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「正直つらかった」そんな時期も糧にして、"伝える大切さ"に気付いた婚活

「何でも話せる間柄の夫婦になりたい」。結婚後のお相手との関係について、こう答える方も多いのではないだろうか。しかし、婚活で出会うお相手は基本的には初対面なため、最初から「何でも話せる」関係は当然難しい。今回は、活動中お相手とのコミュニケーションに悩んだというふたりのストーリー。慎重だが明るい真美さんとおおらかでじっくり活動を続けてきた順一さんが、「正直つらかった」という時期を乗り越えた先で手に入れたものとは……?

出会ったお二人のプロフィール

順一さん

  • ご年齢:36歳
  • 居住地:香川県
  • ご入会:2023年 5月
  • 利用店舗:高松店

結婚はできたらいいなと思っていたものの、社会人になってからは出会いもなく積極的には動いていなかった。30代が見えてきたタイミングで婚活サイトに登録したが、コロナ禍で活動が難しくなったことを理由に退会。コロナ禍が落ち着いてきたころ、ふと気付くと仲の良い友人が皆結婚しており、婚活を再開しようとオーネットに入会した。

真美さん

  • ご年齢:38歳
  • 居住地:香川県
  • ご入会:2020年 9月
  • 利用店舗:高松店

30代になってまもなく父が亡くなったことで結婚を意識。知人に地元の仲人士を紹介してもらい何人かとお見合いをするも、良い出会いに恵まれず結婚相談所を検討。出会いがなく男性と接する機会も少ない日常を送っていたこともあり、「まずは自分のペースでゆっくり進めたい」とオーネットを選んで入会した。

掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です

やり方はひとつじゃない、と思わせてくれたアドバイザー

仕事が忙しく活動に使える時間があまりなかったという真美さん。両想いマッチングや写真検索などでお相手探しをする時間がなかなか取れず、アドバイザーに勧められ、初めから一度に複数人と直接顔合わせができるイベントをよく利用していた。初めのころはイベント後のお申し込みをためらっていたというが、「交際や結婚の申し込みではなく、ただの『お話ししませんか?』の声掛けなので、気軽にとにかくやってみて」とアドバイザーに言われたことで、自分からどんどんお申し込みをするようになったという。

活動の中でお相手からお断りされた時は「求めるものが違ったんだな」と思えていたという真美さん。しかし、どちらかというと自分がお断りをする際に思い悩むことが多く、とにかくアドバイザーに報告や相談をしてアドバイスをもらいながら進めていた。

「お相手と次に進むか、お断りをするかをどう判断すればいいか分からなくて……。すぐにお断りしたいとまでは思わなくても、『この方とは少し合わないかも』と思った時に、それをお相手に説明して、できる限りお互い歩み寄って関係を進めていかなければとずっと思い悩んでいたんです。でも、ある時そのやり方も含めてお相手とのことをアドバイザーさんに相談したら、スパッと『次行きましょう!』と言われて、そういう切り替えでも良いんだと思って気が楽になりました」と真美さんは笑う。

一方、写真検索を主に活用していたという順一さんは、活動の中で同時に複数人とやりとりをすると混乱して別の方のことをお話し掲示板に書いてしまいそう、と感じていた。そのため、とにかく1人掲示板が開くまではお申し込みを続け、掲示板が開いたらお申し込みをやめてそのお相手としっかり向き合う、という形で進めていたが、なかなかお会いするところまで進展せずに苦労したという。アドバイザーからよくイベント参加を勧められていたが、短時間で複数人と会って話すイベントはなんとなく忙しそうで苦手意識があり、「まずは掲示板からお互いのペースでゆっくり話したい」と参加を避けていた。

そんな活動の中で、2~3カ月継続してお会いしていた方が1人いたが、最終的には交際に進めず断られてしまったことがあった。そのタイミングでアドバイザーから再度イベントへの参加を勧められた順一さんは、試しに参加してみることに。そこで出会ったのが真美さんだった。

駐車場を往復しながら、お互いタイミングを見計らっていた告白

2024年3月、オーネット高松店で行われたお見合いイベントでふたりは出会った。真美さんと仕事の話で盛り上がった順一さんは、15~20分ほどのイベントの会話タイムを「話し足りなくて消化不良」と感じたという。イベント後にお申し込みをしようとしたところ、同じく「お話が面白かったのでもう少し聞きたい」と感じた真美さんからお申し込みがあり、掲示板が開いた。順一さんが誘い、イベントから2週間後、高松市内のカフェでふたりは再度会うことになった。

その日のデートでは趣味や休日の話を中心に1時間程度話したふたり。お互いに同じゲームが好きだったことが分かり、ゲームの話題で盛り上がったという。次のデートは1週間後、同じようにカフェで2時間程度過ごし、結婚後の仕事のことなど、結婚後の価値観について軽く触れる会話もできた。お互いに印象が良く、この日LINEの連絡先の交換もしたふたりは、「婚活ではだいたい3回目くらいで交際を申し込む」という意識もあり、お互いに「次で告白しよう」と考えていたという。

2024年4月、順一さんの誘いで地元の水族館に行ったふたり。この日はそれぞれ車で集合し、水族館をオープンから昼過ぎまで楽しんだ後、順一さんのおすすめの店でランチをして、近くのショッピングセンターをぶらぶらして解散という4~5時間のプランだった。この日告白を考えていたふたりはお互いにタイミングを計っており、どちらも言い出せないまま、帰り際に駐車場でお互いの車を止めている場所を一緒に行ったり来たりしていた。順一さんがやっと「時間ください」と切り出して、駐車場の近くにあった遊歩道と休憩所に立ち寄り、並んで海を見ながら話すことになった。

緊張していて具体的な告白時の言葉は覚えていないという順一さんだが、真美さんとは一緒にいて楽しいと感じていたため、交際を申し込んだと話す。自分も交際を申し込むつもりだったという真美さんは、何か言いたげな順一さんの様子に「もしかして……」と告白を察していたという。

「告白してもらう直前まで、私から言ってもいいかな……と思いながら彼の言葉を待っていたので、変なプレッシャーをかけていたらごめんなさい」と当時を振り返って笑う真美さんに、順一さんは「緊張もあって逆に告白されるかも、とはその時全然思っていなかった」と答える。

順一さんの告白に「よろしくお願いします」と真美さんが答え、その日からお付き合いが始まったふたり。しかし、お互いに仕事などで多忙だったため、長時間のデートがなかなかできなかったと振り返る。しかし、その分カフェで1~2時間のデートを毎週のように重ね、短くても話す内容や密度の濃いデートをたくさんしていたという。

ふたりは積極的に行きたいお店などを提案し合い、お互いにそれを受け入れ一緒に考えていたことで、忙しくても気楽に楽しくデートができていたと話す。出会う前の活動中、受け身がちな方となかなか関係を進められずそれぞれ悩んだ経験があるというふたりは、「受け身な姿勢では進まないよね」とお互いの話に同意する。

2025年3月 栗林公園での前撮り(和装)の場面

“気遣いの人”同士のふたり

順一さんは、真美さんの「価値観が似ているところや、明るい人柄なので一緒にいて楽しくリラックスして過ごせるところ」が好きだと話す。真美さんとは趣味も合うため、笑い合いながら話せて会話も盛り上がり、ふたりでいると時間が経つのが早いと感じるのだそう。真美さんとの時間は、自然体で話せて順一さんの日々のストレスの解消になっていたと語る。

真美さんは、順一さんに対して「嫌なところがひとつもない」と話す。婚活は時に精神的に負担だと感じることもあったという真美さんだが、順一さんはいつも真美さんを気遣ってくれ、マイナスな感情を向けてくることがないため、順一さんと一緒にいる時はしんどいと感じることが全くないという。

「むしろ伸び伸びと好きに順一さんに接しているので、我慢をさせていないか心配」と話す真美さんに対して、「そんなことないよ」と隣で順一さんは笑う。

「お互い何でも相談して、ため込まずに会話して解決していこうね、と僕からよくお願いしているんです」と話す順一さん。

それに対して真美さんは「その時にパッと言葉が出てこなくて、後からもやもやしてしまいそれを伝えても、彼は一緒に考えて受け止めてくれる」と話す。

お互いを気遣い合ってきちんと話し合いができるふたりは、ぶつかるようなけんかは全くないのだという。

結婚を意識した時期について聞くと、順一さんと出会った当時は婚活を諦めかけていた、という真美さんは、初対面のイベントの時点で「この人で最後にしよう、うまくいったら結婚しよう」と思い、交流を重ねるたびに少しずつ結婚を意識しながら関係を進めてきたと語る。

一方順一さんは、交際初期のデートで「婚約するまでの期間は半年を目安に」と話していたため、交際から半年の2024年10月末ごろに向けて、自然と結婚を意識していったという。真美さんの仕事が9~10月にかけて忙しさのピークを迎えると聞いたこともあり、その時期を避けて婚約を申し込んだ方が良いかもしれない、と具体的に考え始めたのが9月だった。

つらい時期を乗り越え、婚活で得たもの

2024年の11月、ふたりはカフェデートに来ていた。実は前回のデートで順一さんが「次のデートの時に、大事な話がしたい」と真美さんに話しており、出かける計画も立てていたが、真美さんの仕事がまだ落ち着いておらず、この日は短時間のデートになったという。

帰り際に真美さんに時間をもらって公園に向かった順一さんだったが、休日の昼下がりで人のいない場所がなかなかなく、公園をはしごした結果、住宅とマンションが立ち並ぶ中の、隣に池がある公園に立ち寄った。その公園の小高い場所にある休憩所で、風に吹かれる中「真美さんとはこういうところが合う」という内容をひと通り話した後

「結婚してください」とプロポーズした順一さん。

その日プロポーズされることは予想できており、内心そわそわしていたという真美さんが「はい、こちらこそよろしくお願いします」と答えたことでプロポーズは成功。その後、今まではっきり具体的なところまでは詰め切れていなかったという結婚後の価値観について、改めてふたりは話し合った。細かい価値観も合っていたため、無事ご成婚退会となり、2025年4月の取材時には「3月に入籍して、先週結婚式でした」と話してくれた。

婚活を振り返って、「出会えるまで時間がかかりましたが、交際してからはあっという間で、『この人となら一緒に歩んでいきたい』と思える方に出会えて良かったです」と語る順一さん。ターニングポイントは、やはりイベントに参加したことだったという。なんとなく嫌だ、自分には合わない、という思い込みがあったイベントに何度もアドバイザーが誘ってくれたことで、その思い込みを捨てられたことが、今回の成婚につながる大きな一歩だった。

「掲示板でお相手とお話ししても本当に伝えたいことが伝えきれず、テキストだけでは思い通りの意思疎通ができなくてつらかったため、もっと早くイベントに参加すればよかった」と順一さんは当時を思い返す。

「どうしても人と人なので、考え全てが一致して完全に分かり合えるようなお相手はいないと思う」と話す順一さん。だからといって、自分を出さずにお相手に合わせ過ぎても疲れてしまうため、お相手に歩み寄りながら自分の考えをきちんと伝えることが大事だったと語る。

真美さんは、「こちらの言うことを受け止めて、寄り添って励ましてくれる包容力のあるアドバイザーさんのおかげで、やめたいと思った時も前を向けました。正直つらかった時期もありましたが、全て己の糧となったと今なら思えます。婚活して良かったです」と婚活全体を総括する。

「自分の思っていることはアウトプットしないと伝わらないので、怖がらず伝えるべき。それでやっと合うかどうかが分かる」と語る真美さん。

活動初期は思っていることを吐き出せずにため込んで、結果うまくいかなかった関係もあると振り返る。お相手に伝えられなくてもアドバイザーにまず伝えるべき、という真美さんは、自分の気持ちを吐き出し、整理して先に進むためにもアドバイザーを活用していた。

「お互いを尊重しながら協力して日々を過ごし、何でも相談し合える家庭を築いていきたい」と話す順一さんと、「“一日一笑”を掲げて、ふたりで支え合って頑張りたい」と話す真美さん。婚活を通して“伝える”ことの大切さを実感したふたりなら、これからもお互いを尊重して幸せな日々を紡いでいけるだろう。

2025年3月 ちょうど梅の花が満開の栗林公園

アドバイザーメッセージ

婚活というマラソンの完走を目指して一緒に伴走します

順一さんは、無口ですが素直で真面目な方。真美さんは、慎重で石橋を叩いて渡るタイプですが、ご相談いただいてご自身で納得できれば行動に移せる方で、ふたりとも担当させていただきました。慎重な彼女におおらかな彼がペースを合わせて進めていったことで、おふたりは共に成婚まで歩むことができました。サポートさせていただく上で、まずは、思っていることを全て吐き出していただくことを意識しています。親御さんに言えば心配され、友人に言えば意見される中、アドバイザーならとにかく聞いてくれる。会員さまにとってアドバイザーはそんな存在なのだと思います。ご成婚が決まるかどうかは、ご自身が「動いたか」「動いていないか」それだけです。やらずに後悔する人生は送ってほしくないと思います。
婚活はマラソンと一緒です。ゴールまでの距離はそれぞれですが、その方のペースに合わせてアドバイザーは伴走しますので、完走を目指して一緒に頑張りましょう。(高松店アドバイザー)

記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです

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