ちまたで耳にする「婚活の高望み」という言葉。これは一体どういう状況を指すのでしょうか。その語感から相手の外見や年収、あるいは年齢などに対して強い要求とこだわりがある人物をイメージされる方もいらっしゃるでしょう。
実は婚活の高望みは誰にでも起こりえます。この記事ではその実態について紐解いていきましょう。
男女別の「高望みになりやすいポイント」も紹介していきますので、この機会に自分の婚活を振り返ってみませんか。
目次
婚活に多くは望まない。普通の人に出会いたい
謙虚な気持ちで婚活をしているのに、アプリを使っても、婚活パーティーへ参加しても相手に出会えない。
そう感じるなら、気づかないうちに婚活の条件が高望みになっているかもしれません。
しかし、生涯の伴侶を探すのですから譲れない条件があるのは当然のこと。つまり『婚活の条件に強いこだわりを持つこと=高望み』ではないのです。
他人からすれば高望みだと思われるかもしれない婚活を成功に導くポイントはこちら。高望みにせずに特別な相手を見つけ出す秘訣です。
<婚活を成功に導くポイント>
- 自分の現状をしっかり理解すること
- 求める条件を具体的にすること
- 妥協ではなく歩み寄ること
文末には具体的な方法も記載していますので参考にして下さい。
高望みチェック
ここでは相手に求めがちな項目をみていきましょう。当然のことだと思っていることが、実は高望みかもしれません。
女性編
まずは女性が男性に求める条件の「年収」「学歴」「容姿」を見てみましょう。
■年収
相手に対して「年収は普通に500万円くらいでいい」といった希望をされる方がいます。年収500万円の男性は普通なのかどうか確認してみましょう。
国税庁発表の「平成30年分民間給与実態統計調査」によると男性の平均年収は次の通りです。
【男性の平均年収】
- 25~29歳:404万円
- 30~34歳:470万円
- 35~39歳:528万円
これを基準に考えれば、35歳以上の男性の多くは年収500万円以上の可能性が高いと考えられそうです。
オーネットの男性会員の年収割合は、500~600万円が22.7%、それ以上の会員は29.6%です。※
年収以外の条件がなければ、オーネットで出会える可能性は約2人に1人ということになります。
逆に年齢や容姿といった条件を追加すると、その可能性はどんどん低くなります。
■学歴
平成30年に内閣府が実施した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、相手の学歴について「重視する」「考慮する」と答えた女性の約80%が大卒以上を望んでいることがわかっています。
一方、文部科学省の「令和元年度学校基本調査」によると、令和元年の男性の大学進学率は56.6%と約2人に1人が該当しません。大卒以上は少なくないものの、普通とは言い切れないでしょう。
■容姿(身長、体格、顔)
容姿の好みは個人差が大きく、年収や学歴と比較しても普通を定義するのは難しいと言えます。厚生労働省発表の令和元年度発表「厚生統計要覧」 によると平成29年の男性の身長・体重の平均値は次の通りです。
【20代後半男性の平均】
- 身長:171.0cm
- 体重:69.5kg
【30代男性の平均】
- 身長:171.2cm
- 体重:71.0kg
この結果を見る限り「身長は175cm以上でやせ型の男性がタイプです!」といった希望をすると、候補者の数が少なくなり、相手に出会いづらいと言えます。
同様に、「目が二重の人がいいです」「俳優の●●さん似じゃないと好きになれません」というように容姿を限定すると、高望みとなる可能性があるでしょう。
男性編
次に男性が女性に求める条件の「容姿」「家事・育児力」「若さ」を見てみましょう。
■容姿
男性は女性よりも容姿へのこだわりが強いことが明らかになっています。平成27年に国立社会保障・人口問題研究所は「第15回出生動向基本調査」を行いました。「結婚相手に求める条件」を未婚男女に調査した結果、強く意識すると回答した男性は24.1%で女性の15.9%よりも約8ポイント上回っています。
令和2年にオーネットが実施した「2020年定量調査」でも「結婚相手に求めること」という項目に、男性の24.2%が外見を重視すると回答しています。これに対し女性は16.3%となっており、ここでも男性の容姿へのこだわりが見えます。"好きな見た目" は、高望みではありませんが執着しすぎないようにしましょう。容姿は時と共に変化していくものです。
■家事・育児力
「第15回出生動向基本調査」では、結婚相手の条件として「家事・育児の能力」を最も重視すると答えた男性は46.2%、考慮するは46.6%です。
一方女性は「家事・育児の能力」を最も重視すると答えたのが57.7%、考慮するは38.4%です。現代では男性よりも女性の方が、相手の家事・育児能力をより重要視していることがわかります。
相手に家事・育児力を求めるなら、自身も積極的に取り組む前提で考えましょう。でなければ高望みになりやすい項目と言えそうです。
■若さ
「2020年定量調査 」では結婚相手に年齢を求めると回答した男性は15.1%、女性は6.5%と、倍以上の差があります。この回答は年下であることに限定したものではありませんが、男性は女性よりも年齢へのこだわりがあるようです。
オーネットの成婚カップルの年齢差は、女性が1~3歳年下が33%、4~6歳年下が24%、7~10歳年下が13%、同年齢が11%、11歳以上年下が3%、女性の方が年上の割合は16%です。※
数字からはこれ以上の年齢差は高望みと言い切るのは難しいですが、7~10歳年下の女性と結婚した男性は8~9人に1人程度。ここまでになると、希望年齢を重視しすぎないほうが良さそうです。
※ 2020年1月1日時点でのデータより
こだわりは悪いことではない
ここまで読み進めて、「私の希望はかなわないの?高望みなの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。前述したように婚活にこだわりをもつのは自然なことです。ここからは相手に巡り合う可能性を高めるため、視点を切り替えてみましょう。
婚活の希望条件には重要度の設定を
相手に求める条件が増えると、条件の掛け算になってしまい、相手候補の絶対数が少なくなります。"譲れない条件"を見極めて出会える可能性を広げましょう。
例えば女性の場合は、年収の条件を500万円から400万円に下げてみる、学歴を大卒以上から高卒以上にしてみる、男性なら相手の年齢の条件を自分より5歳以下から3歳以下にしてみるなど、優先順位の低い条件から少しずつ幅を広げてみるのです。
譲れない条件を残すための戦略を
希望条件を緩和するなら、譲れない条件は妥協せずに成婚したいところ。そのためには、自分を魅力的に見せる戦略も必要になります。
■プロフィールで会いたい人になる
自分が相手に求める条件があるように、相手にもそれはあります。
結婚相談所にせよ、マッチングアプリに登録するにせよ、双方プロフィールで相手を判断する機会は多いでしょう。
自分自身はそのままで、相手に求める条件だけが明確だと、それこそ高望みに見えてしまいます。
プロフィールを作る際は例を参考に、"選ばれるプロフィール"を心がけましょう。
■短所を魅力に言い変える
- 頑固
→自分をしっかり持ち、一度決めたことは困難でも最後までやり通す粘り強さがあります。 - 人見知り
→自分から積極的に話すタイプではありませんが、人の話をしっかり聞くタイプです。 - 消極的
→物事に慎重に取り組む性格です。新しいことを始めるときには事前によく計画を練ります。 - 口数が少ない
→多くのテーマについて語り合うよりも、ひとつのテーマを掘り下げてじっくり語り合うのが好きです。 - せっかち
→よく決断力があると言われます。物事をスピーディーに処理するのが得意です。
■細かな条件を書き込むのは避け、抽象的にぼかして書く
×「毎日電話できる方で、会社の愚痴にもつきあってくれる人が希望です!」
〇「会話しているだけで心安らげるような方に出会いたいです。」
など、相手が都合よく解釈しやすい書き方を心がける。
■客観的な意見を聞く
自己分析をしていると、途中で混乱してしまうことがあります。そんな時は第三者から意見をもらいましょう。結婚相談所に登録している場合は、プロによるコメントを求めることができます。
例えばオーネットの場合、専任のアドバイザーが一緒に問題解決を行います。ファッションやコミュニケーションなど、課題が具体的な場合には、会員向けセミナーに参加して問題解決を目指せます。
個人で婚活を行う場合は、友人や同僚に意見を聞いてみるのが良いでしょう。課題が見えた場合にはスキル販売サイトなどを活用して、その分野の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
高望みを結婚できない原因にしないために
譲れない条件を高望みにしないためには、自分も準備を行い、戦略を立てることが大切ということがわかりました。具体的には次の通りです。
- 相手に求めている条件や普通の中身を具体化する
- 条件のなかで譲れないものを明らかにする
- 優先順位の低い条件にはこだわらずその範囲を広げる
- 自己プロデュースで選ばれやすい人物像を演出する
- 自分側につぶせる課題があるなら解決する
以上を参考に、ぴったりの相手を見つけてくださいね。
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