更新日

結婚相手に求める年収は?結婚に必要な年収を徹底分析

結婚相手に求める年収は?結婚に必要な年収を徹底分析.jpg

一生をパートナーと共に過ごす結婚生活。心地いい生活を送るために、多くの条件が求められるのは男女ともに変わりません。性格や習慣、職業などさまざまな条件が挙げられる中、無視できないのが年収。いわゆる経済力です。

実際に、結婚相手にはどの程度の収入が求められるのでしょうか。今回は結婚相手に求める経済力について、金額や必要性の面からみてみましょう。

目次

結婚相手に経済力は求める?

結婚生活にはお金が必要。経済力は結婚相手を選ぶ重要な条件です。実際にどの程度の人が経済力を強く意識しているのでしょうか。

女性は93.3%が経済力を意識

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」によれば、特に女性側が経済力を強く意識していることが見えてきます。

2015年時点の結婚相手の条件として考慮・重視する割合において、経済力を考慮すると答えた女性が53.5%。重視すると答えたのは39.8%であり、合計すると93.3%の女性が男性の経済力を意識していることがわかりました。

一方の男性は、考慮が37.3%、重視が4.7%の合計41.9%。社会的には共働きが当たり前ともいえる風潮が強まっていますが、意識の面では男性は女性が稼ぐ金額にはあまりこだわりがなく、まだまだ男性側が経済力の柱となる傾向が見えてきます。

独身でいる理由の1位は男女ともに「結婚資金」

同調査によれば、結婚意思のある未婚の男女が考える結婚への障害となる要因について、2015年時点の男女ともに結婚資金が1位となりました。男性は43.3%、女性41.9%と、どちらも半数に迫る勢い。結婚にはお金がかかるという印象を強く持っているとうかがえます。

結婚に必要な年収は?

結婚には経済力が重要であるという意識が一般的であることがわかりました。では実際にどの程度の年収があれば、結婚生活に支障が無いと考えられているのでしょうか。

結婚生活に必要な夫婦の年収は490万円

結婚生活に必要な経済力について、統計から見てみましょう。内閣府が行った平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書によれば、結婚生活に必要な年収として考えられている金額は平均490.3万円。このうち男性が488.1万円、女性が491.9万円であり、女性の方がやや高めに見積もる傾向が見られます。

一方、未婚・既婚別に集計した場合、未婚男女の平均が497.9万円。既婚男女の平均が484.2万円となりました。未婚者は既婚者よりも、やや慎重に構える傾向が見えます。

平均的な男性は結婚に十分な年収あり

では実際に日本人が得ている年収はどの程度の金額なのでしょうか。国税庁が集計している「令和2年民間給与実態統計調査」によると、令和2年における平均給与は男女平均で433万円、男性は532万円、女性は293万円という結果がでています。

この統計は全年齢・全事業規模を平均しているため、結婚適齢期の男女の経済状態のみを正しく表しているとはいえません。しかしある程度のキャリアを積んでいれば、男性なら単独でも結婚生活に必要な収入を確保していると読み取れますし、さらに共働きを選択すればより多くの収入を獲得できると推測することもできるでしょう。

結婚に高い年収は本当に必須?

結婚にはある程度の年収が求められるものですが、はたして高年収が結婚において必須の条件となるのでしょうか?

パートナーに必須の条件は人柄

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」にて集計された結婚相手の条件として考慮・重視される人が多いのが、男女ともに1位が「人柄」、2位が「家事・育児の能力」となりました。特に人柄は、男性は76.6%が重視、18.5%が考慮、合計95.1%。女性は88.3%が重視、9.8%が考慮、合計98.0%と、圧倒的な支持を得ています。

長い結婚生活を穏やかに過ごすには、いかに一緒にいる時間にストレスを感じないかが重要です。どんなにお金があったとしても、お互いの性格に不満を抱えながら生活をしているのでは、心地いい結婚生活とはいえないでしょう。

もちろんある程度のお金があったほうが生活にゆとりが出るのは間違いありませんが、多くの人が豊かな経済力よりも、精神的に安定する生活を求めているのは間違いないでしょう。

結婚相談所の入会基準に「年収」なし

結婚相手を探すためのサービスである結婚相談所において、年収は入会条件となるのでしょうか。確かに結婚相談所の中には、高年収・高学歴・高ステータス層のみを対象者とするサービスがあります。そうした高級志向の結婚相談所では、一定以上の年収が条件に含まれる場合があります。

しかし多くの一般的な結婚相談所では、入会基準に年収の条件を設けていません。一定の審査はありますが、基本的には年収額に関係なく入会できるようになっています。男性側だけの年収では家庭を維持できないとしても、近年では積極的に働く意欲を持つ女性も増えているため、男性の年収だけが婚活の決め手にはなりにくい時代となっているのです。

年収だけを気にせずに結婚へ一歩進もう

年収は結婚における重要な条件のひとつですが、高年収が幸せな結婚を約束してくれる要素ではありません。共働きが多い現代においては、年収額だけが障害とはならず、お互いを尊重し穏やかな結婚生活の方がより重視されているのです。理想のお相手を見つけるためにも、まずはしっかりと自分の長所をアピールしていきましょう。