「マッチングアプリでうまくいかなかったら、最終手段として結婚相談所に入ろう」そう思っている方は多いかもしれません。今回は「婚活は自分のペースで、自身の考えと向き合いながら進めたい」と考えていた紗奈さんが、2年間の試行錯誤の末、効率的な出会いの環境を求めて婚活を始めたばかりだった悠真さんに出会うストーリー。20代で婚活を始めたふたりに「早いうちから行動したから今がある」と思わせた出会いの物語をご紹介します。
出会ったお二人のプロフィール
悠真さん
入会の少し前に寂しさから結婚したいと思い、若いうちに動こうとマッチングアプリを使ってみるも、お相手から不誠実な対応を受けるなど、環境が良くないと感じた。入会直前、職場の女性を食事に誘って断られたことがあり、出会える数に限りがある日常で相手を見つけるのは難しいと感じたため、29歳で結婚相談所に入会した。
紗奈さん
20歳ごろから結婚したいと思っていたが、マッチングアプリはうまく活用できる自信がなく、職場や日常にもあまり出会いはなかったため、「27歳まで何もなければ結婚相談所に入ろう」と思っていた。表を作ってしっかり他社比較をしたうえで、「昔からあって信用できる」と父親に勧められたオーネットに28歳で入会した。
- 掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
プロフィールではわからない「自分に合う人」
「いろいろ調べた上で、信頼できる場所かつ、『自分から動ける』のがいいなと思ってオーネットを選びました」
そう話す紗奈さんは、婚活をする上で、「アドバイザーにいろいろ言われ過ぎると、自分の考えがそちらにつられてしまいそう」という点を心配していたと話す。オーネットはシステムがマッチングアプリに似ており、自分で動いて活動していける点に魅力を感じ、2023年9月に入会。入会後はアドバイザーともいい距離感を保ちながら積極的に活動し、疲れてきたら少し休むことを繰り返していたという。恋愛経験があまりなく、理想のお相手についてもなかなか自分でわからなかったため、ある程度幅広い年齢の方や、趣味が全く違う方なども含め満遍なくいろいろな方に会いながら試行錯誤していた。
一方、紗奈さんの入会から2年後の2025年10月に結婚相談所へ入会した悠真さん。全国のIBJ加盟の結婚相談所会員と出会えるシステムを使い、入会から1カ月半で14人と会ったという。多くの出会いの中から自分に合った人を探せることに魅力を感じて結婚相談所に入った悠真さんは、休日は1日に2人ずつ会うなど、とにかくいろいろな方とたくさん会うことを意識していた。
ふたりの出会いは、たまたまIBJのシステムを活用して積極的にお申し込みをしていたタイミングだった紗奈さんが、音楽の趣味が合いそうな悠真さんに申し込んだことからだった。
2025年12月、名古屋駅の百貨店のカフェでふたりはお見合いをした。
「先に着いてカフェの前で待っていたんですが、彼が到着した途端『よろしくお願いします』って会釈してそのまま先にスタスタ店内に入ってしまったので、『もう今日は終わった』と思いました」と話す紗奈さん。
「一応お見合いは受けたけれど、プロフィールの印象からあまり温度感は高くなくて、正直、『さっと終わらせてしまおう』と思っていたんです」と悠真さん。
たくさん会うことを意識していた悠真さんは、IBJの「お気に入り登録」もかなり活用しており、紗奈さんのこともお申し込みを受ける前から登録していたという。しかし、紗奈さんのプロフィールの文字数が他の方と比べて少なめだったことで人柄が伝わってこず、最初はそこまで興味を持てていなかったと話す。
しかし、紗奈さんは話してみると、自分の好きなことに興味を持ってくれたり、仕事や最近行った場所などたわいない話が安心してできるなど、とても真剣に会話をしてくれると感じ「プロフィールだけじゃわからない良さがある」と気づいたという。この日、「やっぱりお相手には会ってみるべきだ」と改めて思ったと悠真さんは話す。
「私も話してみたら好印象で、時間を忘れて話し続けていたようで、後から彼に『めちゃくちゃ楽しそうだった』って言われました」と紗奈さんは笑う。
解散後、まずは何人かと並行してOKな「プレ交際」に進み、LINEの連絡先を交換したふたり。そこから2日ほど、同年代でたどってきた趣味や好きな物が同じだったふたりは、時には1分間で5回ラリーが続くような密度でLINEのやりとりをしていたという。
「元々は友達にも『全然LINEを見ないよね』って言われるくらいなんですが、活動してみて『早く返信をくれる人はいい人だな』と感じることが多かったので、自分も早めに返信することを意識するようになりました」と紗奈さんは話す。
