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初顔合わせから7日間で告白、スピード展開の理由

今回の主人公は、共に前パートナーとの辛い別れを経験したふたり。それぞれのタイミングで自分の将来に目を向け、新しいパートナー探しを決意してオーネットに入会した。そのタイミングが偶然重なり、ふたりは出会った。遠い彼方に忘れかけていた「短い時間でも会いたい」という誰かを想う気持ちを取り戻し、スピード展開で成婚退会を果たしたふたりのストーリーとは?

出会ったお二人のプロフィール

湊さん

  • ご年齢:39歳
  • 居住地:埼玉県
  • 利用店舗:新宿店
  • ご入会:2023年 8月

4年ほど前にパートナーとの死別を経験し、辛い日々を送っていた湊さん。この先ひとりでもいいかな……と思ってはいたものの、誰かそばにいてくれたらいいなという気持ちもあり、マッチングアプリで婚活を始めた。しかし、アプリでの出会いはお相手との温度差を感じることが多かったため、しっかり結婚をゴールに見据えた出会いを求めて、オーネットに入会した。

莉子さん

  • ご年齢:34歳
  • 居住地:東京都
  • 利用店舗:渋谷店
  • ご入会:2020年 12月

前パートナーとの離別後、10年近くひとりで男の子を育ててきた莉子さん。30歳という節目を迎え、子どもが10歳になってだんだんと自分の時間が増えてきた頃、将来について考えるようになった。そして、恋愛ではなく結婚を見据えて将来を考えられるお相手を真剣に探してみようと決意し、オーネットに入会した。

掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名はオーネットに在籍されていた時の居住地です

婚活も潮時かな……と思っていた矢先のスピード展開

入会当時、条件が双方向でマッチングしたお相手のプロフィールがマイページに届く「両想いマッチング」やアドバイザーがプロの目で選んだお相手とお見合いをする「お任せコーディネート」を中心に活動していた莉子さん。子どもと過ごす時間を確保し、仕事とも両立しながらの活動だったため、婚活に使える時間は限られていた。お相手探しについては、アドバイザーの協力も得ながら隙間時間を見つけて細々と活動を続けた。

私生活優先の3年弱の活動の中では、2人ほどお付き合いまで進む方がいたが、成婚退会にはつながらなかった。
「今はタイミングではないのかも。婚活もそろそろ潮時かな……」と思っていた矢先に届いたのが、湊さんからのお申し込みだった。

一方、莉子さんから遅れること2年8カ月後に湊さんは入会した。入会してほどなく送られてきた「両想いマッチング」経由で莉子さんに「お話しましょう」申し込みをして、ふたりのお話し掲示板は開設された。2023年9月のことだった。
「実は、お会いしたのは莉子さん1人なんです」と湊さん。お話し掲示板でのやりとりは数件あったというが、莉子さんとの掲示板でのやりとりが、一番テンポがよく盛り上がったという。

ふたりは掲示板開設から1週間たたずして、初顔合わせの日を迎えた。場所は東京・池袋、平日の仕事帰りに待ち合わせて夕食を共にした。
あまり埼玉県から出ることがなかったという湊さんは、「婚活で初めての初顔合わせ。そして、10年以上ぶりの池袋だったので、いろいろな意味で緊張していました。でも、不慣れな部分は莉子さんがリードしてくれ、だんだんと緊張もほぐれて最後には自然に話せるようになりました」と振り返る。

夕食を食べながら、仕事の話や休みの日の過ごし方、お互いの前パートナーについてなどを話した。初顔合わせでの湊さんの様子について莉子さんは、「大人しくて、控え目。そして、とても気が遣える人だな、と感じました」と話す。
時間がたつと共に緊張がほぐれ、意気投合したふたりは、その後、ふたりとも好きだというカラオケに行って盛り上がった。気が付くと5時間近くが経過していた。
「まだ、最初のセミナーも受けていなくて、初顔合わせの時間はだいたい1時間くらいカフェで、などという常識? ルール? みたいな概念がなかったんです……」と湊さん。

そんな初顔合わせについて莉子さんは、「いい意味で、構えたり作ったりしていない素の湊さんが見られたんです。そして、それが私にとって心地がよかったので、素直にまた会いたいなと思えました」と振り返る。湊さんも、莉子さんに対して「とても話しやすくて、場の雰囲気を明るくしてくれる人だな」と居心地の良さを感じていた。

湊さんの初顔合わせに対する既成概念がなかったことも良い方に転び、ふたりはたった1回の初顔合わせだけで、かなり打ち解けることができた。
初顔合わせでは、あまり子どもについての話をしなかったという莉子さん。この初顔合わせの次の日、家族の年齢なども記載された「詳細プロフィール」を開示して、湊さんにも開示リクエストを送った。次の段階に関係を進めていくことを見据えた上で、子どもの年齢などについてもしっかり伝えておこうと思っての行動だった。

「お子さんがいることはもちろん知っていましたが、まずは莉子さん本人のことを知りたかったので、あまり初顔合わせではお子さんについては突っ込んで聞きませんでした。なんとなく2~3歳とか、大きくても小学1年生くらいまでだと思っていたので、12歳という年齢を見て少しだけ驚きました」と湊さん。ただ、莉子さんへの気持ちは変わらなかったという。

「出会ってしまえばあっという間」は本当だった

2回目のデートは、初顔合わせから3日後。夕方、新宿で待ち合わせをした。夕食には少し早い時間だったため、莉子さんの提案で、莉子さんの趣味でもある「リアル謎解きゲーム」を楽しんでから夕食を共にした。ふたりの2回目デートのその当日は、偶然にも莉子さんの誕生日だった。
「普通、女性は誕生日にあまり親しくない人と会いたくないと思うんですが、湊さんに会うことに抵抗がなかったんです。まだ、2回目だったんですけどね……」と莉子さんは振り返る。
夕食の途中、会話の流れの中で莉子さんが「実は今日、誕生日なんだよね」と湊さんに伝えた。「後になって分かって、実はあの日誕生日だったの⁉ と、なるのもなんだかな……」と思った莉子さんの気遣いだった。

2回目デートから数日後の休日、「少しだけでも会える時間はありますか?」と湊さんが莉子さんを誘い、池袋でランチの約束をした。誕生日に何もしてあげられなかったことが気になっていた湊さん。莉子さんには伝えず、サプライズでハッピーバースデーのメッセージの書かれたデザートプレートを用意して、莉子さんの誕生日をお祝いした。合わせて、ハンカチをプレゼントした。
「誕生日から日がたたないうちに何かしてあげたいと思ってお誘いしたので、あまり準備する時間がなくて。地元で良いプレゼントが見つけられなかったので、当日池袋で買おうと思ってデパートの開店待ちをして、急いで待ち合わせ前にハンカチのプレゼントを選んで買いました(笑)」と、湊さん。
「そんなつもりで伝えたわけではなかったので、誕生日のことはすっかり忘れていて、デザートプレートが出てきてびっくりしました! でも、とてもうれしかったです」と莉子さんは笑顔で振り返る。

そんな幸せムード漂う3回目ランチデートのお店からの帰り、エレベーターの中でふたりきりになった瞬間を見計らって湊さんは勇気を振り絞って「よかったらお付き合いしてください」と告白をした。
「なにかで読んだんです。婚活の場合、3回目までに告白しないと、お相手が『ないのかな?』って不安になるよ、って記事を。でも、莉子さんはその後予定があったので移動している時間もなく、今言わないと! と思ってエレベーターの中でしたが伝えました」と湊さん。
誕生日をお祝いしてあげたいという気持ちから3回目のデートを早めた結果、初顔合わせから7日間という短い期間での告白となった。この出会いを逃したくないという気持ちに加え、莉子さんを不安にさせたくない……という湊さんの心配りでもあった。
「今?」と少しびっくりした莉子さんだったが、「よろしくお願いします」と気が付くと即答していた。「不思議と湊さんとは、次の段階を考えなきゃいけない、進めないといけないというような義務感みたいな感覚が全くなく、自然とまた会いたいな、短い時間でも会いたいなと思えたんです」と莉子さん。
エレベーター内での告白は無事成功し、ふたりは付き合うこととなった。

