婚活において、男性の年収を重要視する女性は少なくありません。また、共働きが一般的となりつつある今の時代、女性の年収が気になる男性もいるでしょう。婚活を本格化するため、結婚相談所に登録しようか悩んでいる人のなかには、会員の年収を知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事を読むと、会員の平均的な年収が日本の平均年収に比べて高いのか否かがイメージできるようになるでしょう。また、自分の年収が平均より低いと結婚しにくいのか、相手の年収を考える際の注意点は何なのかといった、婚活をする際の年収に関する疑問を解決できます。ぜひ読んで、結婚へと一歩前進してくださいね。
目次
男女が結婚相手に求める年収は?
2018年12月に内閣府が実施した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、結婚相手に求める理想の年収について男女全体では300万円から400万円未満の割合が高い結果となっています。
男女別で見てみるとそれぞれ次のような結果が出ています。
男性が女性に求める理想の年収
年収条件 | 20-29歳(n=1,093) | 30-39歳(n=672) | 40-49歳(n=526) |
---|---|---|---|
100万円未満 | 2.00% | 1.90% | 1.90% |
100万円~200万円未満 | 8.40% | 6.10% | 6.70% |
200万円~300万円未満 | 18.90% | 17.30% | 16.70% |
300万円~400万円未満 | 14.90% | 16.50% | 15.60% |
400万円~500万円未満 | 7.70% | 8.30% | 7.80% |
500万円~600万円未満 | 2.90% | 3.60% | 1.70% |
600万円~700万円未満 | 1.00% | 1.00% | 0.20% |
700万円~800万円未満 | 0.60% | 0.10% | 0.80% |
800万円~900万円未満 | 0.30% | 0.00% | 0.40% |
900万円~1000万円未満 | 0.50% | 0.10% | 0.40% |
1000万円以上 | 0.80% | 1.00% | 0.60% |
収入は関係ない | 22.70% | 25.60% | 28.50% |
わからない | 19.20% | 18.30% | 18.80% |
男性は年齢が上がるにつれて「収入は関係ない」という回答が増加し、経済的条件よりも他の価値観を重視する傾向が強まっています。また、200-400万円台への希望が全年齢層で安定して高く、年齢による価値観の大きな変動が見られないことから、結婚相手に求める収入の基準が比較的一貫していることが示唆されます。
女性が男性に求める理想の年収
年収条件 | 20-29歳(n=1,009) | 30-39歳(n=482) | 40-49歳(n=311) |
---|---|---|---|
100万円未満 | 0.30% | 0.00% | 0.60% |
100万円~200万円未満 | 0.90% | 1.20% | 1.00% |
200万円~300万円未満 | 4.80% | 6.50% | 2.90% |
300万円~400万円未満 | 12.40% | 15.70% | 13.00% |
400万円~500万円未満 | 21.80% | 19.70% | 19.70% |
500万円~600万円未満 | 19.70% | 14.20% | 14.80% |
600万円~700万円未満 | 8.90% | 6.30% | 8.40% |
700万円~800万円未満 | 3.70% | 4.30% | 8.40% |
800万円~900万円未満 | 1.50% | 2.60% | 3.50% |
900万円~1000万円未満 | 1.20% | 4.50% | 6.40% |
1000万円以上 | 1.20% | 2.70% | 3.50% |
収入は関係ない | 4.50% | 3.50% | 2.60% |
わからない | 19.10% | 18.00% | 16.40% |
女性は年齢とともに「収入は関係ない」という回答が減少し、特に40代では高収入層への希望が顕著に増加します。400-500万円帯を中心とした経済的な安定性への期待が強く、年齢が上がるほど更なる経済的余裕を求める傾向が見られ、将来の生活設計を見据えた現実的な判断基準を持っていることが示唆されます。
日本における男女・年齢別の平均年収
日本の平均年収はどのようになっているのでしょうか。国税庁が公表した「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」の結果を以下の表にまとめました。
年齢階層 | 男性 | 女性 | 合計 |
---|---|---|---|
全体平均 | 350.9万円 | 262.6万円 | 318.3万円 |
19歳以下 | 191.1万円 | 188.4万円 | 190.0万円 |
20歳から24歳 | 229.3万円 | 219.6万円 | 224.6万円 |
25歳から29歳 | 267.8万円 | 245.8万円 | 258.3万円 |
30歳から34歳 | 302.1万円 | 259.6万円 | 286.0万円 |
35歳から39歳 | 337.9万円 | 270.1万円 | 314.8万円 |
40歳から44歳 | 371.8万円 | 276.8万円 | 338.8万円 |
45歳から49歳 | 396.9万円 | 281.7万円 | 355.7万円 |
50歳から54歳 | 417.7万円 | 285.9万円 | 371.1万円 |
55歳から59歳 | 427.4万円 | 281.7万円 | 376.4万円 |
60歳から64歳 | 334.2万円 | 246.6万円 | 305.9万円 |
65歳から69歳 | 293.3万円 | 217.1万円 | 269.8万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」
給与所得者の平均年収(男性545万円、女性293万円)は、高収入層も含めた平均値であり、実際の分布はより広範に存在します。この点を踏まえると、結婚相手に求める年収について、女性の最も多い希望層である400-500万円台は、現実的な水準であると考えられます。ただし、同年代の男性の実収入(20代後半で267.8万円、30代前半で302.1万円)とは開きがあり、特に若年層においては理想と現実の間にギャップが生じています。
結婚相談所の会員の年収の平均は?
国全体の平均年収はわかりましたが、結婚相談所の会員の年収はどのくらいなのでしょうか。
年収 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
100万円未満 | 0% | 2% |
100-200万円 | 0% | 3% |
200-300万円 | 1% | 16% |
300-400万円 | 13% | 29% |
400-500万円 | 25% | 24% |
500-600万円 | 22% | 14% |
600-700万円 | 16% | 6% |
700-800万円 | 10% | 2% |
800-900万円 | 5% | 1% |
900-1000万円 | 4% | 1% |
1000万円以上 | 3% | 0% |
男性会員の年収分布は、400万円から600万円の範囲に集中しており、この層で全体の47%を占めています。特に400万円から500万円の層が25%と最も高く、次いで500万円から600万円の層が22%となっています。
600万円以上の年収がある男性も全体の38%を占めており、比較的高収入の会員が多いことがわかります。
一方、女性会員の年収分布は、300万円から500万円の範囲に集中しており、この層で全体の53%を占めています。特に300-400万円の層が29%と最も高いです。
日本の平均年収と同程度であり、内閣府の調査での結婚相手に求められる年収の水準はクリアしている会員が多いことがおわかりいただけるでしょう。
結婚相談所には「年収」の条件がある?年収が低ければ不利?
結婚相談所の一例として紹介したオーネットの会員の平均的な年収は、日本の平均年収と同程度ですが、結婚相談所に登録する際に年収の条件はあるのでしょうか?また、年収が低いと結婚に不利になるのでしょうか?
通常、年収に関する条件はなし
一般的に結婚相談所の入会資格として、年収の上限は設定されていません。そのため、年収が低いことを理由に結婚相談所に入会できないことは基本的にないと考えて良いでしょう。
例外として、高年収の会員がいることを売りとしている結婚相談所の場合、入会資格に年収の下限を設けてるケースがあります。
オーネットでは入会資格の条件として年収の下限は設けていません。
20歳以上で結婚・内縁関係のない独身(独身証明書が必要)の方、会員登録時に必要となる書類が提出できる方、日本在住の方※、男性は定職に就いている方が対象です。再婚の方もご入会できます。
※海外在住の場合、現住所は日本国内で、必ず本人宛の郵送物を受け取れる方。 郵便局留め、日本国内以外への送付はできません。
年収が低くても必ずしも不利にはならない
年収が低くても、ほとんどの結婚相談所に登録できることはわかりました。では、年収の低さが結婚に不利になることはあるのでしょうか?前出の内閣府の調査「少子化社会対策に関する意識調査」からもわかるように、女性の年収の高さを条件にする男性は少数ですが、男性にある程度の年収を求める女性は少なくありません。
そのため、男性については年収の低さが影響することは多少あるでしょう。しかし、結婚できないということはありません。理由を見てみましょう。
- 年収を気にしない女性とはマッチングする
例えば年収が300万円未満だったとすると、相手に求める年収の下限を300万円以上に設定している女性とはマッチングしませんが、それ以外の女性とはマッチングの可能性があります。同調査では、結婚相手に求める理想の年収について「300万円未満」と回答した女性は女性全体の6.7%、「収入は関係ない」と回答した女性は4.6%います。
年収の高さを条件にしていない女性は一定数以上おり、そういった女性とはマッチングの可能性があるということです。
- 年収以外の魅力をアピールできれば十分
結婚において大切なのは年収だけではありません。内閣府が実施した「平成26年度 結婚・家族形成に関する意識調査」によると、「結婚相手に望むことは何ですか(何でしたか)」との質問に対して、20代から30代女性の回答(複数回答可:未婚者かつ将来結婚したい人のみで集計)では、「一緒にいて楽しいこと」「一緒にいて気をつかわないこと」がどちらも80%で最も多く、続いて「価値観が近いこと」が78.5%となっています。
例えば「誠実さ」や「優しさ」といった人柄は大きなアピールポイントになります。仕事や趣味に打ち込む姿も魅力的な印象を与えるでしょう。また、女性から男性を見たとき、家事を分担しようとする協力的な姿勢もプラス評価になるはずです。
女性が相手の年収を考える際の注意点
さて、前出の少子化社会対策に関する意識調査からも、「男性にある程度の年収を求める女性は少なくない」ことがわかりました。結婚は「生活」ですので、女性が相手の男性の年収を気にするのも当然のことです。
ただ、あまりに条件を高く設定すると、理想の相手と出会うのが難しくなります。前出の日本の平均年収を見て、現実とかけ離れない程度で考えることが大切です。
また、相手にある程度の年収を求めるのは、自分が理想とする生活水準を保つためということもあるでしょう。共働き家庭が増えてきている現在、生活水準を保てるかどうかは、夫婦の年収を合算した「世帯年収」で考える場合もございます。
もし、あなたが共働きを考えているなら、自分の年収が現在どれくらいなのか、出産や子育て中、またそのあとの働き方はどうする予定なのかを書き出してみましょう。それによって、相手に求めるのに妥当な年収水準が見えてきます。
一方で、現時点での額面的な年収だけで判断すると、思わぬ落とし穴があります。
以下に注意すべき点を紹介します。
- 今の年収が高くても、その年収がいつまで続くかわかりません。景気や会社の業績が悪化することもあり得ます。また、今は高年収でなくとも、専門職であれば転職できる可能性が高いかもしれません。現在の年収だけを見るのではなく、将来の可能性も視野に入れておきましょう。
- どんなに年収が高くとも、散財していては安定した生活は送れません。収支バランスが取れている人かどうかも確認しておきたいところです。
- 年収が高い男性は仕事が忙しい人も多く、家事や育児にあまり積極的でない可能性があります。相手の年収にこだわるのもいいですが、そういった可能性も念頭に置いておきましょう。
- 額面的には同じ年収でも、会社員と個人事業主では手取り額が異なります。個人事業主は所得税や住民税のほか、個人事業税が課せられたり、健康保険料や年金保険料が全額負担となったりするなどの理由からです。生活資金として「年収」にこだわるなら、実際に使える手取り額で考えるのが妥当です。
婚活する際の年収のモヤモヤを解決し、結婚に向けて一歩前進しよう
オーネットを一例に考えると、結婚相談所会員の平均的な年収は、日本の平均年収とほぼ同じであることがわかります。「年収」を結婚相手の条件にしている女性は、結婚相談所を利用するのもいいでしょう。
一方で漠然と高い年収を求めても、なかなかマッチングする相手に出会うことはできません。自身の理想とする生活水準やライフプラン、また日本の平均年収などを照らし合わせながら妥当なところで条件を設定するといいでしょう。
自分の年収が平均より低いからと婚活に消極的になっている男性は、そればかりを気にしていては何も進歩はありません。「一緒にいて楽しい人・自然体でいられる人」を結婚相手の条件として重要視しているタイプの女性に向けて、自分の誠実さや優しさなどの長所をうまくアピールすることに全力を注ぎましょう。
この記事を読んである程度「年収」のモヤモヤは解決できたけれど、やはり具体的に何からどう整理すればいいかわからないという方は、オーネットの結婚チャンステストで診断をしてみるといいでしょう。
あなたの現時点の年収や相手に望む年収など必要事項を入力すると、マッチングしたお相手のプロフィールをご紹介します。まずは、そこからスタートしてみるのはいかがでしょうか?