「今の恋人と結婚したいけど、話を切り出しにくい」。結婚を考え始めると、そんな悩みを持つことも多いのではないでしょうか。今回の主人公は、出張が多く全国各地を飛び回って仕事をしている真面目な隼人さんと、大学院に通いながら将来を考えて婚活を始めた遠慮がちで慎重な穂香さんのふたり。「相手と衝突したくなくて、意見を譲ってしまう」というふたりの成婚までの軌跡をご紹介します。
出会ったお二人のプロフィール
隼人さん
明確な結婚願望があったわけではなかったが、10歳年上の兄が10年前に結婚したため「自分も同じころには……」と考えていた。マッチングアプリでお相手を探してみたが、やりとりが続かなかったり、勧誘にあうなど恋愛に結びつかず、「自分には合わない」と感じた。ネットの広告からオーネットの無料体験を受け、24歳で入会した。
穂香さん
20代前半から結婚願望があり、「30歳までに結婚したい」と思っていた。日常での出会いはなく、マッチングアプリもやってみたが、掲示されている情報が本当なのかわからない中、だまされないか心配で誰にも会えなかった。「このままでは出会いがない」と思い、SNSの広告から無料体験を受け、25歳でオーネットに入会した。
- 掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
長期出張の多い彼と、理系の大学院に通う彼女の出会い
「オーネットは全国で活動できると聞いて、入会を決めました」
そう話す隼人さんは、現場監督という仕事柄、日本全国の現場に出張し長いと半年以上住み込みで働く生活をしているという。入会後は写真検索やお見合いなどを活用してお相手探しをしており、出張で地方に行くときにはその地方にあるオーネット店舗のイベントに参加することもあったそう。条件はあまり絞らず同年代の20代を中心に探していたが、仕事で思うように動けない時期もあり、難しさを感じながら活動していた。
一方、隼人さんの入会から2年後に入会した穂香さんは、理系の大学院生として平日の夜は研究に励み、土日も時々学会に参加する生活をしていたため、無理のないペースで活動していたと話す。マッチングアプリでもお相手に会うのが怖かったという穂香さんは、オーネットでも「やっぱり緊張してしまう」と慎重に進めており、お話し掲示板では少し時間をかけてやりとりをしていた。
2024年10月、映画が趣味という共通点から、穂香さんが隼人さんへ申し込んだのがふたりの出会いだった。お話し掲示板の段階から、「文面が丁寧で好印象」と隼人さんに対して思っていたという穂香さん。初顔合わせの際のお店決めで、お相手の意見を汲んで遠慮しがちだったという穂香さんは、隼人さんが候補をいくつか出してくれた上で「特になければ僕選ぶので」と言ってくれたことに「こちらに気を遣わせない対応で心地よかった」と話す。
11月、梅田のカフェで初顔合わせをしたふたり。お互いの第一印象は、穂香さんに対して「緊張されているな」と感じたという隼人さんと、「真面目そう」と隼人さんに対して感じた穂香さん。
「掲示板で彼が英会話の教室に通っていると聞いて、どんな勉強をしているのか聞いたら、ノートを持ってきて見せてくれたんです」と穂香さんは話す。
映画や英語など趣味の話で気が合ったふたりは、1時間ほどでカフェを出た後、近くの本屋に寄って一緒に本を見ながら話してこの日は解散したという。
2~3週間後、ランチで鍋を食べに行ったふたり。この日は出張の多い隼人さんの仕事について、穂香さんが「結婚するとしたらどんな生活になるのか」「大阪にどのくらい帰って来られるのか」「同じ会社の既婚の社員の方はどうしているのか」などいろいろと質問したという。
「結婚を考える上で、子どもができたときなどにどうなのかが不安だったんですが、彼の受け答えが誠実だったので、信頼できるなと思いました」と穂香さんは話す。
“盛り上がった”デートでの告白と、海外でのハプニング
穂香さんは、2~3回目のデートから徐々に「彼とお付き合いしたい」と思っていた。しかし、3回目のデートで告白することが多いという世間でのイメージを持っていたところ、12月に行った3回目のランチデートでは告白がなかったため、「待っているだけじゃだめだ」と思ったと話す。
2025年1月、4回目のデートでランチに瓦そばを食べ、映画を見に行ったというふたり。解散間際に穂香さんが
「お付き合いについてどう思っていますか? 私は良かったらしたいと思っています」と半分告白のような話を切り出した。
デートの回数も重ねていたため、隼人さんも告白のことは意識していたが、緊張のせいかなかなかデートが盛り上がらないと感じていたという。「良い内容のデートで告白したい」と思った隼人さんは、「考えたいことがある」とこの日は一度答えを見送った。
2月、隼人さんの地元岡山の名物「カキオコ」(牡蠣を入れたお好み焼き)を食べに行こうという話から、昼は大阪天満宮や和カフェに立ち寄り、夕食はカキオコを食べるデートをしたふたり。穂香さんは、前回デートで「考えたい」と言われたことで、「ダメならダメでいいや」とある意味吹っ切れてこの日は緊張せずに楽しめていたという。その意識の差もあってかこの日のデートは盛り上がり、1日楽しんだ後の帰りの電車の中で
「お付き合いしたいです」と改めて隼人さんが告白し、ふたりはこの日から交際することになった。
ふたりは、距離が近づいたデートとして5月の台湾旅行を挙げる。穂香さんが海外の学会に参加する予定が決まり、「海外に行ったことがない」と隼人さんに相談したところ、隼人さんは台湾に2回ほど行ったことがあったため、「行ってみようか」と急遽決まった旅行だったという。言語の壁もあり、お互い以外に頼れるものがあまりない海外旅行にふたりで行ったことで「関係性が深まった」と隼人さんは話す。
「印象的な出来事として、地下鉄に乗ろうとしたときに、発車間際だった列車に彼女だけが先に乗ってしまったんです」と隼人さん。
海外の駅で離ればなれになってしまっただけでなく、スマホをネットにつなぐためのルーターを穂香さんが持っており、隼人さんはネットが使えず、連絡も取れなくなってしまったという。結局、次の駅で穂香さんが降りて待っていたことでなんとか無事にふたりは合流できたそう。
「私が急いでしまったのが原因なので、怒られたりその後の雰囲気が悪くなってしまうかもと思ったんですが、彼が『会えて良かったやん』とポジティブに言ってくれて救われましたし、改めてすてきだなと思いました」と穂香さんは振り返る。

「互いに思っていることを伝える」ことで解決したすれ違い
結婚を意識した時期について穂香さんは、オーネット会員同士の交際で最大12カ月取得できる「交際休止」の残り月数が気になってきた10月ごろを挙げる。「この人とだったら結婚したい」と思い始めた穂香さんは、ちょうどこの時期北海道へ出張に行っていた隼人さんに、11月に旅行がてら会いに行き、少し話をしたという。穂香さんの気持ちを聞いて隼人さんもこのころから結婚を意識はしていたものの、忙しさもあり具体的な話はなかなか進んでおらず、「出張が続いていて会えないのが申し訳ない」と思っていた。
隼人さんが忙しいこともわかっていたため、あまりプレッシャーを与えて追い詰めるのも申し訳ないと思っていた穂香さんは、アドバイザーに相談したという。
「『穂香さんの人生のことなので、遠慮せず彼に聞いたらいいですよ』とアドバイザーさんに言われて、『彼もしっかり考えてくださると思う』と背中を押してもらいました」と穂香さん。
2026年2月、いよいよ交際休止の月数もなくなっていたタイミングでちょうど大阪に隼人さんが戻ってきたため、とりあえず今後のことを話すために梅田に集まったふたり。ここでやっとお互いに思っていたことを全て話せたという。
隼人さんは「結婚したら同じ家に住み基本的には一緒にいることが普通」と考えていたため、出張の多い自身の仕事柄その生活が難しいことに申し訳なさを感じていた。また、穂香さんがまだ大学院に通う学生だったことも「今結婚して良いのか」と不安だったという。
「私の周りにいる大学院の先輩も結婚はしているし、私はパートナーと常に一緒にいたいタイプでもなく、仕事を頑張ってくれるならそれで良かったので、今思えばもっと早く具体的に話しておけば良かったと反省しています」と穂香さんは話す。
いざ具体的に話してみればふたりの間に大きな問題はなかったため、隼人さんが
「このまま一緒に退会しよう」とプロポーズをした。
この日そこまで話が進むとは思っておらず驚いたという穂香さんが「いいの?」と答え、店舗に連絡してふたりは成婚退会した。
結婚相談所という環境で、それぞれ課題がある中つかんだ縁
隼人さんは穂香さんの「決めたことを継続して取り組めるところとさりげない優しさ」が好きだと話す。
「僕も理系の大学で、4回生の時に卒業研究はやりましたが、『これを何年も続けられる気がしない』と思っていたので、それをアルバイトしながら大学院で続けている彼女を尊敬しています」と隼人さん。
