卓弥さん
20代は仕事に邁進しており、30歳を過ぎてから親に心配され始めたことをきっかけに結婚願望が芽生えた。結婚相談所をインターネットで検索し、婚活業界の大手として名前は知っていたオーネットに「最後のチャンス」という気持ちで31歳の時に入会した。
「価値観が合う人がいい」そう思ってお相手探しをする方は多いですよね。確かに「出会った瞬間から価値観がピッタリで、けんかも全くない」というのは理想的なお相手に思えます。しかし、今回の主人公は、考え方が大きく違い、交際中もけんかを繰り返していたものの、その期間を乗り越えたことでより強い絆が生まれたふたり。「正反対だけれどなんだか惹かれる」「自分との違いが魅力的に映る」そんな出会いの軌跡をご紹介します。
20代は仕事に邁進しており、30歳を過ぎてから親に心配され始めたことをきっかけに結婚願望が芽生えた。結婚相談所をインターネットで検索し、婚活業界の大手として名前は知っていたオーネットに「最後のチャンス」という気持ちで31歳の時に入会した。
元々結婚願望は全くなかったが、入会前、突然友人が次々と結婚。それを機に「一生今のまま結婚しなくていいのか」を改めて考え、婚活を前向きに考えるようになった。利用経験のあったマッチングアプリでの出会いは、「結婚ではなく今の恋愛を楽しむ」ことがメインだと感じていたため、26歳で結婚相談所への入会を決意した。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
入会後、真奈さんと出会うまでの半年間で20人程度のお相手と会ったと話す卓弥さん。プロフィールの情報量が多くて希望条件から探しやすかったことに加え、テキストチャットなしでいきなりお見合いから始まることが「早く白黒つくのでいいな」と感じ、IBJのサービスをメインで活用していた。
一方、卓弥さんの活動開始から遅れること半年、2025年5月に入会した真奈さんは、「自分より年上で、6~7歳上くらいまでの方」を条件に「自分からアプローチをしていこう」と決意して活動を始めた。そこで、プロフィール写真から「外見がタイプ」と感じて1人目に申し込んだのが卓弥さんだった。並行して複数人とやりとりを進めることに苦手意識があり、最初は1人と向き合う形で進めようと思っていたため、結局会ったのは卓弥さんだけだったという。
6月、札幌市内のホテルラウンジでお見合いをしたふたり。卓弥さんは真奈さんに対して「身長が高く、スラッとした方」という第一印象を持ったが、それ以上に「ガチガチに緊張している様子」が気になったと話す。
「少しでも『怖い人間じゃないよ』ということが伝わるように、できるだけ柔らかい雰囲気を出そうとしていた記憶があります」と笑う卓弥さん。
この日が入会して初めてのお見合いだった真奈さんは、緊張して最初はうまく話せなかったが、卓弥さんが意識していた「柔らかい雰囲気」は伝わっていたという。特に、転職で北海道に来たばかりだった卓弥さんの出身地の話から「北海道にはいない虫」の話になったことを思い返し、「あまりお見合いには向かない話題だけれど、かしこまらず済んで緊張がほぐれました」と笑う。
お互いに「話していて楽しかった」と感じ、まずは何人かと並行してOKな「プレ交際」に進んだふたりは、一週間後、「札幌はスープカレーが有名」という話からカレーを食べに行った。この日も特に踏み込んだ話にはならず、昔見ていたお笑い番組のことなどたわいない話をして、「またお会いしたいな」という感覚で解散したという。
カレーを食べに行ったデートから数日後、たまたま家が近かったふたりは「近所にもカレー屋さんがあるから行ってみよう」という話になり、再び夕食を共にした。夕食後に近所の道を散歩していたところで
「盛り上がるかなと思って、手をつなぎました」と話す卓弥さん。
「卓弥さんはあまり自分の感情や気持ちを前面に出す人ではない」と話す真奈さんは、この日ふたりで散歩をするまでは、卓弥さんからの好意はわずかにしか感じられなかったという。「『私のことをどう思っているのかな?』と結構考えていたんですが、手もつないでくれたし、距離感が近づいている感覚があって、やっと卓弥さんからの好意に確信が持てたタイミングでした」と真奈さんは話す。
ふたりが「いい雰囲気」になってきたことを感じた卓弥さんは「ここは告白すべき」と思い、そのままの勢いで
「好きです。(一緒に)真剣交際に進んでください」と告白。
真奈さんがその場でOKしたことで、ふたりは無事にその日からお相手を1人に絞る「真剣交際」に進むことになった。
真奈さんの好きなところについて「決断力があるところ」を挙げる卓弥さん。普段から「あれがいい」「これがいい」とはっきりしている真奈さんとは対照的に、卓弥さんは、二択で迷ってネットで値段やレビューをいろいろ見ているうちに、決断に時間がかかってしまうタイプなのだそう。そんな卓弥さんにとって、隣に真奈さんのような直感で決められる人がいてくれることが、いいバランスになっていると話す。
交際前、「エモーショナルで感性優先」な真奈さんに対して、「何でも頭で考え悩みがちな自分にはないものを持っていて、そういう方とのお付き合いも面白そう」という感覚だったという卓弥さん。実際に交際してみて、自分と感覚が違い過ぎることで「真奈さんの気持ちがわからない」と感じるときもあったが、基本的に真奈さんは思っていることを言葉にしてくれるため、「自分と違うことで大きく困ることはなかった」と話す。
対して真奈さんは、「見た目と穏やかな性格」を卓弥さんの魅力として挙げる。元々プロフィール写真に惹かれて卓弥さんに申し込んだ真奈さんは、
「けんかになって怒っていても、顔を見て話し合いをしていると『好きだな』と思って怒りが収まってきてしまう」と笑う。
「好きだからこそ、ぶつかっても頑張ってすり合わせようと思える」という真奈さんは、卓弥さんを「真面目過ぎるくらい真面目で、頭でっかちで不器用なところもあるけれど、真っすぐな人」と表現する。結婚相手という「長期的に一緒に過ごす関係」を築く上で、「冷静で穏やかなことは大切」と話す真奈さんは、普段から伝わる卓弥さんの「常に冷静に判断しようとするところ」を尊敬していると語る。
卓弥さんに対して、今までマッチングアプリなどで出会った他の方と違い、「恋愛より結婚の適性が高い人」と感じたと話す真奈さん。「お付き合いして恋愛を楽しみたい」と思ったことはもちろん、「その後の生活を具体的に想像できたこと」が卓弥さんを選んだ決め手になったという。
2025年7月 小樽市の潮まつりにて
基本的にはお見合いから3カ月、最大でも6カ月で成婚を決めるIBJのサービスで関係を進めていく中、特に交際から3~4カ月のタイミングで結婚後の生活について具体的に話すことが増えたころから、性質としては正反対なふたりはぶつかることも多くなっていった。
交際してから週に2回程度の頻度でデートをしていたふたりは、度々けんかをしながら、「お互いの不満のぶつけ方」や「何を嫌と感じるか」がだんだんわかっていったと話す。「感情的に語気が強くなることもあるけれど、すぐにけろっと忘れる彼女と、時間がかかるけれどなんとなく方向性は見出す自分の相性はなんだかんだ悪くはなかった」と卓弥さんが話す通り、結果的に毎回解決には向かっていたのだそう。
お互いこだわりが強い部分があるというふたりだが、卓弥さんは「彼女が僕のこだわりを受け入れて、柔軟に対応しながらすり合わせようと頑張ってくれているのが分かった」と話す。「そんな頑張り屋さんなところも彼女の魅力」という卓弥さんは、それに気づいてから真奈さんとの結婚を意識したという。
一方、自身について「思ったことはすぐに言う性格」と話す真奈さんは、不満を感じたときに
「黙って感情を抑制すると、自分が“察してちゃん”になってしまうと思ったんです」と話す。
卓弥さんは「察する」のが苦手なタイプだとわかっていたこともあり、それなら最初からわかりやすく「これは嫌だ」ということを多少感情的になってでもはっきりと伝えた方が、ふたりの関係にとっていいと感じ、“わかりやすく伝える”ことを意識していたという。
考え方が全く違い、正反対な部分も多いふたりだが、お付き合いを続ける中でけんかをしてもその都度話し合える関係ができていたため、「今後また何かあってもなんとかなりそう」と感じたと真奈さんは話す。
そんなけんかと話し合いの日々を重ねながら、出会ってから6カ月での成婚退会となったふたり。「交際期間を短いと感じたか」と聞くと「考え過ぎてしまうタイプなので6カ月という追い込みがあって良かった」と話す卓弥さんと「もっと早かったら、結婚してからぶつかって険悪になっていたかもしれない」と話す真奈さん。ぶつかったり解決したりを繰り返したこの期間は「濃い、意味のある半年で、 “ちょうどいい期間”だった」と真奈さんは振り返る。
2025年11月、卓弥さんの自宅で一緒に過ごしていた際に「結婚してください」とストレートにプロポーズをした卓弥さん。
このころにはアドバイザーからも成婚退会について聞かれており、ふたりで結婚に向けての話し合いも重ね、お互いの意思も確認出来ていたため、ひとまず退会にあたってのプロポーズだったという。「彼女に特にプロポーズの希望がなかったこともあり、指輪も一緒にゆっくり選びたかったので、また指輪購入の前後でもプロポーズをしようと思っています」と卓弥さんは話す。
婚活を振り返って「早いうちに動いた方がいいと思いました」と話す卓弥さん。活動してみて、“若さは武器になる”という実感があり、「もう少し早く始めてみても良かったかも」と感じたという。転職を機に「自分の苦手なことや、あまりやってこなかったことにチャレンジしたい」と思って始めたことのひとつが婚活だったという卓弥さんは、北海道に来たばかりだったため、「(北海道は)どんな土地ですか?」と聞くのが、お見合いの会話の「お決まりのイントロ」になっていたと話す。その話題で話を広げやすかったこともあり、自分の婚活は「いろいろな人とお話しできて楽しかった」と総括する。
「今までひとりで生きてきた感覚があった」と話す卓弥さんは、婚活を経て、自分のことばかり考えるのではなく、結婚によって“もうひとりの責任も負う覚悟”を持ち、頭の中にお相手のことを考えるスペースを作れるようになった感覚があると語る。真奈さんに対しては「こんなに自分と真逆の人と結婚することになるとは思っていなかった」と話す卓弥さん。実際にいろいろな方と会って話してみたことで、自分の中で「求めていること」や「許せること」の線引きができ、「自分にないものを持っている人が魅力的に見える」という発見があったと話す。
対して真奈さんは、「意外とスムーズに進み、楽しく挑めました」と自身の婚活を振り返る。入会前、ネットで婚活について見ていると「いいと思っていた男性が他の女性とも同時進行でデートをしていて、自分は選ばれなかった」といったような投稿を目にすることがあり、「複数の女性の中で自分が選ばれるための“戦い”をこれからやるのだ」と思って気合を入れて活動を始めたのだという。
「いざ結婚前提でのお付き合いを考えると、どこかで相手のために自分を曲げなければならない」と思ったと話す真奈さん。「相手の嫌なところも含めて好きになる」「相手のために自分をより良くしていく」ということを考えるようになり、婚活を通して内面的に成長できたと感じるそう。自分の成功ポイントとしては「『とにかく絶対幸せになる』と何があってもポジティブにいることを心がけた」と話す真奈さんは、これから婚活をする方に向けて、「自分から動いて、アグレッシブに楽しんでください」と伝えたいという。
今後は「幸せと安心を感じられる家庭にしたい」と話すふたり。「楽しいことが多ければ幸せになれるし、お互い背中を預けられる関係でいたいので、『幸せ』と『安心』をキーワードにしていきたい」と卓弥さんは語る。正反対でも、しっかり向き合って話し合いながら前に進んできたふたりなら、「違う」ことを武器にして、これからの人生を高め合いながらより豊かなものにしていけるだろう。
2025年8月 札幌市のお菓子のテーマパークにて
卓弥さんは初対面でも安心感を与えてくれるような、紳士的なお人柄のイケメンさんで、条件や写真だけで判断せず、まずは会ってみようと行動されていた点がとても印象的でした。活動中は、お相手に対して内面を重視する傾向があり、一度で判断せず、「何度かお会いしながら相手を知っていこう」という姿勢を大切にされていました。そのため、プレ交際にも進みやすく、それが結果的に良いご縁につながったポイントだったと思います。真奈さんとの間ですれ違いを感じることもあったようですが、年齢差や男女の価値観の違いを整理しながら共有することで、彼の視野が広がり、歩み寄る姿勢が生まれて、ご縁を結ぶ結果につながったと感じています。
婚活というと条件や見た目に目が向きがちですが、実際に向き合ってみて初めて見えてくることも多いです。今悩まれている方には、「少しでも気になるご縁があれば、勇気を出して向き合ってみてほしい」とお伝えしたいです。(札幌店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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