男性は女性よりも失恋をすると引きずりやすいといった情報を目にすることがありますが、実際どうなのでしょうか?今回は男性が失恋した場合の傾向や心理、理由を解説したあと、失恋による心の傷を癒やす方法を紹介します。最後まで読んでいただくと、つらい失恋から立ち直る方法がわかります。
目次
男性の失恋後の傾向
失恋をするとつらい気持ちになるのは男性も女性も同じです。では、失恋をしたときの反応に男女による違いはあるのでしょうか?
公益社団法人 日本心理学会ホームページのQ&Aコーナーにおいて、「女性は失恋しても立ち直りが早いのはなぜ?」といった質問が寄せられました。それに対して日本心理学会では、心理学者の松井豊氏の著書「恋ごころの科学(1993年 サイエンス社)」で紹介している「失恋後の諸反応について調べた研究」の結果から、次のように回答しています。
男性が失恋した時に女性よりも経験しやすい反応は、
- 「相手をなかなか忘れられなかった」
- 「強く反省した」
- 「別れたことを悔やんだ」
- 「酒をよく飲むようになった」
女性の方が男性よりも経験しやすい反応は、
- 「相手に幻滅した」
- 「よくデートした場所を避けた」
- 「相手がいなくなってうれしかった」
以上のことから、日本心理学会は「男性は未練がましく後悔をしやすいこと、そして女性は関係の解消を肯定的にとらえていることがうかがえる」とコメントしています。
失恋した場合、女性は前へ進む方向で努力をする傾向があるのに対して、男性はなかなか前へは進めないといった傾向があるようです。
男性が失恋を引きずる理由
前出の質問に対し、日本心理学会は、アメリカの社会心理学者、J.W.ペネベーカー氏の著書「オープニングアップ:秘密の告白と心身の健康(余語真夫 監訳 2000年 北大路書房)」をもとに、以下のようにも回答しています。
「自分の過去のつらい経験を他者に打ち明けた人のほうが打ち明けない人よりも健康で良好な適応が促進されるようです。また自己開示すると、それを聞いた相手から感想や助言を得る機会が増します」。
自己開示については男性よりも女性の方が積極的であることがわかっており、「女性はつらい失恋のストレスに関連する話題を誰かに打ち明けることで、自らのネガティブな感情を浄化し、かつ失恋がもたらす諸問題を解決するためのアドバイスを開示相手から得る機会をもちやすいといえるでしょう」と続けています。
男性は失恋を打ち明ける機会が少なく、ネガティブな気持ちを自分の中に持ち続けやすいと言えます。「失恋から立ち直れない」「失恋を引きずってしまう」といった状況に陥ってしまう可能性があるでしょう。
ゆれ動く失恋後の男性心理
失恋を他人に打ち明ける機会が少ないことで、失恋を引きずるのだとしたら、それはどんな心理状態になるでしょうか。考えられる3つのケースをご紹介します。
これらのケースは男性だけでなく、女性にも見られるでしょう。しかし、日本心理学会が「男性は未練がましく後悔をしやすいこと、そして女性は関係の解消を肯定的にとらえていることがうかがえる」とコメントしていることから、男性の方がより顕著に表れやすいと考えられます。
別れた相手を美化する
交際中に嫌だと思っていた部分はあったはずなのに、それは忘れて良い思い出だけがクローズアップされるという状態です。良い思い出ばかりが頭の中で繰り返され、失恋相手を忘れられない。そういうケースも見られます。
これまでの行いを後悔する
「ああすればよかったこうすればよかった」と過去のやりとりを振り返って後悔するのも、男性の気持ちとしてよくあるのではないでしょうか。
なかには自分から別れを切り出しておきながら、思い出が美化されてしまい、別れを告げたことを後悔するといったパターンも見られます。
復縁を考える
これも失恋後の心理としてよくあるでしょう。「もう一度もとに戻れるかもしれない」と、根拠なく復縁を期待してしまうのです。そのうち相手から連絡がくるのではないかと待ち続け、先に進めないといったパターンもあるようです。
失恋による心の傷を癒やすグリーフケア
失恋の心の傷を癒やす方法のひとつとして、「グリーフケア」を紹介します。グリーフというのは「深い悲しみ」「悲嘆」「苦悩」などを意味する英語です。グリーフケアは、元々は大切な人を亡くして深い悲しみに陥っている人のそばに寄り添い、そこから立ち直るための手助けをすることを言います。
