国家公務員 北村大輔さん(32)の場合

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<プロフィール>
●名前:北村大輔さん(仮名)
●職業:国家公務員
●年齢:32歳
●最終学歴:都内の有名私立大学卒
●推定年収:550万円
●生息域:研修施設内
●行動特性:仕事では外向的・積極的だが、プライベートはひきこもりがち
●好物:ほのぼの系のアニメ、スマホゲーム、筋トレ、料理
●好異性:タバコを吸わない女性、自分の仕事を理解してくれる女性、楽観的な女性

初彼女が元妻。国家公務員が結婚と離婚を決意した理由

関東地方にある海沿いの町に来ています。やや特殊な任務の国家公務員である北村大輔さん(仮名、32歳)と駅改札で待ち合せました。

「今日は遠いところまで来ていただきありがとうございます。よろしくお願いします!」

短髪で姿勢のいい大輔さん。賢そうだけど体育会系の雰囲気も漂わせています。でも、人柄の良さが現れているので圧迫感はありません。

大輔さんが職場の宴会で使ったことがあるという居酒屋に案内してもらい、一緒に刺身を食べながら話を聞くことにしました。

幹部候補は朝8時から夕方5時まで研修中

社会人9年目の大輔さんはいま、ある研修施設で寝泊まりをしています。「目先の仕事ばかりに追われがち」な日常を離れ、幹部候補生用の研修を受けているのです。

「民間企業での実習などもあり、視野を広げることができています。組織の中枢に行く前に、ものごとを全体的に考えられるようにしておくことが大事なんですね。ちなみに、この研修の成績は今後のキャリアにも大きく影響します」

そんな大切な研修の最中に僕と飲んでいて大丈夫なのでしょうか……。

大輔さんによれば、朝8時~夕方5時まではみっちりと勉強するものの、定時きっかりに終わります。残業続きの職場に比べれば、心身ははるかに楽なのだそうです。さすが幹部候補生は優秀でタフですね!

「食事は朝・昼・晩を研修施設で食べることができます。学校の給食みたいに、いろんなジャンルの料理が雑多に出て来ますけど、栄養バランスは考えられたメニューです。夜は勉強もしますが、運動好きが多い組織なので私もつられて走ったりしています。遅くとも深夜1時には寝て、朝は5時頃に起きて、筋トレしたり勉強したりする毎日です

すごくストイックな生活に思えますが、それでも職場での日常よりは楽なんですね。大輔さんのような人が日本を支えてくれているのだと感じます。

仕事にも勉強にも熱心で、謙虚で、自己管理能力も高い32歳。しかも幹部候補の国家公務員です。結婚はしないのでしょうか。

「私はバツイチなんです。29歳のときに結婚した相手とわずか6カ月間で離婚してしまいました……」

趣味も仕事も理解しあえると思っていたが…

社交的に見えますが、プライベートでは「奥手」を自認している大輔さん。29歳で結婚するまでに女性と交際した経験ははなく、結婚相談所に入会して2人目にお見合いした同い年の女性、美春さん(仮名)と話が進んだのでした。

「すごい美人と言うわけではないけれど、私にとっては『あり』な外見でした。立派な職業なのに物腰が柔らかい女性なので、お互いの仕事を理解し合って生活していけると思ったんです。普段はあまり言えないのですが、私はアニメファンです。彼女はアニメもたまに観るとのことで会話が弾みました」

お見合いから4ヶ月後にはプロポーズし、その半年後には入籍。

しかし、一緒に住み始める頃から、お互いが相手に求めるものが違ったことに気づき始めます。いわゆるバリキャリで高給取りである美春さんは、大輔さんに「家を守る」ことを求めたのです。

「私の仕事は2~3年に一度は全国各地に転勤するのが普通です。でも、子どもが生まれたら、キャリアをあきらめてでも家事や育児をしてほしいと前妻に言われました。もちろん、私にできることはするつもりですが、例えば育休を取得するつもりまではありません。給料ははるかに彼女のほうが高いこともあり、自分の仕事を否定されているような気持ちになりました」

大輔さんの同期の半分は既婚者。約1割という少数派の女性は全員が結婚しています。しかし、単身赴任が多く、任務によっては半年間も「出張」することがある職場です。夫婦の気持ちがすれ違って離婚してしまうケースも少ないないとのこと。

それでも大輔さんは再び結婚したいと思っています。

「休日は一人きりでテレビを観たりゲームをしたり。寂しいです。誰とも話さないまま土日が終わってしまうこともあります。今回の研修が終わったら、婚活パーティーに参加してみようかと思っているところです」

クラスの中心にいた同級生と再開。恋は実るか?

ただし、大輔さんは初対面の女性と仲を深めることに苦手意識があります。恋愛経験が少なくて自信がなく、アニメやゲーム好きという「本性」をさらけ出すことにも抵抗感があるからです。3年前の離婚が心の傷になっているのかもしれません。

「LINEを交換して、2人で食事に行くことぐらいはできます。会話も普通にできていると思います。でも、そこから先に進めません。なんとなく気後れしてしまうんです。勝ち目がない試合には臨みたくない、というか……。そういう意味では、結婚前提で会うお見合いは楽ですね」

確かに、再び結婚相談所に入会するのも1つの道です。前回の失敗を生かせば、相性の良い結婚相手を見つけられる確率は高まるでしょう。

もう1つのおすすめは、小学校から大学までの「学校つながり」です。32歳であれば、未婚の同級生はまだ多いはず。ゆるい同窓会などを開いて彼女たちと再会しましょう。

ちょっと露骨な話になりますが、大輔さんのスペックならばモテモテは必至です。しかも、同級生という親しみがあるので、大輔さんも気後れなどは感じずに済むはず。

実は、こないだ中学校時代の友人4人でディズニーランドに行きました。男性2、女性2で全員独身です」

ちょっと! 大輔さん、早くそれを言って下さい。その女性2人のうちで気になる人はいないのですか?

「います。中学校時代から、常にクラスの中心にいた女性です。いまは民間企業で総合職として働いていて、とにかく人生にアグレッシブ。私には持っていないものを持っているカッコいい女性です」

大輔さん、もはや考える余地はありません。彼女を食事に誘ってください。ちょっと雰囲気のいいお店に、ですよ。

そして、仕事も勉強もがんばっていることに加えて、離婚やアニメのこともちゃんと聞いてもらうのです。彼女ならきっと理解してくれます。というか、すでに大輔さんの性格や趣味ぐらいは把握してくれていますよね。

いきなり告白しなくてもいいんです。彼女を昔から尊敬していることを話し、また食事に誘いましょう。それだけで十分に気持ちが伝わります。

今回の独身くん 婚活フィールド×理想の女性パターン(編集後記)

北村さんは社交的で向上心のある女性がタイプのようですね。ただし理想の人と相性の良い人は違うもの。もし結婚を考えるのであれば、約2年に一度の全国転勤がある仕事を相手に理解してもらう必要があります。

もしかしたら家庭に入りたい女性が相性がいいかもしれません。またはキャリア志向でも、週末婚や遠距離婚が許容できたり、資格職やフリーランサーで柔軟な働き方ができる賢い女性を、結婚相談所を通して探すのもありかもしれませんね。

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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