愁人さん
20代後半から30代前半は仕事で海外赴任をしていた愁人さん。日本に戻ってきた後、マッチングアプリを数年やってみたが、結婚につながる出会いには恵まれなかった。結婚相談所なら最初から結婚を見据えた方との良い出会いに恵まれるのではないかと思い、37歳の時にオーネットに入会した。
結婚相談所での出会いと聞くと、「条件重視で恋愛感情は後回しなのでは?」と思われがち。でも、今回のふたりのストーリーは、そのイメージを覆すもの。結婚相談所だからこそ、余計な遠回りをすることなく、出会った瞬間から恋愛を楽しみ、自然と結婚へと進んでいくことができた──そんなふたりの成婚退会までの軌跡とは……。
20代後半から30代前半は仕事で海外赴任をしていた愁人さん。日本に戻ってきた後、マッチングアプリを数年やってみたが、結婚につながる出会いには恵まれなかった。結婚相談所なら最初から結婚を見据えた方との良い出会いに恵まれるのではないかと思い、37歳の時にオーネットに入会した。
33歳ごろまでマッチングアプリを数個併用し、街コンや婚活パーティーにも参加して婚活をしていた星花さん。デートまではいけるが、価値観が合う方には出会えず、疲れてやめてしまった。その後、身近に好きな人ができたが失恋。しばらくして傷が癒えたころ、会社の同僚からオーネットで短期間で結婚したという知り合いの話を聞き、オーネットで活動してみることにした。星花さんが38歳の時だった。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名はオーネットに在籍されていた時の居住地です
入会後、自分からお申し込みをするなど積極的に活動していた愁人さん。特に、お互いの条件がマッチした方が紹介される「両想いマッチング」については、よっぽどの理由がない限り自分からお申し込みするようにしていた。
活動を通して6~7人の方と実際に会うことができた。その中で何回かお会いできる方もいたが、最終的なお付き合いには至らず、振られてしまうことが多かったという。うまくいかない焦りからモチベーションが下がってしまった時には、イベントに参加したり、プロフィール写真を撮り直してみたり、マッチングアプリを併用してみたりと、自分なりに変化をつけながら、なんとか活動を続けていた。
一方、愁人さんより遅れること1年半後、星花さんが入会した。入会当初、「付き合う」ではなく「結婚」が目的ということを考えると、お会いしても何を基準にしてどう進めていけばいいのかわからなかったという星花さん。何人かお会いするうちに、だんだんと「自分が自分らしくいられること」が大切だと気付きそれを基準にしていったという。
ふたりのお話し掲示板開設は2024年4月。「両想いマッチング」で、愁人さんが星花さんにお申し込みをした。星花さんの“ちょっとひとこと”に書いてあった仕事に関する記載から同じ業界だと推測できたので、共通点もあって話しやすそうだと思い、愁人さんがお申し込みしたという。
そのお申し込みを受けた理由について星花さんは「写真の印象が良かったのと、趣味・特技のところに『料理』と書いてあったので、しっかりと自立できている印象を受け、好感を持ちました」と振り返る。
掲示板でのやりとりで、お互いの返信のテンポが合い、会話が弾んだふたり。翌月5月には、星花さんの実家の近くであり、愁人さんの家も近い愛知県、小牧市のカフェで初顔合わせをした。
初顔合わせでの第一印象について愁人さんは、「自分だけではなく、彼女からも話を振ってくれるので、会話に気負わずとても自然体でいられました。共通の話題も多く、気が付いたら2時間も経っていました」と振り返る。
星花さんは、「とにかく明るくていいな、と思いました。私が頑張らなくても、積極的に自分から話を広げてくれるので、会話がどんどんテンポよく続いていって、一緒にいて楽しいなと思いました」と話す。
愁人さんに対して、今までお会いした方々とは違う印象を受けた星花さん。愁人さんとは自然体でいられた自分に気が付いたという。その場で、次に会う予定を決めようと、愁人さんに提案した。
「私が『次いつにします?』とその場で誘ったので、彼はちょっと驚いていましたね(笑)」と星花さん。星花さんの素直で前向きな姿勢がきっかけとなり、ふたりの関係は初顔合わせからスピーディーに進んでいった。
初顔合わせで約束した2回目のデートは、6月の初旬だった。名古屋駅近くのレストランでランチをすることになった。そこでも、初顔合わせの印象通り、2時間の食事の間をとても楽しく過ごせた星花さん。
「この後、時間が許すならショッピングでもして、もう少し一緒にいたいな……」と思ったという。ただ、愁人さんが車で来たことを知っていた星花さんは「駐車場代がかかってしまうな……」と思い、その言葉を飲み込むことにした。
3回目のデートは6月の中旬。2回目のデートでは少し話し足りなかった星花さんは、愁人さんを夜ご飯に誘った。その時、何げなく語られた愁人さんの話に、星花さんの心はグッと惹かれていったという。それは、愁人さんが大学進学のために初めて親元を離れた引っ越しの夜の話。引っ越しが終わり、手伝ってくれた家族が去ってひとりになった夜、愁人さんは寂しくて泣いてしまったという話だった。
「カッコつけたいと思う男性なら、泣いてしまったということはあまり言わないような気がするんです。でも、それを普通に話す彼は、本当に飾らず素直な人だなと感じたんです。同時に、離れて寂しくて泣いてしまうくらい良い家族に囲まれて愛されて育ってきたんだな、ということも伝わってきました」と星花さん。
愁人さんとの関係をもう少し深めたいという気持ちが強くなった星花さん。2回目のデートまでは踏み込まなかった、結婚観や家族観の話を愁人さんに投げかけてみたという。
「急に聞かれたので焦ってしまって、何を言ったのか正確には覚えていません(笑)。変な誤解を生んでしまっても嫌だなと思って、言葉選びに苦労しながら必死に答えた記憶があります。『どちらかが無理をする関係は嫌だ、協力し合えて笑い合える関係でいたい』というようなことを言いました」と、愁人さん。
愁人さんがくれた回答は、星花さんの理想とする「感謝と尊敬をもって支え合えるギブ&テイクの関係」と大きくズレていなかった。星花さんの中で愁人さんとの“恋”が大きく動き出したデートになった。
4回目のデートは、6月下旬。星花さんの好きだという野外博物館に行き、そこで開催されていた謎解きイベントに参加した。自信満々に中級コースに挑んだふたりだったが、1問しか解けず撃沈。ただ、そんな結果も不思議とふたりで爆笑できたという。
「一緒に謎解きの問題を考えたり、ひとつのことを共同で行うというのが初めてで、心の距離が近づいた感覚がありました。1枚の紙を一緒にのぞき込んだりして物理的な距離が近づいたのもあるかもしれません」と愁人さん。
星花さんは、愁人さんをその日の夜ご飯に誘った。しかし、その日の夜に甥っ子の誕生日会の予定があり、もう帰らなければならなかった愁人さんは、星花さんの誘いを泣く泣く断った。
「『早く言ってよ~そんな大事な予定なら、全然大丈夫なのに』って思いました」と笑う星花さん。
愁人さんと同じように家族との関係をとても大切にしている星花さん。愁人さんの家族の予定も当然のように大切だろうと考えてくれたことが、愁人さんの心に強く刻まれた。また、その日のデートでは7時間以上の時間を共に過ごしても話すことがなくならず、楽しい気持ちでいられることを実感していた。愁人さんは、星花さんへの気持ちを確信し、次のデートでの告白を決意した。
2024年12月 イルミネーションを見に
告白は翌月7月、5回目のデートで決行された。昼間は名古屋港にある水族館に行き、夜は名古屋駅の高層ビル最上階にあるフレンチレストランに愁人さんが誘った。事前に告白の場所や、タイミングなどをアドバイザーに相談しつつ、お店をリサーチした上で予約をした。
告白当日は連休中の中日ということもあり、レストランは大盛況。そして、通常は行われないバンド演奏まで始まってしまった。演奏している近くの席だったため、会話があまり聞こえなくなってしまう時間が長く続いた。告白をしようと思っていた愁人さんにとっては、予期せぬハプニングとなってしまった。
「『結婚を前提にお付き合いしてください!』と言いたかったんですが、演奏も長く、タイミングを失い続けてタイムアップが近づいてきて『お付き合いしませんか?』が精いっぱい絞り出した言葉でした(笑)」と愁人さん。
その告白に対して星花さんはまず「気持ち、すごくうれしいです!」と答えた。ただ、結婚を前提にお付き合いするとしたら、自分のことでちゃんと伝えておかなければならないと思っていること、愁人さんに確認しておきたいことなどが、いくつかあった。愁人さんの答えによっては、付き合えないかもしれないと思っていた星花さんだったが、愁人さんの反応は、星花さんを安心させてくれるものだったという。