2023年9月 莉子さん誕生日のサプライズデザートプレート

家族、子ども、ふたりは次のステップへ

ふたりの距離がグッと近づいたのは、お付き合いを始めた翌月の旅行だった。子どもを実家に預け、湊さんの暮らす埼玉の1人暮らしの家に前泊して、車で朝早く栃木県・那須町に向かった。
「旅行ももちろんですが、湊さんのお家に行ったことの方が印象に残っています。ちゃんと暮らしている人なんだな、と感じられました。潔癖すぎず、ちゃんと生活感もあり、私的にちょうどいいな、という印象でした」と莉子さん。
湊さんも「2日以上一緒にいたのがはじめてだったので、なんとなく一緒に暮らした時のイメージができたんです。もちろん、お互いまだ気を遣いつつですが、あまり無理がない感じがしました」と振り返る。

この旅行を通して莉子さんは、湊さんの分け隔てなく周りに“相手ファースト”で行動できる人柄を実感し、この人なら子どもともうまく関係性を築いていけるかもしれない、と思ったという。
ふたりの仲が深まったこの旅行の後、お互いの両親や莉子さんの子どもとも会い、ふたりは次のステップに進んでいった。

「子どもには婚活のことは相談していなかったんです。多感な時期なので、いろんな人に会わせるわけにもいかないし、無駄に不安がらせるのも嫌だったので、ちゃんと相手が見つかってから言おうと思っていました」と莉子さん。
莉子さんの子どもと湊さんの初めての顔合わせは、距離の近い莉子さんの実家から自宅までを、湊さんに車で送ってもらう10分くらいの短時間からスタートしたという。最初は子どもに人見知りされていたという湊さんだったが、回数を重ねるごとに共通の話題であるゲームを通じてだんだんと仲良くなり、今では莉子さんが分からない湊さんとふたりだけの話題もあるという。

その後、お互いの両親にもあいさつを済ませた2023年の12月。初顔合わせの日に行った池袋の思い出のカラオケボックスの一室で、湊さんは「今後も一緒に居てください」と莉子さんにプロポーズをした。
「お互いの両親とも会い、莉子さんの子どもとも会い、その上で改めてこの先も莉子さんと一緒に居たいと思ったので伝えました。思い出の場所で言いたかったんです」と湊さん。
「一緒に居てとても安心できる人なので、迷わず『はい』と即答しました」と莉子さん。

今は一緒に暮らす未来に向けてふたりは進んでいる。
「年齢的にも恋焦がれる恋愛みたいなものとは少し違うんだろうけど……、この先、おじいちゃんおばあちゃんになってもこの人と一緒にいたら楽しいんだろうなと思わせてくれるそんな人なんです」と湊さん。
「気は遣うんだけど、遣わない。家族と同じくらいストレスなく一緒にいられる人なんです。そして、誰にでも同じ態度で接することができる、そんなところをとても尊敬しています」と莉子さん。

いままで積み重ねてきた、それぞれのヒストリーがあったからこそ出会えたふたり。気の置けない関係性ながら、お互いをリスペクトし気遣い合っていることが伝わってくる。こんなふたりなら、この先年をとっても仲良く笑い合えるステキな家族を築いていけるだろう。

2024年3月 湊さん誕生日のお祝いを3人で

アドバイザーメッセージ

自分に合ったやり方はきっと見つけられます

莉子さんは、とにかく明るく、深い愛情を持って子育てもお仕事も全力で取り組まれる頑張り屋さん。誰かのせいにするのではなく「自分が頑張ればいい」と常に前向きで謙虚な姿勢には、頭が下がりました。忙しい中での活動に、心配と同時に「この親子をもっと幸せにしたい!」と心から思っておりました。

また、莉子さんはお任せコーディネートなど私から提案したことに対して、いつも感謝の気持ちを持って答えてくださり、できる限りの努力をしてくださいました。相手に求めるのではなく「自分が何をしてあげられるか」という視点をお持ちだったことも、運命のお相手とのご成婚を引き寄せたのだと思います。

運命の方にたどり着くための道筋はたくさんあります。その中で、自分に合ったやり方はきっと見つけられます。そのために、まずは担当アドバイザーに気軽に話しかけてみてほしいです。世間話や愚痴の中から、婚活を大きく前進させるヒントが生まれることが意外と多くあります。一緒に頑張りましょう。(渋谷店/Aアドバイザー)

記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです

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