テレビ番組制作ディレクター 斎藤さん(34)の場合

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<プロフィール>
●名前:斎藤博行さん(仮名)
●職業:テレビ番組制作会社のディレクター
●年齢:34歳
●最終学歴:関東地方の有名私立大学卒
●推定年収:600万円以上
●生息域:中目黒・祐天寺周辺にあるダイニングバーやスナック
●行動特性:夜行性。終電近くで帰って来ても自宅近くの飲み屋に寄る
●好物:本、映画、旅
●好異性:頭の回転が速くて、自分の考えをちゃんと持っている女性

夜遊び上手なテレビディレクターが語る、意外過ぎる恋愛遍歴とは?

東京・渋谷から電車で数分。駅前にあるカジュアルなダイニングバーに来ています。お店に入ったときには僕しか客がいなかったのですが、時計の針が夜22時半を過ぎた頃から急にお客さんが入り始めました。オシャレな20代の男女が次々に入って来て、お店の人と親しげに挨拶を交しています。この街に住んでいる若者が仕事帰りに集う場のようです。

今夜インタビューさせてもらうのは、テレビ番組の制作会社に勤務している斎藤博行さん(仮名、34歳)です。「いま会社を出て向かっております! お待たせして申し訳ありません」と丁寧なLINEメッセージをくれた後、20分も経たずに現れました。長髪にヒゲながらもスタイリッシュな雰囲気の男性です。遅刻を詫びつつも落ち着いています。なんだかモテそうだな……。

ドキュメンタリー番組を制作することが多いという博行さんの生活は、不規則ながらもパターンがあります。2ヶ月に1本ペースで番組を納品するので、納品前の追い込みになると終電でも帰れなくなるほど忙しい日々が続き、納品空けは比較的暇になるのです。品質と納期を守っている限りは自由度が大きく、会社の就業時間などは決まっていません。出社はたいてい昼ごろから。自宅で作業しても構いません。かなり自由ですね。

「いい番組を作りたい一心で働いていますが、企画はなかなか通りません。指示された仕事をやっていることのほうが多いですね。忙しさはそれほどではないと思います。バラエティ番組を作っている人たちのほうが仕事量ははるかに多いです」  博行さんは新卒入社の会社で働き続けています。その会社では「男性はほとんど結婚していて、女性はほとんど結婚していない」とのこと

「いい番組を作りたい一心で働いていますが、企画はなかなか通りません。指示された仕事をやっていることのほうが多いですね。忙しさはそれほどではないと思います。バラエティ番組を作っている人たちのほうが仕事量ははるかに多いです」

同棲中の彼女とは交際6年以上…結婚しない理由は実は彼女にあった

この傾向は博行さんの恋人である由佳さん(仮名、35歳)にも当てはまります。IT関連の専門職としてのキャリアを追求していて、結婚や子育てには興味を持っていないとのこと。それどころか、「超フェミニスト」で結婚制度そのものに反対しているそうです。博行さんとは大学時代の同期で、6年以上も交際しており、現在は同棲をしています。

「見た目が好みなことはもちろんですが、自分を持っている人で、話していて面白い。変わっているな~といつも思っています。僕と違って彼女は飲み歩かず、いつも家の中にいます」

知的好奇心が強い男性の中には博行さんのような嗜好を持つ人が少なくありません。いわゆる「天然」な女性ではなく、社会にあまり馴染めないほど個性的な女性に強烈な魅力を感じるのです。

「学生時代に一度告白して、手ひどくフラれたことがあります。『無理!』とはっきり言われて……。僕はその後に何人かの女性と付き合いましたが、やっぱり彼女のことが忘れられずに、付き合っては別れることを繰り返してしました」

博行さんは美術だけでなく、哲学や心理学にも関心があります。話題豊富で深い話もできる女性が好きなのだと公言。しかも聞き上手でスマート。知的な女性に大いにモテそうですね。

「自分でも言うのも変ですが、僕から告白したことがある女性は今の彼女だけです。卒業後もずっと友だちで、東横線沿いの同じ町に住みました。ストーカーだと疑われたけど、先に住んでいたのは僕ですよ(笑)。あの頃、その町には学生時代の仲間がこぞって住んでいました」

もともと親しかった博行さんと由佳さんはご近所同士でさらに親密になり、博行さんはもう一度告白をします。しかし、由佳さんの返事は「今まで誰かと付き合ったことはないし、そもそも誰かに恋愛感情を持ったことがない。それでもいいなら別にいいよ」でした。率直かつユニークですね。面白い人にたまらなく惹かれてしまう博行さんはもちろんOKしました。

博行さんは将来的には子どもがほしいと思っています。由佳さんが望んでくれるならば明日にでも入籍できるとのこと。しかし、由佳さんは結婚にはずっと消極的です。 「実は3年前にも彼女と話し合いをしました。そのときに『3年後も同じようなことを私が言っていたら別れたほうがいいかも』と言われたんです。いま、彼女と将来の話になると険悪なムードになってしまいます。彼女のことはいまでも好きです。でも、別れたほうがいいのかなと思うこともあります」

出会いは断然合コン<飲み屋。下心は出さず、あくまでもスマートに

恋人との関係には悩む一方で、仕事や遊びは充実しています。まだまだ若く、体力的な衰えも感じていないのでしょう。博行さんは「夜に家に帰るのがもったいない気がして飲み歩いてしまう」そうです。

「よく行く飲み屋がいくつかあります。週1で必ず行っているスナックは3000円で飲み放題歌い放題の安い店です。地元のおじさんやおばさんと一緒に、70年代80年代の歌謡曲をカラオケするのがすごく楽しいですよ。仲良くなった女の子も連れて行くこともあります」

遊び上手の博行さん。合コンなどは一度も参加したことがなく、都内で飲んでいるうちに親しくなる人ばかりとのこと。

「ナンパ意識はありません。下心前提で話しかけるなんて気持ち悪いじゃないですか。一緒に飲んでしゃべって仲良くなり、別の店で飲み直すこともある、という話です。もちろん、男性とも楽しく飲みます」

ちょっと脱線しますが、飲食店でモテるコツは、そのお店にふさわしい「良き客」であることだと僕は思います。どんな外見や性格の客が好まれるのかは、店によって千差万別です。店主との相性もあるでしょう。自分が居心地良くて「大事にしたい店だな。長く続けてほしいな」と感じる場合は、お店としてもこちらを好ましく思っていることが多いと思います。すると、その空間では伸び伸びと明るく優しく振る舞えるようになり、他の客からも魅力的に映るのです。博行さんは自分に合った飲食店を無意識のうちに見つけているのかもしれません。

ただし、博行さんには由佳さんと別れて、他の誰かと恋愛を1から始める気持ちは今のところありません。仕事に思い切り打ち込みつつ、自由に生活ができて、飲み友だちもたくさんいる現在が楽しくて仕方ないでしょう。由佳さんとの関係が変わらない限り、博行さんの夜遊び生活はまだまだ続く気がします。

今回の独身くん 婚活フィールド×理想の女性パターン

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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