活動してきたからこそわかった彼の良さと、こぼれた不安
お見合いから2日後、紗奈さんの仕事が休みだったこともありファミレスで夜ご飯を食べることになったふたり。この日の予定を決める際、さらっと「ファミレスで」と悠真さんが決めてくれたことが紗奈さんには好印象に映ったという。
「お店選びに時間がかかるのが好きじゃなくて、雰囲気のいいお店をいくつか出してもらって選んで……というやりとりすらもう疲れてきていた頃だったんです」と話す紗奈さん。
婚活を始めた頃の恋愛経験の少ない自分であれば、このときの店選びについて「普通はどうなんだろう」と思っていたかもしれないが、この2年間でいろいろな方と会って自分に合う人が分かってきたからこそ、悠真さんの「どこでもいいからスパッと決めてくれる」対応がいいと思えたのだという。
ファミレスで夕食を食べながら、結婚相談所に入ろうと思った理由について、自身が一人っ子ということもあり、「結婚しないと将来孤独になってしまわないかが不安だった」と話したという紗奈さん。加えて、この2年ほどの活動で何度か交際と破局を繰り返し、なかなかうまくいかないことにも悩んでいたという。
「友達からは『早くから相談所に入って偉いね』と言われることもあって、『偉いというより不安だからなんだけど……』ともやもやしていることを話していたら、なんか涙が出てきてしまって……」と話す紗奈さん。
そんな彼女を見て「自分のことを信用してくれているのがすごくわかった」と話す悠真さんは、この瞬間に「彼女を守ってあげたい」という気持ちが生まれ、心がつながった感じがしたと話す。
「なかなか不安をそんなに赤裸々に人に言えないですからね」と悠真さん。
ファミレスを出た後、自然に手をつないだというふたり。そのまま帰り道にある階段の途中で流れのまま
「付き合ってください」と悠真さんから告白した。
この日最初は告白するつもりはなかったという悠真さんだが、「もう他の人のことが見えなくなって、このころから彼女に惹かれていきました」と振り返る。
ふたりはこの日からお相手を1人に絞る「真剣交際」に進むことになり、以前の交際では「彼氏ができた」という実感がなかったという紗奈さんも、次の日に「めちゃくちゃ幸せ」と思えたことで、結婚を意識するきっかけになったと話す。

お互いを「頼って」「受け入れて」、愛の見えるふたり
悠真さんは紗奈さんの好きなところとして「自分の気持ちを受け止めてくれるところ」を挙げる。紗奈さんは、話をとりあえず「そうかそうか」と否定せず聞いてくれ、悠真さんのいいところもわかった上で、自分を大切に想ってくれているのが感じられるのだそう。また、紗奈さんは「好き」という気持ちを言葉で表してくれるため、「これだけ言われたら応えたい」と思えるのだという。
「自分だってそういうふうに見てしまっていましたが、活動中出会った他の方は、自分が複数人の中の“候補のひとり”としてその方の目に映っているのがわかる気がして……」と話す悠真さん。
そんな中で紗奈さんが“悠真さん自身”をしっかり見てくれたのが嬉しく感じ、その期待を裏切りたくないと思ったという。
一方、悠真さんの「そばにいて安心するところ」が好きだと話す紗奈さん。自分が甘えても受け入れてくれるという悠真さんは、決断力や行動力があり、頼りやすいと感じるそう。
「私は歩くのも速いし、スパスパ決めていってしまうタイプなので、今まで交際した方は『全部決めていいよ』って後ろをついてくる感じで、もやもやしていたんですが、彼は頼れるし甘えられるので安心できるんです」と紗奈さんは話す。
また、デートの際に向けてくれる笑顔など、悠真さんは行動からよく「好き」の気持ちが伝わってくるのも嬉しいと語る。
結婚に伴う物事を進める中で「自分が先頭に立つことは多いが、紗奈さんが得意な部分は任せるなどうまく役割分担ができている」と話す悠真さん。元々年下がタイプだったが、それはアイドルや芸能人の好み程度の話で、「それと結婚相手は別に一緒にしなくていい」と感じたと語る。以前の恋愛で、何でも自分が背負って彼女の話を聞いていたものの、自分の話は聞いてもらえないという一方的な関係になってしまったことがありつらかったという悠真さん。現在のふたりの関係は、お互いに「年上だから」全て任せたり、「男性だから」全て背負ったりせずに納得感を持って生活できているため、心地良さを感じているという。
2026年1月に成婚退会し、取材時は一緒に暮らし始めて5カ月ほどだと話してくれたふたり。今後のことも考え、元々実家暮らしだった紗奈さんの実家から5分程度のところに住んでいるのだそう。
