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「"普通の人"と結婚したいだけなのに」ふたりが導き出した答え

「普通の人と普通に結婚したい」と思って入会した美咲さんと、関西での活動に苦戦し、転勤から戻って都内で再スタートを切っていた康平さん。時にすれ違いを経験しながらも、徐々にお互いの相性の良さに気付いていったふたりのストーリーとは?

出会ったお二人のプロフィール

康平さん

  • ご年齢:34歳
  • 居住地:東京都
  • 利用店舗:新宿店
  • ご入会:2018年 10月

入会前にお付き合いしていた女性と別れ、年齢的にもそろそろ結婚を、と結婚相談所への入会を決意。20代だった当時、周囲の友人たちの既婚の割合は高くなかったが、姉がすでに結婚して子どももいたため、次は自分の番という意識があった。

美咲さん

  • ご年齢:30歳
  • 居住地:東京都
  • 利用店舗:渋谷店
  • ご入会:2023年 1月

30代が近づき2回目の結婚式ラッシュが訪れ、独身の友人も続々と婚活を始めた。友人と遊ぶ機会が減り、婚活が気になり始めたところでSNSのオーネット広告を見かけ支社へ。婚活中の友人の「ひとまず30歳まで頑張る」という言葉も後押しになり、28歳の時に入会した。

掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名はオーネットに在籍されていた時の居住地です

最初にふたりをつないだのは「料理」

元々は東京で就職した康平さんだったが、入会当時、転勤で兵庫におり、オーネットでも神戸店で活動していた。数年のうちにまた東京に戻ることがわかっていた康平さんは、可能であれば結婚するお相手には一緒に東京に来てほしいと考えていた。
しかし、2~3回目のデートでその話をすると「関西を離れたくない」という方が多く、お付き合いまで進める方には出会えていなかった。

入会から3年半ほど経った2022年の4月、東京に戻ってくるよう辞令を受けたため、康平さんは活動の拠点も都内の店舗に変更。撮影から数年経っていたプロフィール写真を変更して婚活を再スタートした。

一方、「試しにやってみようかな」という軽い気持ちで入会した美咲さんは、活動が開始になった途端写真検索から届いたたくさんのお申し込みにびっくり。多くの顧客とやりとりしていた営業職時代を思い出しながら、半ば仕事のように返信をこなしていた。
お相手とのやりとりで悩んだ時はアドバイザーに相談し「そこでつまずくなら結婚してもうまくいかないのでは? 悩みすぎず、すっぱり次に行きましょう!」と背中を押してもらっていた。

入会翌月の2023年2月、オーネットパス*を閲覧するため支社に行った美咲さんは、検索で表示された康平さんがたまたま数日前に写真検索からお申し込みをくれた方だと気付く。しっかり記憶に残っているなら良いご縁かもしれないと思い、帰宅後お申し込みにOKの返事をした。

*店舗で行う写真検索サービス(2024年10月10日以前のご契約プランのみ)

しかし、康平さんの何気ない「毎日お弁当を作っています」という“ちょっとひとこと”を見て、美咲さんは不安に。入会以前に行った街コンで、料理に強いこだわりがある男性に出会い、一方的に熱弁する様子にびっくりしたことがあった。
「料理にこだわりがある方だと、結婚後自分が作った料理に色々言われてしまうかもしれない……。」
そんな思いからお話し掲示板で料理の話題を出すと、なんとふたりとも同じ簡単レシピを紹介している人気料理研究家の動画を見ていることがわかった。料理のレベル感も食の好みも合ったことで美咲さんの不安は解消した。

デートを重ねるたびに、お互いの知識や感性の共通項が見つかる

2023年3月、都内のカフェで初顔合わせをしたふたりの第一印象は、お互いに「すごく話が合う」だった。ふたりとも同じアニメを見ていることがわかり、美咲さんが制作陣の以前の作品に絡めた少しコアな話題を振ったところ、康平さんも同じ温度感で深い趣味の話ができたことで大盛り上がりした。
「お相手にお会いするときは、いつも一枚“おとなしい自分”の皮をかぶっていたのに、こんなに素で話せる人は婚活していて初めてでした」と美咲さんは言う。

その後掲示板で詳細プロフィールの開示をすると、お互いの出身が関西でよくライバル視される大学同士だとわかり、親近感から話も弾んだ。ふたりで当時流行っていたインド映画を見に行った時も、映画の時代背景の知識がお互い同程度あったことでより楽しめ、鑑賞後は時間を忘れて感想を語り合ったという。
今まで得てきた知識や感性が似ていることが、デートを重ねるたびにわかっていき、ふたりの距離は近づいていった。

4月初旬に行ったデートでは、結婚したらどこに住みたいか、子どもは欲しいかなど、康平さんから結婚後の価値観に関する話題が上がった。
「これまでの婚活での経験から、できれば3~4回目のデートまでには話しておいた方が良いと思っていたんです」康平さんはそう話す。
美咲さんも「そういう話を今しっかりしてくれるんだ」と思い、そこから徐々に結婚を意識していった。

2024年4月 神田川に桜を見に行った時の写真

「伝えたいことはすぐにきちんと伝える」ことの大切さ

2023年5月、ふたりは栃木の「あしかがフラワーパーク」に来ていた。
「今日こそ告白をしよう」と思っていた康平さんだったが、連休で人が多く良い場所が見つからない。夕方やっと人の少ない河川敷を見つけ「少し話そう」と立ち寄った。
帰りの新幹線の時間が迫る中、なかなか踏ん切りがつかず、ギリギリで「お付き合いしてください」と告白。美咲さんに、工事中だった河川敷のイマイチなシチュエーションを茶化されながら、ふたりの交際はスタートした。

東京に戻る電車の中で「不満があったらちゃんと言おう」と今後の付き合い方について話をした。直せるところは直す努力をして、直すのが難しいものは早めに「自分はこういうところがあります、ごめんなさい」と自己申告をする。
康平さんは今までの経験からその方が円滑に進むと分かっていたし、美咲さんも自分はあまり隠し事ができずすぐに口をついてしまうタイプだと分かっていた。

そんなふたりだが、1度だけ、喧嘩一歩手前の状況に陥ったことがあるという。

美咲さんが友人たちとの旅行中に体調を崩してしまい、旅程をキャンセルしてひとり帰宅するという出来事があった。体調について伝えていたが、康平さんからは「大事にしてね」とLINEでメッセージが来るだけ。
「もう少し気遣ったり、できれば迎えに来たりしてほしい」
身体が辛い中ひとり暮らしの自宅に帰る心細さから、美咲さんはついつい強めに不満をLINEで送ってしまった。

康平さんも心配して「迎えに行こうかな」という気持ちはあったものの、その時点で一度も美咲さんの家に行ったことがなく、今回は友人との旅行ということもあり、遠慮からメッセージのみにとどめていた。美咲さんの感情がにじむLINEから不安を感じ取った康平さんは、すぐに彼女の家に向かった。

家に来て夕飯の用意をしたり、病院に付き添ってくれたという康平さんに対し、美咲さんは感謝しつつ、体調が回復した後「やっちゃったな」と自分が送ったメッセージについてひとり反省したという。
「体調が悪い時にどうしてほしいのか、家に行っても大丈夫なのかがわかったし、言われないと気付けなかったので言ってくれて良かったです」と康平さんは振り返る。
ふたりにとって「伝えたいことがあったら喧嘩になる前に言う」ことが仲の良さを保つ秘訣だと改めて感じた出来事だった。

婚活でわかった、自分だけの「普通」

2024年2月、美咲さんの誕生日に合わせて青森旅行に出かけたふたり。用意していた誕生日プレゼントを渡しながら「好きとか愛してるとか言ったことはないけれど、この気持ちは愛しいってことだと思います」と康平さんからプロポーズがあった。
緊張ではっきり覚えていないと照れながら笑う康平さんに対し「告白の時もそうだったから、私がちゃんと覚えておかないと、と思っていたんです」と美咲さんも笑う。

婚活について「活動期間は長かったけれど、終わってみればこれもいい人生経験でした」と振り返る康平さん。婚活でいろいろな方と出会うことで、自分のことを知る機会になったそう。
「結婚するなら普通の人と出会って、普通に進めていきたいと思っていました」という美咲さんも、婚活が「普通ってなんだろう?」と考えるきっかけになったと話す。

交際が始まったばかりの頃「普通の人と付き合いたいだけなのに、その普通がなかなか見つからないよね」と話していたというふたり。「普通」は誰にとっても同じものではなく、自分の普通と他人の普通は違うからこそ、自分の普通を構成している要素は何なのか考え、求めることを明確にしていく作業が婚活だった。

ふたりに思い出のデートを聞くと、交際してから行った旅行先の旅館の「ビーフシチュー」の話をしてくれた。
コース料理をひと通り食べ終えそろそろシメというところで、なぜか出てきたビーフシチューを「今!?」と思いながら、残すのも忍びなくてふたりで必死にお腹に詰め込んだのが忘れられず、以来「ビーフシチュー」を笑わずに食べられなくなったそうだ。
取材時も盛大に笑い転げながら話すふたりから、仲の良さと相性の良さ、同じ「普通」の感覚を持っていることが伝わってきた。これからも隣で笑いあえる生活を、ふたりは共に歩んでいく。

2023年11月 鎌倉方面に出かけ、江の島で夕日を見ているときの一枚

アドバイザーメッセージ

全ての考えをわかりあうのは不可能ですが、具体的に伝えてみることが大切!

美咲さんは笑顔がとっても素敵で、芯の強い頑張り屋さんでした。面談の際は1カ月で初期費用を貯金すると言い、約束通り1カ月後にご入会いただいたので、計画通り実行する方、と強く印象に残っています。彼に気持ちを察してほしい時、思うようにいかない時などに悩まれていて、何度か相談を受けました。そのお悩みの分だけ、お相手のことが大好きで大切にしたいという気持ちが伝わってきました。男性は察することが苦手な傾向にあるため「〇〇してほしい」と具体的に言わないと動いてくれない方が多いです。全ての考えをわかりあうことは不可能ですが、察してくれない=愛が足りない、なんて考えず、どうしてほしいのかを具体的に伝えてみることが大切です。「足りないところは言ってほしい」と言ってくれる素敵な彼ですから、いつまでもお互いを思いやりながら、一層すてきな関係を築いていけるおふたりだと思います。(渋谷店アドバイザー)

記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです

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