康太さん
結婚よりまずは彼女が欲しいとマッチングアプリを1年ほどやってみたが、アプリでは将来につながるような良い出会いは稀なケースだと実感。そんな時にSNSの広告から軽い気持ちでオーネットのオンライン面談を受けたところ、アドバイザーと話す中で「せっかくやるなら真剣に結婚を」という思いが芽生え、29歳になる誕生日の直前に入会した。
結婚相談所と聞くと、「初対面から短い期間でいきなり夫婦にならなければいけない場所」と思う方もいるかもしれない。今回の主人公は、まずは友人になり、少しずつお互いを知って惹かれ合う……、そんな“普通の恋愛”を経てご成婚までたどり着いたふたり。入会前は結婚をあまり意識していなかったという康太さんと、30代になり本格的に「結婚したい」と思い始めた瑞希さんが、お互いをじっくり知りながら進んだ成婚までの軌跡とは?
結婚よりまずは彼女が欲しいとマッチングアプリを1年ほどやってみたが、アプリでは将来につながるような良い出会いは稀なケースだと実感。そんな時にSNSの広告から軽い気持ちでオーネットのオンライン面談を受けたところ、アドバイザーと話す中で「せっかくやるなら真剣に結婚を」という思いが芽生え、29歳になる誕生日の直前に入会した。
20代は「結婚は今すぐでなくてもいいかな」と思っていたが、周りの結婚ラッシュも落ち着き30歳になったタイミングで焦りを感じるように。マッチングアプリからの交際は1年続かず、比較サイトを見て結婚相談所を検討。オンラインで面談したオーネットのアドバイザーの話から、婚活を始める年齢の重要性を感じ、31歳の時に入会した。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
入会後は「いいね」の感覚で気軽に使えるスター送信をよく使っていたという瑞希さん。旅行や出かけることが好きでアウトドアなタイプの瑞希さんは、そういった趣味が一緒に楽しめ、家族を大切にしてくれる方、という基準でお相手探しをしていた。お話し掲示板は多いときには4~5件並行して開き、5人程度お会いしたというが、「良い人だとは思うけれど、あまり関係が深まらなさそう」とお相手に対して感じてしまい、なかなか2回目につながらなかった。
「合う」と思える方が見つからないことで活動への気持ちが下がってしまった瑞希さんは、2カ月ほど活動を休止した時期もあったという。しかし、「ここで止まっていても出会いのない環境が続くだけで何も変わらない」と感じ、とりあえず動こう、とモチベーションを持ち直して活動に戻ったと話す。
一方、瑞希さんから2カ月遅れて入会した康太さんは、入会直後は写真検索や両想いマッチングを使って積極的にお申し込みをしていた。しかし、自分でプロフィールを検索してお申し込みをする写真検索では、人気の高い方にお申し込みが集中しやすいためなかなか掲示板が開かず、お断りが増えてくると少しずつつらくなって消極的になってしまったという。そこで、掲示板の開設率が高いと感じていた、双方の希望条件が合ったお相手が紹介される「両想いマッチング」を優先的に申し込むやり方に変え、モチベーションが下がってきてもそれだけは続けることを心掛けていた。
半年ほど活動を続けると、だんだん掲示板を開設するためのお申し込み文の“極意”がわかってきたという康太さん。
「お相手プロフィールの趣味や“ちょっとひとこと”の内容をしっかり読んで、自分との共通点を見つけたら、共感のメッセージとともに『その話題についてもう少しお話ししませんか?』と加えて、“あなたに興味がある”という思いをしっかり伝えると、意外と開設してもらえることに気づきました」と語る。
このやり方を始めてからは「掲示板の開設率が劇的に上がった」という康太さんが、そのころに申し込んだのが瑞希さんだった。
2024年3月。同じ県内でも少し距離があるというふたりの初顔合わせは、康太さんが出向く形で瑞希さんの家の近くの洋食店でランチをした。掲示板ではなんだか堅苦しいイメージだったという康太さんが、実際に会うと明るく話しやすくて印象が全然違ったという瑞希さん。対して康太さんは、聞き上手で相づちを打つのがうまい瑞希さんを前に「いつの間にか気持ちよく自分ばかり話していた」とその日を思い返す。
あまりその地域に来たことがないという康太さんに瑞希さんが地元の紹介をしたり、共通の趣味である旅行の話をして盛り上がったふたり。今までの初顔合わせでは、初対面で過ごす1時間が負担に感じてしまうこともあったという瑞希さんだが、その日は「あっという間に2時間経った」と入会してから初めての感覚を覚えたという。康太さんの住んでいる地域に桜が有名な公園があり、「今度は私がそちらに行くのでお花見をしましょう」と瑞希さんが言って、4月上旬にふたりは再び会うことになった。
2回目のデートはお花見と食事を楽しみ、車でドライブをしながら、今度は康太さんが地元を紹介して回ったという。その後もゴールデンウイーク前後で数回会い、食べ歩きや康太さんの趣味のゴルフの打ちっぱなしなどに行ったふたり。どのデートもお昼ごろから5~6時間一緒に過ごしていたが、デートというよりは友達と雑談しながら普通に遊んでいた感覚だったという。会話の内容も婚活的な話題より日常の話が多く、ふたりはとにかくお互いの人柄を知るためのデートを重ねていった。
ゴールデンウイークの終わりごろ、5回目のデートで弥彦山に行ったふたり。康太さんは「5回会ったタイミングで心を決めて、告白しよう」と自分の中でこの5回目デートをターニングポイントと捉えていたという。景色の良い弥彦山の頂上で
「今お付き合いを考えている方はいますか? 自分はどうですか?」と自分を売り込むように告白した康太さん。
しかし、「そろそろお付き合いを考えてもいいかも」と思っていたものの、その日に告白されるとは思っていなかったという瑞希さんが、「少し時間をください」と答え、お付き合いは一旦保留となった。その後は5月下旬に会うまでは告白について一切触れずにやりとりをしていたというふたり。それまでの間、どんな返事が来てもいいように心の準備をしていたという康太さんは、自分で自分を褒めてネガティブにならないようにしたり、やたらと買い物をして気を紛らわせたりしていたが、仕事に集中できず上司に小言を言われたと笑う。
告白を保留にした瑞希さんは、その時期、他にも予定していた初顔合わせの約束などがあった。康太さんからの告白を受けて他は全て断ることもできたが、本気で結婚を目指して活動するからには、他の人とも会った上で、「じっくり考えて悔いのない状態で『この人だ』と決めてからお付き合いしたい」と思ったと話す。
そして告白から3週間後、6回目のデートでいつものように5~6時間ドライブや散策を楽しみ、最後にカフェに行ったふたり。帰り際にカフェの前で瑞希さんが言った「この間いただいた(告白の)返事なんですけど、遅くなりましたがよろしくお願いします」という言葉で、ふたりのお付き合いは無事スタートした。康太さんとのお付き合いの決め手になったのは、長時間一緒にいても気楽に過ごせる「居心地の良さ」だったと瑞希さんは話す。
2025年2月 村上市瀬波温泉への旅行時、博物館にて撮影
お付き合いを始めるにあたって、結婚後の価値観の細かいすり合わせはしなかったというふたり。康太さんはその理由について、「婚活の場を介さない一般的な出会いと同じ感覚でお付き合いしたかった」と語る。もちろん結婚相談所で出会っているため最初から結婚を意識はしているが、完全に条件ベースのお付き合いではなく、日常の中で出会い徐々に仲良くなって友人から恋人になるような、一般的なお付き合いの形をオーネットでも意識していたという。
「まずはお相手の恋人になれない限り、そのお相手がそれ以上の関係である奥さんにはなりっこない」と語る康太さん。
人の本音は、言葉よりも付き合っていくうちに見える話し方やしぐさに出る、と考えている康太さんは、初対面から数回会ったうちに交わす言葉だけではお相手を十分に知ることは難しいと感じるそう。そのため、お付き合いする上で言葉でのすり合わせはあまり重視せず、とにかく人柄を知った上で「お付き合いしたい」と思ったなら、お相手の考え方などはそのうち自然とわかってくるだろうというスタンスだったと話す。
そんな康太さんは、瑞希さんに対して「一緒にいて安心できて、楽しく過ごせるところ」が好きだと語る。日常的な会話を気兼ねなくできることが安心感につながっていることに加え、笑いのツボがかなり浅いという瑞希さんがよく笑ってくれるため、日々を楽しく過ごせるという。また、今までお会いしたりお付き合いした方が同い年や年下ばかりだったという康太さんは、自分より年上な瑞希さんの、今まで出会った女性の中で一番落ち着いていて大人っぽいところにも魅力を感じると話す。
一方瑞希さんは、康太さんが「瑞希さんの家族も含めて大切にしてくれる」ところに魅力を感じると話す。康太さんは瑞希さんの家族にお土産でお酒を買ってきたり、まだ結婚が決まっていない段階で「瑞希さんのご両親とお酒を飲みたい」と軽い食事会を設け、気を遣いつつも楽しい会にしてくれたりと、瑞希さんだけでなく家族も気にかけてくれるのだという。また、2024年9月の連休に2泊で富山・石川旅行に行った際、長い旅行の間ケンカもなく、疲れから雰囲気が悪くなることもなかったことで「この人とだったら毎日一緒にいても楽しく過ごせる」と感じ、結婚を意識したと話す。
ふたりがお付き合いした後、秋に誕生日を迎えた瑞希さんが「次に年齢が上がる前には結婚しておきたい」と話したことがあった。そのため、1年間という期間を目安に徐々に結婚を意識しており、本当はお付き合いが始まってから1年後の5月にプロポーズを考えていた康太さん。しかし、康太さんと出会う前にも活動の休止を取得していた瑞希さんの休止期間が先に終わってしまい、「退会しようと思っている」と瑞希さんに言われたことで、康太さんは急遽プロポーズの準備をした。
2025年4月、その日はいつも通りのドライブデートだったが、どこか上の空だったという康太さん。準備してきたものはあったが、念のため瑞希さんとのたわいない会話の中で「こういうサプライズってあるじゃん? こういうの好き?」と自然にサプライズが嫌いではないことを聞き出し、その日のデートでサプライズをすることを決めたという。
帰り際、いつも待ち合わせをしているカフェの前で、1輪のダイヤモンドコーティングのバラとメッセージカードを瑞希さんに渡した康太さん。そのカードには一言
『結婚してください』と書かれていた。
サプライズについての会話も含めてその日プロポーズされるとは全然気づかなかったという瑞希さんは、嬉しい気持ちとともに「よろしくお願いします」と答えたという。その後ふたりはオーネットを成婚退会し、取材時には10月に入籍を控えていると話してくれた。
婚活を振り返って、「忍耐力と人間性が求められる活動だと思いましたが、人生の中で大切にしたいと思える人に出会えて良かったです」と話す康太さん。結婚相談所に入ったからといって必ず結婚できるわけでもなく、ご縁は偶然の産物という部分もある活動の中で、出会えるまでお申し込みを頑張れるかが重要だったと話す。また、出会えたら終わりでもなく、その後はお相手と一対一のやりとりの中で、自分の人間力での勝負になり、自分の人間性がお相手にどう伝わるかを考えることも大切だった。康太さんは婚活を通して、お相手の人となりをよく見て、興味を持って知ろうとするようになったという。お相手に興味を持ち、話題や目線、変化のあった部分など、細かいポイントを見るようになったことが、仕事にもつながる自身の成長になった。
「すてきな方と出会えて良かった」と語る瑞希さんは、女性は会話などで男性からのリードを待つ傾向にあるが、「そういうのは得意な方がやればいい」と活動を通して感じたという。接客業のため話すのは苦ではないという瑞希さんは、自身の成功ポイントとして、お相手とお会いするときに会話が得意でなさそうな方なら自分からどんどん質問をして深掘りしていき、逆にたくさん話す方なら聞き役に回るようにしており、それがお相手に印象良く映ることが多かったと話す。
また、「ひとりでやっていると新しい発見はないので、アドバイザーを頼ることも大事」と話す瑞希さん。「やめようかな」という気持ちがよぎるときもあったが、立ち止まらずにコツコツ続けていくことが大事だったと振り返る。
結婚後について、「協調してお互い人間的に成長していきたい」と話す康太さんと「街中で見かける、老後も仲良く一緒に歩いているご夫婦のようになりたい」と話す瑞希さん。お互いの人柄をじっくり知って関係を築いてきたふたりは、これからも心地よくいられる時間を共に過ごしていく。
2025年5月 インタビュー終了後、カフェにて
瑞希さんに初めてお会いした際、なんて明るくお話ししやすい笑顔のかわいい女性なのだろうと感じました。瑞希さんがご成婚に至った秘訣は、「積極的に動かれたこと」「担当アドバイザーに活動の報連相をしていただいたこと」「リフレッシュとして休止期間は設けつつも動き続けたこと」だと思います。
活動では、いきなり「好きになれる人」「結婚できる人」を探そうとするのではなく、まずは仲良くなれそうな方とお会いいただきたいです。いろいろな方と出会ううちに自分の価値観や好みは変わっていきます。全てが揃っていて自分と同じ考えの人間はいませんが、そんな中で「この人に合わせたい!」とお互い同じ熱量で思える方が運命のお相手なのではないでしょうか。雨が降らなければ虹は出ません。当時は雨だと思っていたものも、いずれは大切な出来事だったと思える未来が必ず来ます。(新潟店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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