このグリーフケアを応用し、自分自身が自分の支援者となって、失恋で傷ついた心を癒やしていくのです。グリーフケアで最も大切なことは、自分の心のグリーフ(悲しみ)の段階を知って受け入れていくことです。まずは、グリーフがどのようなステップを踏んでいくのかをあらかじめ知っておくことが大切です。あらかじめ知っておくと、そのグリーフの段階になったときに慌てず、無理に抑えつけることなく自分自身の心を見守ってあげることができるでしょう。そうすれば、徐々に心の傷が癒えてくることが期待できます。
失恋におけるグリーフの段階
一般社団法人 グリーフケア協会によると、グリーフの段階は「ショック期」「喪失期」「閉じこもり期」「癒やし・再生期」の4つに分けられます。それぞれ失恋に当てはめて、どういう状態か考えていきましょう。
ステージ1:ショック期
大きなショックを受け、心がまひしている段階です。外から見ると、あまり傷ついていないように見えるかもしれませんが、あまりのショックで、頭が正常に回っていないだけです。
心がまひしていることを自覚し、案外行動できるからと無理をして動こうとはせず、ショック期が過ぎるまで自分の心を優しく見守りましょう。
ステージ2:喪失期
失恋したということはわかっていても、自分だけがなぜこんな悲しい思いをするのかと疎外感を覚え、現実を受け止めることまではできない段階です。ここでは、「こうすればよかった」「ああすればよかった」と強く後悔したり、「自分のそばから離れたあの人が許せない」「一生恨んでやる」など相手への怒りが生じたりするケースもあるようです。
この段階では、しっかり悲しんで泣くことが大切です。また怒りの感情も否定せずに受け入れます。可能であれば、信頼できる友だちに話を聞いてもらうと、前述の「自己開示」になりネガティブな感情を浄化しやすいかもしれません。
ステージ3:閉じこもり期
失恋したことを受け入れられたけれど、受け入れると同時に気力を失ってしまう段階です。人によっては友達づきあいや仕事も億劫になる場合もあります。
ここでも無気力な今の心を否定することなくまずは受容します。その上で気力はついてこなくても、最低限しなければいけない仕事や家事などを、機械的にでも何とかこなしていくようにしましょう。
ステージ4:癒やし・再生期
徐々に心が癒やされ、失恋を受け入れ、相手を失っても生きていけることに気づき始める時期です。ほかの人と関わりたくなったり何かを始めたくなったり、人によっては新しい出会いが欲しくなったりするなど、気力が充実してきます。回復した心を否定することなく受け入れて、ぜひ活動を始めましょう。
なお、ステージ1から4までは順調に進むこともあれば、少し進んではまた戻ってしまうといったこともあります。また、スピードには個人差があります。焦る必要はありません。自らのグリーフの段階を把握し、そのペースに合わせて、心が悲しむのを優しく見守ることが大切です。
失恋を原動力に変えて!行動することで結婚相手を見つけた男性の口コミ・体験談
失恋してくよくよしていても仕方ない!と、気持ちを切り替えるために婚活を始めたという方々もたくさんいます。失恋を糧にして婚活に成功した方たちの口コミを紹介します。
40代男性
婚活をはじめたきっかけは何ですか?
彼女と別れ、年齢的にも出会いのきっかけが少なかったので、オーネットで婚活しようと思いました。
20代男性
婚活をはじめたきっかけは何ですか?
以前付き合っていた彼女にフラれ、次の出会いがないと思ったのでオーネットに入会しようと思いました。
40代男性
婚活をはじめたきっかけは何ですか?
失恋をして再スタートを切りたかったため、婚活をはじめました。
20代男性
婚活をはじめたきっかけは何ですか?
婚活をはじめたきっかけは、失恋でした。
30代男性
婚活をはじめたきっかけは何ですか?
失恋をして、職場に出会いがなかったため、オーネットに入会しました。
失恋は誰にでも起こりえること。そして、辛い失恋を忘れるために婚活を始めて、運命のお相手に出会う可能性だって誰にでもあります。確かなことは、行動しなければ誰にも出会えないという事です。
失恋の傷を癒やして新しい出会いを
男性の失恋後の心理や引きずる理由、失恋の傷を癒やす方法について紹介してきました。失恋で悲しむのは当然。悲しみたいだけ悲しむことが重要です。そうして徐々に回復して癒やし・再生期に入ったら、ぜひそのときの前向きな気持ちを大切に、新しい出会いに向けて動いてくださいね。
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