穂香さんは細かいところまで気を遣ってくれることが多く「自分を想ってくれている」と感じるのだそう。趣味や話題がこれ以上ないくらい合うことや、自分の働き方を理解した上で一緒にいてくれるところも決め手だったという隼人さんは、「お互い、いい意味で気を遣わない関係になれている」と話す。
一方穂香さんは、隼人さんの「話し合いをしやすいところ」が魅力だと語る。普段、衝突を避けるために自分の気持ちをあまり言わないタイプだという穂香さんだが、隼人さんは穂香さんの意見を尊重しつつ自分の意見も交えて提案してくれるため、自分に素直でいられると感じるのだそう。
「私の意見を聞いて相手が譲ってくれると申し訳なくなってしまい、『自分が我慢すれば』と思ってしまうのですが、彼はデートのお店決めなどでもふたりの意見を混ぜて新しい提案をどんどんしてくれるので、『私もやらなきゃ』と思いすぎずにいられるんです」と穂香さん。
出会った当初は気を遣っていたが、隼人さんが「嫌だったら嫌って言うので」と言ってくれたことで「こういう方もいるのだな」と思え、将来も互いに気を遣わず提案し合ってやっていけそうと感じたそう。また、普段は真面目な彼が、最近は穂香さんの前で冗談を言ったりリラックスしている様子が見えるようになったことも嬉しいと話す。
「感情論になるのがあまり好きではないので、お互いに意見を譲ってしまうタイプ」だと話すふたり。遠慮しがちな性格の穂香さんに対して、隼人さんも「けんかで怒っている自分が嫌」なのだそう。きちんと話し合いができているため、ふたりの間でけんかはないという。
婚活を振り返って、「普段会えないような人と会えて良かった」と話す隼人さん。合わない方と出会った際に、活動が嫌になってしまう時期もあったというが、職場など日常の人間関係では会えないような方と出会えたため、いい面も悪い面も含めて楽しめたと話す。また、明確な結婚時期の目標がないまま、入会時アドバイザーから「早い方が良い」と言われて入会したという隼人さんは、忙しい仕事と並行しての活動だったこともあり、「自分のペースで活動できたので良かった」と思ったという。
一方、穂香さんは「相手の行動を待つだけでなく、自分の気持ちをしっかり伝えることは大切だと学んだ」と自身の婚活を振り返る。過去の恋愛では我慢しすぎて感情が爆発してしまうことが多かったという穂香さんは、結婚という人生の大きな出来事を考える上で、「自分の希望や不安を心の中にしまい込まず、遠慮せずに向き合うべきだ」と思うようになったという。
また、結婚相談所で活動していたからこそ、「とりあえず進まなければ」「だめだったとしても活動を続けていればきっとご縁はある」と思えたことが“伝える勇気”を持てた要因だったと話す。
今後について、「笑いの絶えない家庭にしたい」と話す隼人さんと、「お互いのやりたいことを応援し合い、迷うことがあれば話し合える家庭にしたい」と話す穂香さん。婚活を通して「相談は大事」ということを学んだふたりなら、今後何か困難があっても理性的に話し合いながら乗り越えていけるだろう。

アドバイザーメッセージ
将来のことを真剣に考えるほど、伝えることが怖くなったり、悩んだりする
穂香さんは明るく頑張り屋さんで、笑顔がとても可愛らしい芯のある女性です。大学院に通いながらご自身の将来についてしっかりと考え、目標に向かって努力されている姿がとても印象的でした。交際中は、忙しい彼の負担になりたくないという思いから、なかなか将来の話を切り出せず、時間が過ぎていきました。ひとりで悩みを抱えるのではなく、今感じていることをお相手と共有する大切さをお伝えし、「いつ頃までに方向性が見えてくると安心できるのか」「どんな未来なら、一緒に歩んでいけそうか」をご自身のお気持ちと共に伝えていただくようお伝えしました。言葉にすることで、少しずつおふたりで未来を考えていけるようになったことが、成婚の秘訣だと思います。
将来のことを真剣に考えるほど、伝えることが怖くなったり、悩んだりすることもあると思います。そんな時は、ひとりで悩まずに、ぜひ私たちに相談してください。お相手とのことを一緒に考えながら、安心して前に進めるようサポートさせていただきます!(大阪梅田店アドバイザー)
- 記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです














