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仲人は必要?現代の結婚における仲人の役割とは

仲人は必要?現代の結婚における仲人の役割とは

かつてお見合いでの結婚が主流だった時代には、仲立ち人となる「仲人(なこうど)」が重要な役割とされていました。しかし現代においては、結婚に至る過程が大きく変化。恋愛結婚が増えた時代において、仲人はどんな役割を果たすのでしょうか。今回は現代における仲人の役割と必要性についてご紹介します。

目次

仲人の役割とは

結婚準備の中で何度も耳にする仲人という言葉。結婚というイベントの中で、どのような役割を担うのでしょうか。

結婚式の仲立ちをする人

仲人とは、結婚をしたい男女の仲立ちをし、結婚までのサポートをする役割の人を指します。新郎新婦よりも年上の夫婦が担うことが多く、結婚するふたりだけでなく両家親族同士の橋渡しも行う重要な役割を任されます。

お見合いの仕切り

仲人の役割のひとつに、お見合いの仕切り役があります。まだお見合い結婚が主流だった時代には、学歴、職業、家族構成などの背景を考慮し、釣り合いが取れる男女を引き合わせるお見合いをセッティングしていました。

新郎新婦を引き合わせて結婚話を進めることから、こうした仲人は「引き合わせ仲人」と呼ばれています。

結婚後の見守り役

仲人の役割は結婚式までに留まりません。若い夫婦が結婚後に悩んで道を踏み外さないよう、人生の先輩夫婦としてふたりを見守り続け、時には相談に乗り道を示すこともあります。

仲人は必要?

結婚において重要な役割を担う仲人ですが、現代においてはその名前を聞く機会は大きく減りました。現代の結婚において、仲人は必要とされるのでしょうか。

かつては必須の役割だった

仲人という役割は、古くは古事記や日本書紀に「仲立ち」という名前で登場するほど、重要な立場とされていました。家と家の繋がりを重視する時代においては、仲人なくしては結婚が成り立たないほど、仲人を介した繋がりが重視されていたとされています。

近年では仲人を依頼する結婚はまれ

近年の結婚における仲人の役割はどうでしょうか。現代では昔ながらのお見合いによる結婚は減り、仲人を必要とする結婚の形は大きく減少しました。リクルートが集計した「結婚トレンド調査2022」によれば、結婚に仲人を立てたというカップルは全国で1.9%とごくわずか。立てなかったカップルの中には仲人の存在を知らないまま結婚したケースもあり、今や仲人を依頼する結婚そのものがまれといえます。

一方で見直される仲人の存在 

仲人を立てるカップルが少ないのは事実ですが、上記同様、結婚トレンド調査を2018年から2022年まで見ていくと、全国的に仲人を立てる割合が増えていることがわかります。

■仲人を立てた割合

年度 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
仲人を立てた割合(全国 推計値)

1.2%

1.3%

1.8%

1.8%

1.9%

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2018ゼクシィ結婚トレンド調査 2019ゼクシィ結婚トレンド調査 2020ゼクシィ結婚トレンド調査 2021ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 調べ

大半の結婚においては仲人が立てられていないのは、変わりありませんがその役割が見直されてきていることがわかります。

現代の仲人

結婚する9割以上が仲人を頼まない現在、仲人は誰がどのような役割を担っているのでしょうか。

挙式の間だけ依頼される頼まれ仲人が中心

現代では昔ながらのお見合い結婚は減り、仲人自らが新郎新婦を引き合わせることはほぼありません。そうした引き合わせ仲人に代わって登場したのが「頼まれ仲人」です。頼まれ仲人は媒酌人とも呼ばれ、結婚式や披露宴当日に限って世話役を務める役割を担います。

頼まれ仲人は、披露宴にはゲストではなく主催者側のひとりとして出席し、新郎新婦の紹介スピーチ、乾杯の音頭をとるといった進行役となります。また披露宴終了後には新郎新婦とその両親と共に、退出するゲストを見送るのです。

上司や恩師など、目上の人への依頼が多い

現代の仲人の多くは頼まれ仲人であるため、結婚式当日だけ役割を務めればお役御免です。ただし新郎新婦を見守る役割という名残があるため、ほとんどのケースにおいては新郎新婦と繋がりのある目上の人物に依頼します。

主な依頼先は、新郎新婦の恩師や現在の上司などが挙げられます。なお、仲人はあくまで人生の先輩夫婦が務めるという位置づけのため、夫婦関係が円満な方に依頼するのが大変重要です。

結婚式場や結婚相談所のスタッフが依頼されることも

とはいえ結婚式に仲人の存在は必須ではなく、ほとんどのカップルは仲人を立てません。ただし仲人は不要でも、結婚式の進行役が必要とされる場合には、結婚式場のスタッフや結婚相談所の担当者が依頼されることもあります。

現代においては仲人という制度の名残はあるものの、求められる役割は限定され、柔軟に扱われる存在になっているといえるでしょう。

仲人の依頼はふたりで相談しよう

新郎新婦のための結婚式という意識が強まる現代において、仲人を立てる結婚式はちょっと堅苦しいと思う人も多いでしょう。一方で結婚という重大なイベントにおいて、経験が浅いふたりを導き、両家をスムーズにつなげてくれる仲人は、心強い存在といえます。結婚式に向け仲人を立てるかどうか、ふたりでしっかりと相談するとよいでしょう。

まずはお相手を結婚チャンステストで見つけてみるところから始めてみてはいかがでしょうか?