不器用だけど、周囲を愛し、周囲から愛される彼

「エスコートなんてできないから、結婚は自分には難しい」そう思って婚活を諦めていませんか? 今回は「スマートな王子様」とは少し違うけれど、それを補って余りあるキャラクターと人柄の良さを持つ颯太さんが、明るく料理上手な年上の彩音さんと出会うストーリー。苦手なことがあっても、自分の「良さ」に気づいてくれる人がいる、そう感じさせるふたりの軌跡をご紹介します。
出会ったお二人のプロフィール
颯太さん
結婚はいずれできればと考えていたものの、仕事に追われ何もできていなかった。気づけば30歳も近づき、兄弟や友人が結婚して子どもを持ち始めており婚活を決意。せっかくお金を払うなら結婚相談所で真剣に活動しようと、駅で広告を見たことがあったオーネットへ30歳で入会した。
彩音さん
「いずれは結婚」と思ってはいたものの、20代は推し活や恋愛以外の楽しみがありあまり動いていなかった。30歳になる直前に結婚ラッシュを感じ、マッチングアプリを活用してみるも、「アプリはもうやめた方が」と周囲から言われる結果に。その後、友人から結婚相談所について話を聞き、34歳で入会を決意した。
- 掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
期限ギリギリでつながったふたり
「結婚相談所って、結婚前提ですごいスピード感で進むので『退会後にうまくいくのかな?』と思っていました」
そう話す彩音さんは、30歳になったばかりのころは「相談所に入って、例えば『出会って半年後に結婚』と急に言われても、ちょっと困るな」と思っていたという。結婚は「1年くらいは交際し、同棲などもしてお互いにいろいろ知ってから」というイメージだったが、マッチングアプリで出会い、結婚前提で交際したはずのお相手と、1年ほどで破局したことがきっかけで考えが変わったと話す。
「相手に結婚の意思がなく、別れることになって……。お互いの両親にも会っていたので、親をがっかりさせてしまったのも心残りでした」と彩音さん。
「結局中身がない1年だった」と思った彩音さんは、「(出会ってからの)時間じゃないな」と感じたという。そんな中、東京に住む友人が結婚相談所で成婚退会し、実際の活動についていろいろと話を聞けたことで安心感を持ち、相談所を検討。年齢的にも35歳になる前にお相手を見つけたかったため、「今はスピード感を持って活動できることがむしろありがたい」と感じて入会を決意した。
一方、彩音さんから遅れること約2カ月、全国のIBJ加盟の結婚相談所会員と出会える「IBJ会員検索」が使えるプランでオーネットに入会したものの、仕事が忙しくなかなか活動が進められていなかった颯太さん。気づけばIBJ経由のお相手からのお申し込みがたくさん溜まっており、担当アドバイザーに母親のように気にかけてもらいながら、少ない休みをなんとかやりくりしてお相手とのお見合い調整を進めていた中に、彩音さんからのお申し込みがあった。
元々「婚活は半年くらいで終わらせたい」と思っていた彩音さんだが、お見合いにつながりやすかった40歳前後の年上の方とは気が合わず、年下の方からは断られることが多かったため、なかなか活動がうまくいかず焦っていた。
「もう少し活発そうな方と出会いたいと思って、明るい感じを出そうと好きな大御所芸人さんの名言をプロフィールに組み込んでみたら、より年上の方に刺さるようになってしまって逆効果でした」と彩音さんは笑う。
颯太さんからお見合いOKの返事が来たのは、そんな少々迷走気味の活動になっていたころだった。年下且つ、返信期限ギリギリだったこともあり、彩音さんの頭には「お見合いの練習台にされるのでは?」という疑念が浮かんでいたが、ともかくふたりは会ってみることになった。
何も情報を得られなかったお見合いでも、人柄は伝わっていた
2025年11月、京都のホテルラウンジでお見合いをしたふたり。待ち合わせ時間の10分ほど前に彩音さんが到着した時には、すでに颯太さんは先に来て席に座っていたという。彩音さんに気づくと、パッと立ち上がりあいさつをしてくれた颯太さんは、「丁寧でいい人そう」という第一印象だったと彩音さんは話す。また、颯太さんも、今までの活動でお見合いに慣れてきていた彩音さんの、気さくに話してくれる雰囲気に「婚活ではなく友達と会っているようで、自然体でいいな」と好印象を持っていた。
お見合いが始まると、仕事の話から颯太さんが職場で使っているパソコンに上司がテキストのショートカットをたくさん登録していて、「2文字打っただけで長文が出てきて使いにくい」という話を面白おかしく始めたことで大盛り上がり。あっという間に1時間が経過してしまったという。
「面白い人だし、仲の良い職場で仕事が大変な中でも楽しく頑張れていることを知れたのは良かったんですが、それ以外は何もわかりませんでした」と笑う彩音さん。
「何を話したらいいかわからず空回りした感覚だったんですが、あんなに楽しそうに聞いてくれたのは彩音さんが初めてでした」と話す颯太さんは、この日、直観的に「この人と結婚するのかも」と感じていたという。そのまま何人かと並行してOKな「プレ交際」に進んだふたりは、1週間後にデートの約束をした。
「あまりデートプランを立てるのは得意じゃなくて、紅葉の時季だから僕の車でドライブに行こうと誘ったのですが、後からアドバイザーさんに『お相手がいいならいいですが、いきなりドライブは早いかも……』と言われました」と颯太さんは笑う。
この日までにLINEや通話で仲を深められており、相談所で出会ったこともあって初対面に近い男性の車に乗ることにも不安はなかったという彩音さん。しかし、少し紅葉を見てランチをして帰るつもりが、「夕方までどうですか?」と聞かれて、いきなりほぼ一日がかりのデートだったことには驚いたと笑う。
兵庫に住む彩音さんが京都の嵐山まで出向いていたこの日、京都に住む颯太さんの想定が甘く、紅葉シーズンの混雑で全く駐車場に入れずランチをするのも一苦労だったという。滋賀に実家があり京都はそこまで遠いイメージではなかったという彩音さんは
「彼がだんだん落ち込んできて『せっかく遠くから来てくれたのに、楽しませてあげられなくてごめんな……』って何度も言ってくれて、『いい人だな』と思いましたし、(兵庫は)意外と『すぐそこなんやで』って思っていました」と笑う。
「嵐山なら食べるところもいっぱいあるし大丈夫だと思っていたんですが、穴場の駐車場もすべて埋まっていて大失敗でした」と話す颯太さん。
「頑張ろうとしてくれているのはすごく伝わったし、詰めの甘さはあるけれどそれも彼のキャラクターなのかなと思った」という彩音さんは、颯太さんの気持ちとは裏腹にこの日のデートを楽しみ、満足していたと話す。
1日かけていろいろなところを回った後、彩音さんが「一応先に伝えておきたかったこと」として、「今は回復して仕事もできているので(結婚後に)大きく迷惑をかけることはないと思うけど、一時期体調を崩して継続的に薬を飲む生活をしていた」という話を颯太さんにしたという。
「彼が『僕も似たような状態になっていた』『大変だよね。全然大丈夫だよ』と話してくれて、彼自身もその時期は上司に相談しつつ仕事で忙しいながらもなんとか乗り越えたと聞いて、強くて頼りになる人だなと思いました」と話す彩音さんは、ここで結婚を意識し始めたという。
この時にはもう、お相手を1人に絞る「真剣交際」に進むための告白のタイミングを悩んでいたという颯太さんは、この日明確な告白はしなかったものの、「(結婚したら)京都に来てくれる?」と彩音さんに聞いたそう。元々結婚後は大阪に住むイメージだった彩音さんだが、颯太さんの職場でのさまざまなエピソードを聞いたことで、「自分が合わせても良い」と思ったと話す。

少し抜けているところはあるけれど、優しく頼りになる彼
普段から仕事が忙しく、料理をする時間がないためカップラーメンばかりの食生活だったという颯太さん。嵐山でのデートから1週間ほどたったころ、夜勤などもありなかなか休みが取れず「食事もまともに取っていなくてヘロヘロだ」という話をしたところ、彩音さんが、自炊のついでに作った作り置き用の手料理をプラスチック容器に詰めて颯太さんの自宅の最寄りまで届けに来てくれたという。その日はたまたま颯太さんの仕事が早く終わったため、「手料理のお礼に奢るよ」と急遽食事に行くことになり、ふたりは居酒屋に行った。
「お酒も飲みながらご飯を食べている時に彼が、『真剣交際したいと思っているんだけど、どう思う?』と聞いてきて、『はい』とは答えたものの、『もうちょっとごにょごにょ言わんとバシッと告白してほしかった』とすぐにフィードバックしてしまいました」と彩音さんは笑う。
そこから話が広がり、勢いでお金の話など結婚の価値観について話したふたり。気になることは一通り聞けたため、結婚するにあたっての不安はここですべて解消されたという。
「マイナス面は先に言っておこうと思って『お金の管理が少し苦手』という話をしたら、彼が家計簿をつけていることがわかり、『そんな男性は探してもなかなかいないしラッキーなのでは?』と思いました」と彩音さんは話す。
ふたりに思い出のデートを聞くと、彩音さんが熱を出して日帰り旅行の予定がなくなってしまった日のことを挙げる。この日は、心配した颯太さんが車で彩音さんの自宅まで飲み物やのど飴などを差し入れしたという。ついでに告白の日にもらった手料理の入っていた容器を返却しており、その荷物の中に彩音さんへお礼の手紙を忍ばせていた。
「保冷剤の間から筆ペンで果たし状のような宛名が書かれた茶封筒が出てきて……、しかも習字を習っていた彼の字がやたらと達筆だったのがさらに面白くて……。内容が全然頭に入ってきませんでした。もっとかわいいので欲しかったです」と笑う彩音さん。
「久しぶりに人が作ってくれた料理の味を味わえて、胃袋を掴まれた感謝の思いをつづったはずが……『茶封筒あかんの?』って」と颯太さん。後で親や先輩に話したところ「女の子にそんなもの送るんじゃない」と笑われたと話す。
そんな颯太さんは、彩音さんの好きなところとして「前向きで、自分にはないリーダシップを持っているところ」を挙げる。明るくて話し上手な彩音さんは、自分にはなかなかない、基本的に積極的な面を持っていると感じるという。彩音さんは、落ち込みがちな颯太さんの気をそらせて「そんなんいいから行くで」と後押ししてくれるのだそう。また、普段颯太さんが仕事に追われていると体を心配してくれる優しさも嬉しいと話す。
一方彩音さんは、「いつも優しくて、いざという時には頼りになるところ」を颯太さんの魅力として挙げる。颯太さんは観察力があり、他人が困っていたり、傷ついている時に「助けて」を言わなくても気づいて助けてくれるため、自分以外の関係者も含めて全員を大事にしてくれる感覚があるのだそう。日常生活でも、細い道で困っている車を誘導してあげたり、彩音さんだけでなく彩音さんの友人にも「疲れてそうだね」と気にかけてくれたりと、誰にでも優しくて頼りになる一面を見るたびに、「この人を選んで良かった」と思うと語る。
体感と合わないスピード感で駆け抜けた、密度の濃い半年間
2026年1月、このまま結婚に向かうだろうとなんとなく思っていたふたりは、「とりあえず行ってみよう」とブライダルフェアに行ったという。会場の食べ物なども楽しみ彩音さんの家に帰ってきて、そろそろ解散というタイミングで「目をつぶって」と颯太さんが彩音さんに声をかけた。
「僕と結婚してほしいです」と事前に用意していたネックレスと共に颯太さんのプロポーズが始まったが……。
「これもしかしてプロポーズ始まってる?」と彩音さんは確認してしまったと笑う。
彩音さんは以前担当アドバイザーにプロポーズの希望を聞かれて「指輪はなくてもいいからおいしいものを食べられるところで」と答えていたこともあり、思いがけない自宅でのラフなプロポーズに戸惑ってしまったそう。基本的にはお見合いから3カ月で成婚を決めるIBJのサービスだが、トントン拍子に2カ月ほどでここまで進んでいたふたりは、真剣交際開始の日に価値観などをすべて話し合えていたため、何も不安がなかったという。そのため、プロポーズについても颯太さんはアドバイザーに相談していなかった。
「断られはしなかったけど、テレビでプロポーズ特集が流れたりすると、『やり直しいつでもええんやで』って言われます」と颯太さんは笑う。
婚活を振り返って、「忙しかった」と話す颯太さん。仕事でなかなか休みが取れない中でも、一歩踏み出して入会したことで、動かざるを得ない状況に自分を追い込んだことが良かったと話す。これから活動を始める方には、この記事を読んで「ふふふ」と笑ってもらいつつも「失敗も経験やで」と伝えられればと語る。
彩音さんは、「うまくいかない時もあったが、彼に出会ってからまだ(取材時点で)6カ月とは思えないほど早くて、不思議だけど幸せ」と気持ちを語る。展開は早いふたりだが、毎日連絡を取り合っていたため、濃い日々だったという。
「私、寂しがるタイプじゃないから、『(忙しくて寝た方がいいのに)毎日電話してくれなくてもええねんで』って言ってたんです」と話す彩音さんに
「気を遣って連絡をしていたというよりは、僕が心の支えにして日々のエネルギーをもらってたんです」と答える颯太さん。
プロポーズが無事成功した後は、その月には退会し、両家へのあいさつを急ピッチでこなして、3月には入籍したというふたり。入会前は結婚相談所のスピード感に不安があった彩音さんも「活動してみたら、このスピード感が私には合っていた」と話す。
体感時間と実際の出会ってからの期間が合わないのが不思議だと話すふたりは、これからは旅行に行くなどゆっくりとふたりの時間を楽しみたいと語る。友人や周囲の人との関係を大切にしてきたふたりは、今後は互いの友人や職場の人に会って親交を深め、共に人とのつながりの輪を広げながら、これからも仲良く人生を歩んでいく。

アドバイザーメッセージ
不思議なことに、ある日突然「この人だ!」と思える方に出会えます
颯太さんはとにかく明るく前向きで、初対面とは思えない親しみやすさを感じる方です。真面目で優しく男らしい彼は、一つひとつのお見合いに丁寧かつ誠実に向き合われていました。お見合いで彩音さんと意気投合した後、展開の早さに不安もありましたが、おふたりの距離が着実に、そして急速に縮まりながらも、温度感に相違がなかったので安心して見守ることができました。今回は、ご相談より先に告白などに進まれましたが、きっととても緊張されたと思います。男性は日時を決めるのは得意でも、お相手が喜ぶお店や場所選びまでは気が回らない方も多いので、普段は「お相手の希望を聞いて、候補を出して選んでもらうこと」をおすすめしています。
ありふれた言葉になってしまいますが、前向きな気持ちで活動することが一番大切だと思います。ご縁があるまでは、「まだその人に出会っていないだけ」と思って活動してみてください。不思議なことに、ある日突然「この人だ!」と思える方に出会えます。焦らず、諦めず、続けていけば、きっと素敵な出会いが待っています。(京都店アドバイザー)
- 記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
