圭太さん
もともと結婚願望はあった圭太さん。けれど、最初に就いたのは全国転勤のある仕事で、落ち着いた暮らしを思い描きにくかった。次に転職した会社では仕事に追われ、結婚を考える余裕すら持てないまま時間が過ぎていった。その後、再度転職をして仕事が落ち着いたタイミングで婚活を決意。真剣に結婚を考えている方と効率的に出会いたかったため、アプリはやらず、インターネットで見かけたオーネットに35歳で入会した。
あなたの“恋”が動きだすのは、どんな瞬間ですか? 共感できたとき? それとも、自分にはない魅力を見つけたとき――? 今回登場するのは、“誰かを好きになる気持ち”を、いつの間にか忘れかけていたという彼女。でも、自分から一歩踏み出したことで、心ひかれる彼とのご縁を手繰り寄せ、少しずつ恋心を取り戻していきました。「まだ、運命の人に出会えていないだけ」――そんな気持ちにさせてくれる、心温まるふたりのストーリーです。
もともと結婚願望はあった圭太さん。けれど、最初に就いたのは全国転勤のある仕事で、落ち着いた暮らしを思い描きにくかった。次に転職した会社では仕事に追われ、結婚を考える余裕すら持てないまま時間が過ぎていった。その後、再度転職をして仕事が落ち着いたタイミングで婚活を決意。真剣に結婚を考えている方と効率的に出会いたかったため、アプリはやらず、インターネットで見かけたオーネットに35歳で入会した。
今までは職場など日常の中で出会い、だんだんと好きになってお付き合いすることが多かった優香さん。30代に入り、結婚を意識して始めたマッチングアプリでは、なかなかお相手を好きになれず別れてしまうということが続いた。そんな時、テレビで見た結婚相談所のドキュメンタリー番組を見て、「自分にもサポートしてくれる人がいたら……」と感じ、36歳でオーネットに入会した。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
入会後、オーネットパス*や写真検索を中心に「お話しましょう」申し込みをしていた圭太さん。最初は、お断りが続くたびに、「何がいけなかったんだろう」と悩んだという。しかし、だんだんと「自分なりに改善ポイントを見つけたら、考え過ぎずに次に向けて行動する」と気持ちの切り替え方を身につけていった。また、撮影した自分のプロフィール写真を客観的に見て「痩せなければ!」と感じ、ダイエットをスタートさせた(実際に圭太さんはその時から取材時までにマイナス8キロのダイエットに成功した)。
一方、優香さんは入会後、「せっかくある権利は使おう」と“いいね”の感覚で気になるお相手に送ることができる「スター送信」を利用して自分からも積極的にアプローチをしていた。しかし、お話し掲示板が開き複数回お会いしても、なかなかそのお相手が“好きな人”に変わることはなかった。4回ほど会っても距離感が縮まらないお相手との関係について悩み、アドバイザーに相談した時には、「関係を進めたいと思うお相手なら、自分から何かアクションをしていった方がいいですよ」という助言をもらった。その時、自分から距離を縮めるための行動を起こしていなかったことを反省した優香さん。考えた結果、そのお相手との関係を進めたいと強く思えていなかったためアクションは起こさなかったが、アドバイザーの言葉は優香さんの心に残ったという。
ふたりが入会して3カ月後の2024年6月。優香さんからのオーネットパス*経由でのお申し込みがきっかけで、ふたりの掲示板が開設された。圭太さんの“ちょっとひとこと”に書いてあった「おいっ子やめいっ子と遊ぶのが好き」というフレーズが優香さんの目に留まったという。「私もおいっ子やめいっ子とすごく仲が良いので、同じだなと思って。できれば子どもが欲しいと思っていたので、いいなと思って申し込みました」と優香さん。
一方お申し込みをもらった圭太さんも、子どもが好きな人と出会いたいという思いを込めて“ちょっとひとこと”を書いていた。優香さんの“ちょっとひとこと”にも「おいっ子やめいっ子と遊んでいます」というフレーズを見つけ、ぜひ一度会ってみたいと思ったという。
そして、掲示板で2~3往復の会話を交わした後、圭太さんがすぐに初顔合わせに誘った。
*店舗で行う写真検索サービス(2024年10月10日以前のご契約プランのみ)
2024年7月初旬、ふたりは新宿のカフェで初顔合わせをした。ここでの話題の中心は仕事のこと。本社で法務関連の仕事をしている優香さんは、いろいろな立場の声を聞き、間に立つ難しさを感じるといった話をした。この時、優香さんは、さまざまな経験があり、それぞれの立場を理解した上で話を聞いてくれる圭太さんと会話をするうちに、自然と気持ちが楽になったという。「会話をしていくうちに、人との向き合い方とかそういう感覚が私と近いのかなと感じました」と優香さんは振り返る。
