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一度切れた糸をつないだ"ワンクリック"の勇気

今回は、離別を経験したふたりのストーリー。婚活を始める際、まず考えなければならないのが、お相手選びの基準(お相手のプロフィール情報)。基準をしっかり持つことは大切! でも、こだわりすぎると出会いのチャンスを逃してしまうことも。今回の主人公はプロフィールだけにとらわれず運命のパートナーに出会い、新しい人生を歩み始める決意をしたふたり。ふたりはどう考え行動したのか……。

出会ったお二人のプロフィール

優太さん

  • ご年齢:31歳
  • 居住地:岐阜県
  • 利用店舗:岐阜店
  • ご入会:2024年 2月

入会の2年前に離婚し、5歳の息子とも離れひとり暮らしになった優太さん。離婚直後は「一生ひとりでもいいかも……」と思っていたが、時がたつにつれて「もう一度家族を持ちたい」と感じ、婚活を決意。結婚を目的とした出会いだけに絞りたかったので、マッチングアプリには登録せず、結婚相談所を選択。以前、名前の聞いたことのあったオーネットの店舗を訪れ、30歳の時に入会した。

京香さん

  • ご年齢:32歳
  • 居住地:大阪府
  • 利用店舗:京都店
  • ご入会:2024年 3月

入会の1年前に離婚し、国家公務員として働きながら6歳の娘をひとりで育てていた京香さん。保育所で楽しそうに遊ぶ同じ年くらいの姉妹の姿を見て娘がポツリと言った「妹が欲しい……」という一言をきっかけに、婚活を決意。娘のことも考え、結婚相談所なら基本情報の確認がしっかり行われていて安心できると感じたため、オーネットに入会した。京香さんが31歳になったタイミングだった。

掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名はオーネットに在籍されていた時の居住地です

運命の扉を開けた「スター送信」

婚活を決意してオーネットに入会はしたものの、自分のプロフィールに自信がなかった京香さん。「誰をどう選べばいいんだろう……」と、自分からはあまり積極的にアクションを起こせなかった。ただ、お申し込みをしてくれたお相手には、全て丁寧に返事を返していた。
「とりあえず、できる限りはお会いして判断しようと思っていました。また、その前にお断りする場合もしっかりと理由も添えてお断りするようにしていました」と京香さん。その中で初顔合わせに進んだ方も5名ほどいたが、なかなか次にはつながらなかった。

「どうしても譲れなかったのが、“全国転勤がある今の仕事は続けたい”ということだったんです。アドバイザーさんに相談して、プロフィールの中の“ちょっとひとこと”にはっきりと明記してはいたのですが、それをちゃんと理解して受け入れた上でお会いしてくれた男性は少なくて……。『結婚したら仕事はやめてくれるんですか?』と聞かれることが多々ありました」と、当時の状況を京香さんは振り返る。
子育てと仕事の両立で多忙な中、時間をつくってお会いしてもなかなか前に進めない状況が続き「ここでお相手を見つけるのは無理だったのかな……」と諦めそうになってしまっていた。

一方、入会後すぐに精力的に活動を始めた優太さん。お互いの条件がマッチした方が紹介される「両想いマッチング」、写真付きプロフィールを見て検索・お申し込みができる「写真検索」、いいね! のようにワンクリックでアプローチができる「スター送信」など、持っている権利は全て使って申し込みをしていたが、OKの返事が全くもらえない日々が続いていた。「自分のプロフィールでは無理なのかな……」と弱気になってしまうことも多々あったという。でも、持ち前の負けん気の強さで、今諦めてしまって後で後悔するのは嫌だと自身を奮い立たせ、追加で権利を購入するなどして、申し込みの手を止めずに活動を続けた。

入会して数カ月がたった2024年7月。お相手を探していて目に留まったのは、以前にオーネットパス*経由で「お見合い取次」の申し込みをして一度断られてしまった京香さんだった。
「最初にオーネットパスでお申し込みした時も、京香さんはなんだかすごい資格をたくさん持っていて、国家公務員という肩書。自分とは学歴も違うし、居住地も離れている。おそらく、自分は京香さんの希望条件に当てはまっていないだろうから、駄目かもな……と思いながらも、アドバイザーさんに背中を押されてお見合い取次を依頼してみたんです。案の定、京香さんからはお断りの返事がきて、やっぱりな……と思いました」と優太さん。

お見合い取次を断られてからも、京香さんのことが気になっていた優太さんは、駄目元でもう一度京香さんにスター送信をしてみることに。その時は、今持っている権利を使い切って、それでも駄目だったら退会しようと考えていたタイミングだった。すると、京香さんからOKの返信がすぐに返ってきた。半ば諦め気味に送ったスター送信だったので、優太さんはOKをもらえてびっくりしたという。

京香さんは、「優太さんのお見合い取次を受けようと思っていたのに、期限を間違えていてお断りになってしまい、本当に申し訳なくてお詫びしたいと思っていたんです」と振り返る。
お申し込み全てに返信を欠かさなかった真面目な性格の京香さん。この一度目の優太さんからのお見合い取次の申し込みに対しても、スケジュールなどをちゃんと考えた上でお返事をしたいと思い、うっかり期限切れになってしまっただけだった。
こうして、運命となるふたりの「お話し掲示板」がようやくつながった。

*店舗で行う写真検索サービス(2024年10月10日以前のご契約プランのみ)

裏切られた“お互いの第一印象”

掲示板の開設と同月、7月。岐阜県に住む優太さんが、片道2時間かけて大阪に向かい、ふたりは初顔合わせをした。
掲示板での会話で「チーズケーキが大好き」と言っていた京香さんの言葉を覚えていた優太さん。あまり土地勘がない大阪駅周辺でケーキがおいしいと評判のお店を探して予約をした。
実際に京香さんに会った時の第一印象について優太さんは、「思ったよりも真面目そう……自分とはタイプが違う人なのかも……と思いました。でも、せっかく来たからにはちゃんとお相手を理解しようと思っていました」と振り返る。しかしその予想は良い意味で裏切られた。話し始めると意外にも自分から話し、盛り上げてくれる京香さんに、話すのが得意ではないという優太さんは、だんだんと居心地の良さを感じていったという。

一方、京香さんも優太さんの第一印象について「耳についた大きなピアスを見て、ちょっとびっくりしました。もしかしてチャラい? と一瞬不安になりましたが、話していくうちに、ちゃんとプロフィールを読み込んできてくれているし、私の仕事などの条件も理解した上で会いに来てくれていることが分かって、見た目の印象とは180度違う印象を持ちました。そして、とにかくコーヒーとケーキがおいしくて……おしゃべりも楽しくて、気が付いたら2~3時間があっという間にたっていました」と振り返る。
今までお会いした方々とは違う“全国転勤”への反応に驚きつつ、安心して初顔合わせを楽しむことができたという。
この初顔合わせでお互いに良い印象を持ったふたりは、帰り際にLINEの連絡先を交換した。京香さんは、初顔合わせの時点で連絡先を交換したのは初めてだったという。

2回目のデートは翌月8月、神戸港でクルーズ船に乗った。風が強かったその日、神戸のメリケンパークを散歩していた際、ふたりで歩く視線の先で居酒屋の看板が倒れた。それを見た京香さんは、迷わずひとりで駆け寄ってその看板を立て直した。
そんな京香さんの行動を見て、優太さんは「目の前で倒れたわけではないのに、わざわざ直しに行くなんて本当にこの人は真面目でいい人なんだなと実感したんです」と話す。そんな真面目で、迷わず他人に手を差し伸べる優しい京香さんに、優太さんはだんだんとひかれていった。
この日、優太さんからの「敬語で話すのをやめませんか?」という提案でふたりは敬語もやめ、心の距離が少し近づいた夕方までの半日デートとなった。

2024年11月・大阪駅のクリスマスイルミネーション

「本当に私でいいんですか?」に対する答え

3回目のデートは、同8月。野球好きな京香さんの推しているチームの試合を見にいった。「元野球部ではあるけれど今推しているチームはない優太さんを、ファンに引き込もうと必死になっていました(笑)」と京香さん。

そして、4回目のデートは9月、大阪駅。初めて優太さんが京香さんの娘に会うことになり、3人で映画を見に行った。
「娘は、普段ものすごい人見知りなのですが、3秒くらい人見知りした後、優太さんとすぐに仲良くなったんです。そんな娘の反応は初めてだったので、びっくりしました」と京香さん。娘の反応や優太さんの娘に対する接し方を見て、京香さんは「この人なら大丈夫かも……」と感じることができ、京香さんの心の中で優太さんの存在が大きくなり始めた。

映画を見た後にお昼を食べて、京香さんの両親に娘を一度預けに行き、その後はふたりで梅田周辺を散策した。夜ご飯も食べて、そろそろ帰らなければ……という京香さんを引き留め、優太さんがカフェに誘った。そのカフェの店内で、優太さんが京香さんに「お付き合いしませんか」と告白をした。
「今日告白しようと思っていたのに、なかなか言えなくて。帰らなきゃという京香さんをなんとか引き留めて、やっと言えました」と照れながら笑う優太さん。
「普通の会話の中で急に言われたので、びっくりして聞き返してしまいました。『え? これは何ですか?』と聞いたら、『これは、告白ってやつです』と言われました」と京香さん。

離婚をしていて子どももいる、国家公務員で転勤ばかり。自分と結婚することに、お相手にとって何のメリットもないのではないか……と思い悩んでいた京香さんは、「本当に私でいいんですか?」と何度も確認してしまったという。
その問いかけに対して優太さんは真っすぐ「何も気にすることはないです、それを分かって言っているので。どこでも仕事はやれると思っているので、合わせられる方が合わせればいいと思っています」と言い切った。その言葉を聞いて、京香さんの不安は消え、「よろしくお願いします」と答えることができた。

「京香さんと会うたびにずっと一緒にいたいという思いが強くなっていって、身軽な自分が大阪に行ってもいいなと、気持ちがだんだん固まっていったという感じです」と優太さん。

ふたりは正式に付き合うことになった。

2024年11月・動物園デート

3人で歩む未来への決意

付き合い始めて2カ月がたった11月ごろ、京香さんの大好きな大阪のテーマパークに娘と3人で行った。
その時のことについて京香さんは、「テンションが上がりすぎている娘に連れまわされても嫌な顔せず、私の行きたいところにもとことん付き合ってくれて、なんていい人なんだろうと思いました」と話す。この1日デートを通して、京香さんの優太さんへの気持ちは確信に変わっていった。

プロポーズはその翌月、12月。以前京香さんがポロッと言った「ディナークルーズに行ってみたい」という言葉をちゃんと覚えていた優太さん。京香さんの誕生日近くに神戸港のディナークルーズの予約をした。
「本当にディナークルーズに連れて行ってくれると思っていなかったので、すごくうれしかったです! 純粋に誕生日のプレゼントだと思っていたので、ディナーの後にデッキに出る時間があって、そこで指輪の箱をパカッと開けてプロポーズしてくれたときは、ちょっとパニックになりました! しかも、それをしてもらうのが夢だって言ったこともちゃんと覚えていてくれて……、さらに感動しました」と京香さん。
プロポーズの言葉はストレートに「結婚してくれませんか」。「よろしくお願いします!」と京香さんが答え、極寒の神戸港ディナークルーズ船内デッキでのプロポーズは大成功に終わった。

年末には両親へのあいさつを済ませ、2025年1月にはふたりそろって成婚退会し、3月には優太さんが大阪に引っ越す予定だ。

インタビュー中にも、待ちきれなくなった娘さんが「ねぇ、ボール遊びしようよ!」と、京香さんではなく優太さんの胸に向かってダイブ! そんな姿から、自然に日常を3人で過ごせている普段の様子を垣間見ることができた。

ふたりで築きたい家庭像について、優太さんが語った「お互いに尊敬し合えて、けんかをしても話し合える家族、お互いの趣味や楽しみを一緒に楽しめる家族」という言葉を聞いて、「私もそう思っていたので、実は今初めて聞いてびっくりしていました」と驚いた様子の京香さん。理想とする家庭像もぴったりなふたりだった。

偏見なくフラットに物事をとらえることができる優太さんと心優しく真面目にお相手に向き合うことができる京香さん。ふたりから共通して感じることができるのは“誠実さ”だ。
「『諦めないで。希望に沿うすてきな人はいるよ』と、入会時の自分に言ってあげたいです」と話す京香さん。居住地、学歴、ファッション……、一見プロフィール上では交わることがないように見えたふたりの人生が今くっきりと重なり始めている。

2024年12月・ディナークルーズ

アドバイザーメッセージ

結果が出なくても、それは次のお相手に出会うための大切なステップ

京香さんに初めてお会いしたご入会時には、とても素直で前向きな明るい印象を持ちました。活動中もこちらのアドバイスを素直に全て受け入れて実践をしていただけました。「お子さまがいらっしゃること」や「全国転勤があること」など、婚活においてネガティブに受け取られがちな事柄も、初めから率直にお伝えした上で、それでもつながれる方と積極的にお会いされていました。
また、上手くいかないことがあっても前向きな姿勢を崩さず、行動を続けられたことがご成婚への近道となったのだと思います。
結果が出なくても、それは次のお相手に出会うための大切なステップです。決めつけずに、まずは行動して経験を積み重ねることが大切です。前向きにコツコツと歩みを止めずに活動を続けていけば、きっとすてきなお相手と出会えると思います。上手くいかずに落ち込むこともあると思いますが、そんな時はぜひアドバイザーに相談してください。(京都店アドバイザー)

※記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです

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