「趣味が正反対でも問題ない」仕事も私生活も分岐点になった婚活

「お付き合いする人と、できれば趣味を一緒に楽しみたい」お相手探しの際、そう思って趣味の項目でプロフィールを検索している方は多いのではないでしょうか。アクティブで旅行が趣味の大雅さんは、ちょっとしたきっかけから、インドアだけれど器の大きい美優さんに出会いました。正反対なタイプでも意外とやっていけそう、と感じさせるふたりの、成婚までの軌跡をご紹介します。
出会ったお二人のプロフィール
大雅さん
30代も見えてきた中で彼女と破局。今までの出会いは知人の紹介などからだったが、「そろそろ出会いの手段を選べる年齢ではない」と思い婚活を決意した。マッチングアプリはだまされるイメージがあり、きちんと事務所があるところで安心して活動したいと、テレビ等で目にしたことがあったオーネットに29歳で入会した。
美優さん
いつかは結婚したいと思ってはいたものの、入会前、仕事関係で大変な時期だったため、気持ちは結婚に向けられていなかった。ふと「このままじゃいけない」と思い立ち、たまたま知り合いから結婚相談所の話を聞いていたため、「相談所なら、年上で堅くしっかりとした人と出会えそう」と考え、26歳で「やってみようかな」と入会した。
- 掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
いつもと少し違ったお申し込みがつないだ出会い
入会後、初めはオーネットのみのサービスを使っていたが、なかなかお相手に会えず苦戦したと話す大雅さん。アドバイザーに相談したところ、「もっと会員数が増えて幅広くお相手探しができますよ」と全国のIBJ加盟の結婚相談所会員と出会える「IBJ会員検索」のサービスを紹介されたという。
2025年12月、そんな大雅さんにIBJ経由でお申し込みをしたのが美優さんだった。美優さんからのお申し込みには、いつもはないアドバイザーからの「個別の連絡」があったという。
「仕事で悩んで体調を崩し、仕事をかなりセーブしている時期だったので、お相手への取次の際に、アドバイザーさんから体調や状況について先に伝えてもらい『それでもOKならお会いしたい』と申し込んでいたんです」と話す美優さん。
アドバイザーからの事前共有を聞き、あえて最初から自分に不利になるような情報を伝えた上で、それでも「会いたい」と申し込んでくれた人なら、「今後のことは長い目で見るつもりで会ってみるのもいいかもしれない」と思ったと大雅さんは話す。
大雅さんがお見合いに応じたことで、県内のチェーン店のカフェで会うことになったふたり。美優さんについて、「思ったより普通の方だな」という第一印象を持ったという大雅さん。むしろ、自分の話を笑ってよく聞いてくれる美優さんは好印象だったという。対して、美優さんの方は、大雅さんの第一印象を「写真そのままの人」「ようしゃべる人」と感じたと話す。
お互い看護師だというふたりは仕事の話で盛り上がり、この日、気付けば2時間以上話していた。大雅さんは、以前お見合いで話し過ぎて「一方的」と断られたことがあり、「またやってしまった」と思っていたが、美優さんは「楽しかった」と感じており、ふたりはそのまま何人かと並行してOKな「プレ交際」に進むことになったという。
お見合いから1週間後、県内のイルミネーションスポットに行ったふたり。仕事の都合もあり、あまり長い時間が取れなかったため、この日は1時間ほど並木道をただ歩いて2~3往復したという。
「これだけ何もない道をうろうろするのに付き合ってくれるのは本当にいい人だと思ったし、こちらのことも悪くないと思ってくれているのかな、と思いました」と話す大雅さんは、このころから美優さんを意識し始めたと語る。美優さんの方も「話していてフィーリングが合うし、この時間が苦痛ではなかった」と話す。
2026年1月、一緒に夕食を食べようと岐阜市内の飲み屋街に行ったふたり。年始のタイミングでかなり混雑しておりなかなかお店に入れず、なんとか入れた天ぷら屋で2~3時間を過ごしたという。お見合いを除くと次が3回目のデートだったため、「そろそろ告白も考えなければ」と大雅さんは思っていた。
「ちょっといい感じなのかなと思ったので、帰り際恐る恐るそーっと手を差し出してみたら、少々酔っぱらっていた彼女が手を握ってくれたんです」と大雅さんは話す。
結婚をきっかけに動いた、人生の分岐点
初めて手をつないだデートから2週間後、旅行好きな大雅さんがプランを組み、三重県の有名な観光スポットを回る1日デートへ出かけたふたり。伊勢に行って夫婦岩を見るなど、景色のいいスポットを回り、ご当地の寿司を食べて楽しんだ後、岐阜に帰ってくる途中で工場夜景が有名な四日市コンビナートに立ち寄った。この日告白をしようと思っていたが、「恥ずかしさでなかなか言い出せず、もごもごしていた」という大雅さんは、それを見かねた美優さんに、夜景を見ながら車の中で「どうするの? ここで言って」と促され
「付き合ってください」と告白した。
「ほぼ言わせたような感じですね」と笑う美優さんが「よろしくお願いします」と言い、ふたりはこの日から無事お相手を1人に絞る「真剣交際」に進んだ。
元々、お相手探しをする上で優先したい条件として、「収入面で生活の基盤がある程度安定している人」を考えていたと話す大雅さん。しかし、美優さんは活動時、仕事をアルバイト程度まで抑えていた状況だった。結婚の価値観をすり合わせる中で、大雅さんは今後の生活も考えて、美優さんに転職することを勧めていたという。美優さんの方も、結婚を機に仕事を完全にやめようと思っていたわけではなかったため、「いつかは動かなくては」とは思っていたが、「転職」というところまでは考えていなかったという。
「当時、仕事を変えるって自分の中で相当勇気がいることだったし、『また悩んだらどうしよう』と考えてしまっていたので、彼に対して『結構酷なこと言うな』と思っていました」と振り返る美優さん。
「もっとつらそうな状況だったら無理は言わなかったと思いますが、当時だいぶ回復してきていた彼女の様子を見て、『環境が合わなかっただけで、今動けば違う場所でやっていけそうだな』と思っていたからこその提案でした」と大雅さんも話す。
同業の大雅さんは、転職先もひとりよりふたりで探した方がいいと感じ、負担が少なく、条件も良さそうな求人を見つけて美優さんに提案したという。「私がいるんだから、サポートはするし、今(結婚)がいいきっかけじゃない?」という大雅さんの言葉を受け、美優さんはその求人に応募。今ではそこで看護師として楽しく働けているのだそう。
「無理やりにでもきっかけを作ってくれてうまくいったので、今は感謝しています」と美優さんは話す。

お互いがうまく嚙み合ってバランスがとれているふたり
大雅さんは美優さんの好きなところについて、「自分を理解してくれようとする器の大きさと、自由な自分を受け入れてくれるところ」だと語る。アクティブであちこち行きがちな大雅さんは、過去に出会った方からは「ついていけない」と言われてお断りになることが多かったという。「自分はインドアなので、彼のアウトドアさにはついていけない」と話す美優さんだが、「制限はしないので、好きにしてほしい」というスタンスなのだそう。これが大雅さんにとって心の余裕につながっており、旅行などを提案して美優さんも「行きたい」と言えば一緒に行き、「行かない」と言われればひとりで行くという“いい距離感”でやっていけていると話す。
「自分は47都道府県を全て回ったことがあるほどの旅行好きなので、趣味が合う人に興味を持ってもらえるようにプロフィールを作っていたんですが、彼女のようにインドアな人は、普通こんなに正反対の人には申し込まないと思うんですよね」と話す大雅さん。
それに対して美優さんは「私の両親が結構正反対な性格なんですけど、仲が良くてうまく嚙み合っているんです」と答える。
「好きな物が一緒でなくても、結婚にはあまり関係ない」という実感があったため、趣味は重視していなかったという美優さんは、「お互い好きにすればいい」という価値観なのだそう。
そんな美優さんに大雅さんの好きなところを聞くと、「精神的に安定しているところ」だと話す。お相手探しの時点で、自分が弱っているときに一緒に落ち込まず、「常に安定している人」を一番の条件として探していたという。仕事について、「人が亡くなるのがつらくて総合病院の看護師はできなかった」と話す美優さんは、その仕事を10年続けている大雅さんを尊敬していると話す。また、普段の生活から、「短気でよくぷりぷり怒っている」と話す美優さんは、感情が一定で一緒にヒートアップすることはない大雅さんに、正常な状態に引き戻してもらっているのだそう。
「まあ、だいたい彼に対して怒ってるんですけどね」と笑う美優さんに