圭太さんも、「年齢が近いこともあるのか、今までお会いした方より自然に話せて、1時間があっという間に過ぎていった感覚がありました」と振り返る。初顔合わせを終えた時点で優香さんともう一度会いたいと感じていたという。
1時間ほどで「そろそろ……」と圭太さんが声をかけ、初顔合わせは終了した。もともとあまり緊張しないタイプで、この時も緊張はしていなかったという圭太さん。一方の優香さんは、初対面の方との会話は緊張してしまうタイプだという。「話をつながなきゃと力が入って、毎回すごく疲れるんです。でも、圭太さんがきっちり1時間で切り上げてくれて、ホッとしました」と振り返る。
掲示板では2~3往復の会話の後ですぐに初顔合わせに誘ってくれ、初顔合わせはちゃんと1時間で切り上げてくれる。そして、初顔合わせではLINEの連絡先交換を求めてこない。そんな活動スタート時にアドバイザーに言われたセオリー通りにしっかり進めてくれる圭太さんに、優香さんは安心感をもった。
「アドバイザーさんがこうした方がいいよって教えておいてくれたものを守っていただけです(笑)。まずは言われたことに則ってやってみて、うまくいかなかったら自分なりに変えていこうと思っていました」と圭太さん。
その後ふたりはすぐに、掲示板で2回目の約束をした。初顔合わせから2週間後の7月中旬、優香さんの提案により新宿の居酒屋で夕食を共にした。この時の印象について圭太さんは「私は料理が得意じゃないので、優香さんが料理好きだという話を聞いて、尊敬というかだいぶひかれました」と話す。
一方で、優香さんの心に、圭太さんへの想いが芽生え始めたのは、次の3回目のデートからだったという。
2回目のデートから2週間後の8月初旬、東京・銀座。ふたりは圭太さんが好きだというカレーを食べに行った。この日、圭太さんが何げなく前の週にテントキャンプに行った話をした。「すごく暑かったけど楽しかった」とうれしそうに語る圭太さんに対して、「私なら暑かった……とかネガティブな面に焦点を当ててしまいそうなところ、圭太さんは純粋に楽しかったって言っていて。多分、大変な部分もあったと思うのですが、良かった点に目を向けられるところがステキだなと思いました」と優香さん。この日3~4時間のデートを通して、圭太さんの優しい気遣いやポジティブな明るさに触れ、優香さんの中で圭太さんへの興味が高まっていった。
対する圭太さんは、この時点ですでに「優香さんとお付き合いしたい」という思いが固まっていたという。ただ、優香さんの気持ちはつかみきれず「まずは自分という人間をきちんと知ってもらおう」と考えていた。
2025年6月 富里市すいかまつりにて
それから2週間後、4回目のデートは東京・池袋の水族館に行った。「婚活では3回目に告白するのがセオリー」と聞いたことがあった優香さん。水族館という“それっぽいデート場所”に「告白があるのかな?」と予感しながらデートに向かった。
「場所もロマンチックだし、自分からも少し恋愛っぽい雰囲気を出せたかな、なんて思っていたんです。でも、何ごともなくそのままデートが終わってしまって……」と優香さん。帰り道に残念な気持ちになったことで「私は告白してほしかったんだ!」と、自分の中に芽生えていた圭太さんへの思いに気が付いたという。そこで、優香さんは以前アドバイザーに言われた言葉を思い出した。「関係を進めたいと思うなら、自分から働きかけていった方がいい」。今回は、圭太さんとの関係を前に進めたいと思った優香さん。帰宅後、圭太さんに「敬語をやめませんか?」という内容のLINEを送った。
そのLINEに対して圭太さんは、「今後、関係を続けていきたいという気持ちがないと出てこない言葉なので、優香さんなりに考えてアクションをしてくれたのがうれしくて。その時、この人と付き合って、今後結婚できたらいいなって思いました」と話す。
5回目のデートは東京・お台場。この日、圭太さんには、どうしても伝えておきたいことがあった。それは、大切にしている趣味のゲームのことだった。デートの終盤で「趣味のゲームの時間はどうしても譲れない」と伝えた圭太さんに対し優香さんは、「子どもができたら優先順位は変えてほしいけど、ふたりだけの間は自由でいいよ」と答えた。
実は優香さんにもアイドルの“推し活”の趣味があり、同じタイミングでそのことを伝えると、圭太さんは「全く気にならない」と笑って受け止めてくれたという。お台場デートでお互いの趣味を受け入れ合えたふたり。「1日1ステップ」を目標にしていた圭太さんは、この日のミッションをクリアし、次のデートで告白しようと心を決めた。
一方、優香さんは、5回目のデートでも告白がなかったため、「あれ、ダメなのかな? 私だけ盛り上がっちゃっているのかな……」と少し不安になっていたと振り返る。
2025年6月 食器の掘り出し物を探しに陶器市へ
そして迎えた6回目のデートは10月、東京・浅草。浅草寺を散策し、お好み焼きランチを楽しんだ後、東京スカイツリーを望む隅田川沿いのカフェでひと休みした。日が暮れ始め、そろそろ解散の空気が流れたころ、圭太さんは優香さんに「少しだけ川沿いを歩いて、スカイツリーの近くまで行ってみませんか?」と声をかけた。
圭太さんの提案に対して「これはもしかして!?」と告白を予感した優香さん。しかし、スカイツリーが見える隅田川沿いの遊歩道を歩きだしたところで、あまりにもシチュエーションが良く、周りにカップルも多かったため、急に恥ずかしくなってきてしまったという。「告白されるかもと思ったら急に緊張してきてしまって。雰囲気に乗ればいいのに、間髪を入れず話し続けてしまうという逆の行動を取ってしまいました……」と優香さん。
「言わなきゃと思って歩いていたんですが、人が多過ぎてタイミングを作れず、結局ここでは言えませんでした(笑)」と圭太さん。
ふたりは、そのまま帰りの駅の改札に着いてしまった。しかし、そこでようやく意を決した圭太さんが優香さんを引き留め「優香さんと今後もまた会いたいと思っているので、付き合ってください」と告白した。
「やっと言ってくれた!」とうれしさがこみ上げた優香さんは、「はい、お願いします!」と笑顔で即答したという。こうして、ふたりは無事に付き合うことになった。
「若い時はもっと簡単に人を好きになれていたはずなのに、年を重ねて、人の良いところを見つけてもなかなかそれを恋愛に変換できなくなっていて。でも、圭太さんには、その気持ちを思い出させてもらいました。じらされたのが逆によかったかもしれません(笑)」と照れながら笑う優香さん。
付き合って6カ月が過ぎた2025年4月、ふたりは成婚退会し一緒に暮らし始めた。
圭太さんは、優香さんの手料理を「帰るのが楽しみになるほどおいしい」と話す。ただ、負担にならないよう外食も取り入れながらふたりで次に行くお店を選ぶ時間も楽しんでいるという。
一方の優香さんも、誰かのために料理をすることに喜びを感じていて、「全然やらされているって思わないです。圭太さんには、栄養があるごはんを食べて健康でいてほしいんです」と話す。
また、今まで一人暮らしの時は仕事から帰ってきても、ひとりで考え込んでしまったりすることがあったという優香さん。今は家に帰って圭太さんと他愛のない話をするうちに、気持ちが切り替えられて考え込み過ぎなくなったという。不安やネガティブな気持ちをすぐにポジティブな言葉に変換してくれる圭太さんに対して「全く違う視点をくれるので、いつも救われています」と話す。
圭太さんも優香さんに対して「何かしたら『ありがとう』って必ず言ってくれます。日々伝えてくれる言葉自体にも誠実さというか思慮深さを感じて、尊敬しています」と話す。
思慮深く慎重派な優香さんと、物事を肯定的に捉えることができる圭太さん。違うタイプのふたりだからこそ、ふたりはひかれ合った。そして、お互いの違う部分を尊敬し合っているからこそ、自然と歩幅を合わせられているのだろう。そんなふたりの日々の暮らしのエピソードからは「誰かと一緒に生きること」の温かさを感じ取ることができた。
ふたりはこのインタビューの後、結婚指輪を見に行く予定だという。
「どちらかが大変なときはどちらかが助ける、チームメイトみたいな家族になりたいです」と語るふたりが理想とする未来がすぐそばまで来ている、そう確信できるインタビューだった。
2025年6月 優香さんのお母さんと食事に
優香さんは、真面目で礼儀正しい方。「人を好きになる感覚を忘れかけている」、「そもそも結婚したいかどうか分からない」と、さまざまな思いを抱えながらのご入会でした。
それでも、入会したからにはと、しっかりと積極的に活動を進めていらっしゃいました。運命のお相手と成婚退会できたのは、彼女の素直さと行動力が要因です。勇気を出して一歩踏み出したから見つけられた運命のお相手だと思います。ちなみに運命のお相手となった圭太さんは、偶然にも同じ日に他の店舗(柏店)でご入会されました。すでに運命の糸は動き出していたのかもしれません……。
婚活は大変なことも多いかもしれませんが、諦めたら、試合終了。疲れたときは無理せず、時に立ち止まりながらも、ご自分にとっての理想のパートナーを見つけ出してください。たった一度の人生、主役はご自身です! 後悔のないよう、行動してみましょう!!(町田店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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