「嫌な顔は一切見せず、冷静にひとつひとつ回答してくれたんです。否定的なことを全然言わなかったので、すごく安心しました。その反応を見て、『結婚を前提にお付き合いしましょう!』とあらためて自分から告白しました」と星花さん。その日、晴れてふたりの交際がスタートした。
その後、順調にお付き合いを続けたふたり。お付き合いを決めた時から結婚を前提にと思っていた愁人さんだったが、さらにその気持ちに確信が持てたのは、付き合い始めた後、お互いの生活に一歩踏み込んだ時だったという。
「星花さんはすごくしっかりとしているイメージだったのですが、彼女の家に行ったりするうちに少し隙のような部分も見えたりして。そんなところもかわいいなと思えた時に、あらためてこの人と結婚したいなと思いました」と愁人さん。
少しずつお互いの生活を知り、相手を受け入れる中で、“結婚”という二文字が自然とくっきり浮かび上がっていった。
「できれば子どもが欲しい」と言っていた彼女の年齢のことも考え、早めにプロポーズを……と考えた愁人さんは、彼女の誕生日の12月にプロポーズをすることに決めた。
愁人さんは、名古屋駅の高層ビル最上階にあるスペイン料理店を予約し、その後にホテルのバーも予約をした。レストランで1時間半、その後バーに移動してプロポーズをと考えていた愁人さんだったが、思いの外、品数が多くゆっくり運ばれてくる料理。次のバーの予約時間に間に合わなくなり、食事中に何度も席を立ち、時間変更の連絡をしたという。
予定より1時間半ほど遅れてなんとか到着したホテルのバー。平日ということと後ろ倒しになった予約時間により、バーには人が誰もおらず貸し切り状態だった。そこで、愁人さんは用意していたプロポーズリングの箱をパカッと開けて、「結婚しましょう!」とプロポーズをした。星花さんは、言葉が出ずうれしさのあまり、泣いてしまったという。その後「お願いします」と答えた。
「びっくりしたのもありつつ、結婚相談所で会ったので、プロポーズとかはないんだと思っていたんです。だから、余計にうれしくて……」と星花さんは振り返る。
アクシデントが功を奏して人が誰もいないバーで、愁人さんのサプライズプロポーズは大成功した。
「もともと、次の誕生日までに結婚するお相手が決まっていたらいいな、と入会の時に計画していたので、こんなに予定通りになって驚いています」と星花さん。
2025年1月に成婚退会、3月には両家顔合わせ、4月からは新居に引っ越し、ふたりが初めて会った5月の記念日に入籍する予定だ。
お互いの好きなところについて聞くと、「いっぱいあります(笑)。特に、すごく素直で飾らないところと、柔軟でこだわりが少ないところが好きです」という星花さん。
「一緒にいると楽しくて、気を遣わず素直に話せるんです。自分のとりとめない話を受け止めて、笑ってくれるところが好きです」と愁人さん。
結婚相談所で出会ったふたり。でも、しっかり恋愛期間を重ね、自分たちのペースで自然と気持ちを固め、結婚へと歩みを進めた。
インタビュー中、告白時やプロポーズのハプニングの思い出を振り返り、見つめ合いながら笑うふたりの姿がとても印象的だった。こんなに自然体でいられている仲の良いふたりなら、笑顔の絶えない温かな家庭を築いていけるだろうと感じた。
2024年12月 プロポーズの日
愁人さんは、活動が長引いてきても、穏やかにこまめに連絡をくださる真面目な方。2024年4月ごろに海外赴任は回避できたとの連絡をいただいた後、今まで以上に積極的に活動し、そんな時にお申し込みをしたのが運命のお相手でした。お勧めのデートスポットや、プロポーズのサプライズなどに対するアドバイスなど、まめな報連相によりアドバイザーを有効活用していただいたことが、彼の成婚退会を引き寄せたと思います。
前向きに! 諦めずに! コツコツと活動を続ければ、必ず運命のお相手は見つかります! 担当アドバイザーはあなたの一番の味方です。一緒に悩みながらも、チャンスを逃さないように、時には背中を押させていただきますので、幸せな結婚ができるお相手を探しましょう。(名古屋店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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