「いつも何で怒られているか8割わかっていない」と答える大雅さん。
「自分に非があれば謝り、理由がわからなければ聞いたらいい」という大雅さんのスタンスもあり、けんかが長引くことはないのだという。
「私の方が年上ですが、逆にお姉ちゃんというか、お母さんくらいに感じるときもあります」と話す大雅さんに、「こういうことを言うからだいたい私が怒るんです」と笑う美優さんは、「怒っているときに歩み寄ってくれるのはなんだかんだうれしい」と語る。
さまざまな経験をした彼と、あっという間に終わった彼女
3月、イルミネーションや花畑が有名な三重県のデートスポットへ行き、帰りに告白の時に行った四日市コンビナートで夜景を見ながらプロポーズをするつもりだった大雅さん。
「強風で用意していた花束がどこかへ飛んでいってしまいそうだったので、急きょ彼女の実家の近くでの、時間に追われたプロポーズになってしまい、個人的には心残りがあります」と話す。
プロポーズについて希望があった美優さんは、大雅さん本人に要望を直接伝えており、花束の花の種類やプレゼントのネックレスも指定していたが、当日については「場所じゃないし、希望のものを用意してくれてうれしい」と気にしていなかったという。
「結婚してください」「よろしくお願いします」のやりとりで、この日無事にプロポーズが成功した後、3月中にふたりは成婚退会した。
婚活を振り返って、「いろいろな人がいるなあ」と思ったと話す大雅さん。いろいろな方と同じようにデートをしても反応は十人十色で、さまざまな職業や価値観の方の話を聞けたことで、婚活自体に時間はかかったが、良い経験になって楽しかったと語る。
一方「(婚活は)あっという間だった」と話す美優さん。1年前は「まだ結婚はしなくてもいい」と思っていたが、決まる時は決まるのだなと思ったという。自身の婚活の成功ポイントは「もう少しいい人がいるかも」と悠長にならず「この人」と思った人との結婚をしっかり決め切ったことだと語る。
ふたりに思い出のデートを聞くと、成婚退会後に行った初めての旅行を挙げる。この旅行では、桜前線に沿って満開の桜を追いかけ、長野県を高遠、松本、長野とめぐって桜ばかりを写真に撮ったという。
「本当は、桜ならもっとおすすめの青森・弘前に行きたかったんですが、『遠い』と断られてしまって(笑)。高遠も桜の密度がすごくて個人的におすすめの場所だったので連れて行ったら、今でも話に出るほど喜んでくれてうれしかったです」と話す大雅さん。
「彼が旅行好きでいろいろ知っているのはいいんですが、なかなか一緒に初めて行く場所がないんですよね……」と美優さんは笑う。
「いろいろ行っているから教えたり連れて行けるんだよ」と答える大雅さんは、今まで行った場所の良かった経験や感動を共有したいという気持ちでいろいろ提案しているのだそう。
今後について「笑顔が絶えない楽しい家庭」を築きたいと話すふたり。
「怒らないように頑張って、笑顔を絶やさないように……」と話しながら隣の大雅さんを見て、「……彼は『よう言うわ』みたいな顔をしてますけどね」と美優さんは笑う。大雅さんも「まあけんかしても一時的で、あとはほとんどこうやって笑い合える生活が長く続いていけばいいなと思います」と付け加える。違いがあってもパズルのピースがはまっているような関係のふたりは、これからもお互いを尊重しながら同じ道を共に歩んでいく。

アドバイザーメッセージ
「出会いたい」と思ったそのタイミングを大切に、一日でも若いうちに活動しましょう
大雅さんは、飾らないお人柄で、老若男女問わず好感を持たれる裏表のないわかりやすい方でした。アドバイスを素直に受け止め次の出会いに活かしながら、お断りを受けても諦めずに活動を続けられたことが、成婚へつながった秘訣だったのではないかと思います。
なかなか成果につながらないことに悩まれる時期の会員さまには、まずは「絶対に無理だけはしないように」と伝えています。活動中は楽しいことばかりではなく、悩んだり迷ったりすることもあるかと思いますが、そんなときにはいつでもアドバイザーにご相談ください。「出会いたい」と思ったそのタイミングを大切に、先延ばしにせず、一日でも若いうちに活動してすてきなご縁をつかんでいただけるよう、二人三脚で一緒に頑張っていきましょう。(岐阜店アドバイザー)
- 記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