「遠方に勤務しているので朝は5時に起きているんですが、彼女は毎日4時40分に起きてご飯を作ってくれていて愛を感じますし、タフで強いなと思います」と話す悠真さん。
「私を優先して実家の近くに住んでくれたのが本当にありがたいし、その結果職場が遠いのに私が寝ていたら憂鬱だろうと思うのと、私は夜帰るのが結構遅いのですれ違いが多くなりそうで……。朝だけでも会おうかなと思ってやっています」と紗奈さんは語る。
効率的な良い環境で、自分と向き合い見つけた出会い
2026年3月、悠真さんに言われて名古屋の高層ホテルへ行った紗奈さん。悠真さんに案内され部屋に入ると、指輪と30本のバラの花束を用意した悠真さんが
「僕と結婚してください」とプロポーズした。
「この日プロポーズされることは知っていて、元々指輪とバラの花束はお願いしていたんですが、部屋に入った瞬間から風船やろうそく型のランプ、ハート型に並べられた花びらとかセッティングがすごくて……。手紙も読んでくれてめちゃくちゃ感動して、何を話したか覚えていないくらいです」と紗奈さんは笑う。
「一生に一回、覚悟を示す場だから思い切って派手にやりました」と悠真さんが話す通りの盛大なプロポーズは、紗奈さんの「私でよければ喜んでお願いします」という返事で無事に成功したという。
婚活を振り返って、「楽勝だった」と話す悠真さん。「自分は運がいい方だった」と話しつつも、婚活は「良い環境で戦うことが大事」と感じたと語る。「結婚するかわからない相手と数カ月~数年かけて1人ずつ交際していくマッチングアプリはあまりにも効率が悪い」と話す悠真さんは、本気で結婚したい人が集まる結婚相談所は戦う場所として十分だと感じたという。世の中の男性に対して「マッチングアプリで遊んでいないで結婚したかったら早く結婚相談所に入った方が後悔しないよ」と伝えたいと話す。
「入会前は結構乱れた生活をしていましたが、彼女と暮らすことで自炊をするなど自分の生活が豊かになり、結婚はプラスだなと思いました」と悠真さんは笑う。
一方紗奈さんは「つらいこともあったが、行動していなかったら今の幸せはなかったので、諦めずに続けて良かった」と語る。28歳で入会し、悠真さんに出会うまで2年かかった紗奈さんは、「婚活を始めてもすぐ結婚できるかはわからないし、長い人は数年かかるので、早めにやった方がいい」と思ったという。紗奈さんは元々男性に慣れていなかったこともあり、自分にどんな人が合うのか自己分析しながらいろいろな方と会って探していき、活動を長く続けていたからこそ悠真さんの良さもわかって今があると話す。
オーネットに入会してから悠真さんを除いて合計3人と交際したという紗奈さんは、お相手の気持ちを考え過ぎてしまう面があり、当時はお相手の声のトーンや体調不良によるちょっとした雰囲気の陰りなどを敏感に察知してしまっていたのだという。
「僕からすると、きっと彼女は以前より女性らしく表情が柔らかくなったんじゃないかなと昔の写真を見て思います」と話す悠真さん。
ウエディングフォトを紗奈さんの父親に見せた際、「今までしなかった顔をしている」と言われたのも印象的だったという。
今後について、「安心感があって、過ごしやすい家庭を築いていきたい」と話すふたりは、これからもお互いを受け入れ合い、それぞれの得意を活かして仲良く隣を歩んでゆく。

アドバイザーメッセージ
最終的にはご本人が自分で考え、決断することが大切
紗奈さんは何事も入念に準備をされるタイプで、ご自身の考えをしっかり持っていて、芯の強さを感じる女性でした。活動においても、納得するまでじっくり考え、ご自身で決断される姿が印象的でした。活動でつまずき休止をされていた期間がありましたが、ご本人の自主性を大切に、自発的にご相談いただいた際にIBJのサービスをご提案したことで、今回のご縁につながりました。婚活においては、アドバイザーが答えを示すことよりも、最終的にはご本人が自分で考え、決断することが大切だと考えています。そのため、会員さまの性格や活動状況を見ながら、必要なときにはしっかりサポートしつつ、あえて見守ることも意識し、会員さまそれぞれに合った距離感で関わることを大切にしています。
婚活に限らず、視野を広げて、いろいろな人の意見を聞いたり、頼ったりすることは大切だと思います。でも、最後に決めるのは自分自身。周りの意見を参考にしながら、自分が納得できる答えを見つけてほしいと思います。(名古屋店アドバイザー)
- 記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです














