は世の中にたくさんいます。結婚する生活を送るだけが人の生き方ではないのです。
休日に何も予定がないとき
時間を自由に使えるのは独身の人のメリットですが、何も予定がない日には寂しさを感じます。「結婚していれば、一緒に過ごしてくれるパートナーがいるのに......」と悲観的になってしまうようです。休日に全く予定がないと、どうしても孤独感が浮き彫りになってしまいます。
ひとりでいたって問題はなし!楽しい事だっていっぱいある
独身は時間が作りやすい
よく聞かれる独身者のメリットといえば、仕事さえしっかりしていれば後はすべて自由であること。例えば時間の自由でいえば、「起床時間はいつでも良い・いつまでもゲームをしていられるなど趣味に時間をかけ放題・音楽や習い事も自分の気が済むまでとことん追求できる」といった具合に、とにかく自分のことだけに時間を使えるようになります。好きなだけ寝ていられるというのは、仕事が忙しい人には見逃せないメリットですよね。
独身はお金の使い方も自由
「お金の自由」の面では、「誰に気兼ねすることなく飲み会などの飲食費をかけられる・楽器や漫画にフィギュアと好きなものは何でも購入できる・服にもエステにもジムにもお金を使いたい放題で自分磨きをとことんできる」と、メリットは豊富です。
結婚をした場合には、相手の起きる時間や食べ物の好き嫌いを気にしたり、自分は興味もない相手の趣味にお金を払うこともあります。
大切なことを自分だけで決められる
仕事が充実している方の場合、結婚すると家族生活と仕事のバランスが難しいと考えるシーンもあるかもしれません。大きな仕事をもらえそうなタイミングで、配偶者と「子供の入園式に行かないつもり!?」なんてケンカを始めようものなら、自分はなんのために頑張っているのか・・・と悩むことがあるかもしれません。
いつまでも恋愛ができる
恋愛を楽しめる、という意見を独身のメリットに挙げる人もいます。新しい人間関係はいつまでも自分の成長につながっていきますし、そのなかでときめきが見つけられるのなら、心の若さだって保てるというもの。これが結婚をしてしまえば、どんな出会いも不倫と後ろ指を刺され、まったく知らない人にまで「不健全だ」と言われるようになり、最悪の場合社会的信用まで失ってしまうことでしょう。恋愛だけが心の若さに影響するわけではありませんが、特に「自分は異性から人気がある」という自覚がある人ほど、この事実を大切に考えていたりするのではないでしょうか。
独身だから立ち向かえるものがある
重大な責任もひとりだからこそ負える、ということも考えられます。例として、会社員を辞め独立を考えたとき、せっかくそのための準備をしても、結婚している場合「この事業が失敗したら家族をどうしたら良いだろう」という最悪のことばかり考えてしまうかもしれません。特に仕事があちこちを点々とするような職種の場合、必要なら海外に何年も居住できる自由さか?それとも、帰る家がある安心感か?大いに悩むことになるでしょう。
一方で独身のデメリットも
メリットもある一方で独身でいるデメリットは「何でもひとりでこなさなければならない」点です。たとえば、病気や怪我をしたときに全てのことを自分でこなすのは大変でしょう。症状によっては働けない期間が発生したり、ひとりでは身動きが取れなかったりする場合もあります。また一生独身だと、子育てを経験する機会もなくなる可能性もあるでしょう。
今の生活に満足していても数年後、数十年後に結婚しなかったことを、後悔するかもしれません。
既婚者からみて魅力的に映る独身の過ごし方
既婚者がよく「自分の時間がないから」とできないことにチャレンジできるのは、やはり独身ならではのこと。それだけで既婚者から「ぜいたくなことをしている」と羨ましがられるのですから、始めないのは損というものです。もし独身が孤独に見えてしまうのなら、発想を変えてさまざまなことを始めてみてはいかがでしょう。
外部とのつながりを作る
時間がとりやすいという利点を活かして自分の引き出しを増やしませんか。代表的なものは趣味ですが、他にも英会話などの習い事・仕事につながりそうな資格取得・テニスや登山のような体を動かすスポーツサークルなどにも参加すれば、自然と人の輪は広がっていくので、関わる人数だけ比較すれば「結婚するよりずっと効率的」とさえ思えるでしょう。やりがいがあるものがお望みなら、フードコーディネーターやファイナンシャルプランナー・気象予報士のような難関資格に挑んでみる、と言うのもアリです。
現在ではオンラインで体験できるものも増えています。スマホやPCさえあれば外出しなくてもできることもたくさんあるのです。
新しいキャリアを考える
スキルを高めた人にチェックしてほしいのが、副業です。休みの空いた時間でアルバイトをするだけではありません。実は、資格や経験は宝の山。広報の実務が町おこしのお手伝いにつながったり、コミュニケーター経験がコロナ禍で悩む人からの相談に役立ったりと、世の中から求められることはとても多いのです。自分だけの時間配分でこんなことの挑戦できるのは、やはり独身ならではのメリットでしょう。
好きなペットを飼う
これは結婚したら絶対ダメというわけではないものの、爬虫類や昆虫などの特殊なペットは、相手からの理解を考えれば結婚すると少し難しくなりますね。「それなら猫は問題ないでしょ?」と思うかもしれませんが、猫アレルギーの人や、そもそもペットが嫌という人は想像以上に多いもの。だから「ペットショップで一目惚れしたから連れてきた」なんてマネは、独身だけができるぜいたくなのです。今はネットを使ったペット監視ツールも豊富なのでおすすめです。
他人の評価に落ち込まないで。自分の生き方は自分のもの
あなたが生きている時間は、あなただけのもの。社会のなかで生きているのだから責任を果たせ、という人もいますが、その責任はどれくらいが妥当なのか?明確に説明できる人なんて実はいません。もちろん、決まった日にゴミを出したり、職場で後輩を指導したりと、やるべきことはあるでしょう。それでも税金を払うなどの必要なことをしているのなら、他の誰かにアレコレ口出しされる筋合いなんて無いはず。そんなことに気を取られるくらいなら、趣味や仕事に時間をかけていたほうがよっぽど社会性がある、というものです。
昔からよく言われることは本当に妥当なのか
大人になったら結婚して子孫を残す、これが当然の人のなりわいだ、という人もいます。個人の価値観なので、否定することではありません。しかし、今はさまざまな価値観に目を向ける社会であり、「昔からそうだから」という理由だけで何かを押し付けるなんて、あってはならないこと。事情があって子供を作れない夫婦は昔からいたのですから、その当然とは何か?実はしっかり説明できない方もいるのではないでしょうか。
自分だけのこだわりやルールを持つことだって同じです。朝は絶対ご飯!というのもそうですし、仕事から帰ってきたらこのアロマキャンドルで癒やされる、というのも自分だけのマイルール。他人から見たら面倒くさいルールでしょうが、結婚するために諦めなさい、なんておかしいですよね。
自分の生き方は自分の意思で決める
いくらメリットがあっても実感として独身は寂しいと考える方もいるでしょう。でも、寂しさを癒したいという理由だけで結婚を選択することはおすすめしません。
そもそも、結婚したことでできる相手とのつながりは、考えてみれば複雑なものばかり。もとから結婚とは、それまで違う環境で育ってきた二人が家族になる、という他人同士の契約です。相手の両親が親戚となり、自分たちの生活にも意見を言われることがあるなど、独身では考えられなかったストレスを感じる場面も出てきます。 ひとりが寂しいという理由だけで結婚を決断すると結婚の良い面だけを捉えることとなり、時間や生活スタイル、お金など不自由になる部分を受け止め切れず「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう原因となりかねません。
20代30代くらいの適齢期と言われる年齢に達すると、周囲の変化もあり結婚や出産を意識してしまうもの。でも、自分にとってそれは本当に必要なのか?他人と比べず、自分にとってどんなことが理想なのか、じっくりと考えてみましょう。
でもやっぱりパートナーが欲しいと思ったら
世の中はコロナ禍によって、多数の人とのつながりが閉ざされてしまいました。この状況下では、オンラインなどのさまざまな「新しい手法」で人々がつながるようになっているものの、それでも気兼ねなく直接会える存在と言えば、一緒に住む家族だけ。それゆえに一人暮らしの独身者が寂しいと感じてしまって、やっぱりパートナーの存在が必要なのかも?と考え直すのは、特に不自然なことではありません。
ともに人生を歩むパートナーがいることは、とても心強いことです。そんな存在を求めるなら、無理にひとりでいる理由をつくらずに、素直に出会いのためのサービスを利用してみましょう。気軽な出会いといえばマッチングアプリですが、「アプリは悪用する人がいるらしいから不安」というなら、結婚相談所も候補に入れてみてください。結婚相談所というと、結婚を急いでいる人・相手が見つからない人ばかりでは?と考える方もいらっしゃるのですが、オーネットで活動される方は、時間をかけて結婚を決める方も大勢おられます。交際休止制度も1年で最大12カ月取得できるので「相手選びを急かされる」「強引に成婚を決めさせられる」などはありません。
また成婚までの過程もしっかりサポートするので、「いつか結婚してもいいかも」くらいで始めている方もいます。それってどういうこと?と疑問に感じたなら、試しにオーネットに質問に来ませんか?入会を強要することはありませんので、「思ったより煩わしくないし、とても効率的じゃない?」と思えたのなら始めてみたらいいし、やっぱり独身でいたいと改めて思ったら、今感じる寂しさとどのように共存し、メリットをどう活かすか、あなただけの解決策を考える一歩にもなるのではないでしょうか。