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2024年「新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」
新成人の恋愛・結婚に関する意識は、意欲低下傾向。
「交際経験あり」と答えた女性は70%を超え
過去8年で最も高い結果になった一方、男性は2016年以来の低水準に。
「将来結婚したい」新成人は78.0%で昨年の結果を維持し、
結婚したい理由に「将来子供が欲しい」と答えた割合は過去7年間で最も低い結果に。
20歳と18歳ではSNSでの出会いへの意識の違いが顕著。
結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネット(本社:東京都中央区 代表取締役社長:梶村徹)は、2024年に成人式を迎える新成人618名(男女各309名)に対して、「恋愛・結婚に関する意識調査」を実施致しました。
株式会社オーネット(https://onet.co.jp/)は結婚紹介サービス事業を運営し、2024年4月に設立44周年を迎えます。1996年1月に調査を開始した、この新成人に対する恋愛・結婚に関する意識調査も今年で29回目を迎えることになりました。この新成人への意識調査を通して、単なる恋愛・結婚に対する意識や行動調査の結果のみならず、その時々の経済や社会情勢、また自然災害等を含む様々な社会背景による影響等を含めた考察を報告にもりこみ、これまでの29年間「新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」をリリースしてまいりました。株式会社オーネットは日本の恋愛・結婚に関する意識調査を、あらゆる角度から今後も継続して実施してまいります。
2023年に日本の人口は14年連続で減少し、47都道府県すべてで人口の減少が確認されたり、出生数が過去最低の80万人を下回ったりと、少子化が急速に進展し、政府が「次元の異なる少子化対策」を掲げ議論を巻き起こすなど、少子化問題が日常的に取り上げられています。日本では婚姻数が2年後の出生数に連動するとされ、コロナ禍で社会の混乱の影響を受けて減少傾向が加速した婚姻数の動向も注目されています。こうした背景を踏まえて、今後の日本の担い手である今年新成人を迎える若者の恋愛・結婚に対する意識、考え方、そして行動がどのようなものなのか、また昨年との比較、過去からの推移などを含めて本年の調査結果をご報告いたします。
本調査では例年、成人式を迎える20歳になる男女を対象として意識調査を実施してまいりましたが、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことを受けて、今年からこれまでと同様の20歳の意識調査に加えて、18歳を迎える新成人618名(男女各309名)にも同様の調査を実施いたしました。本稿では20歳の男女の調査結果の変遷をご紹介するとともに、特に20歳と18歳で違いが顕著な項目に関しても取り上げてまいります。
―――――――――― トピックス ―――――――――――
(1) 成人式を迎える新成人(20歳)の「恋愛」意識に関する調査
1.「これまでに交際した経験がありますか?」
・「交際経験あり」は全体で61.7%と、全体では昨年(62.9%)から1.2ポイント減少。
・男性53.1%(昨年61.2%)、女性70.2%(昨年64.7%)で、2016年以降で女性は初めて70%を超えた一方、男性は2016年の47.0%に次ぐ低水準で、男女差が17.1ポイントと大きく開いた。
2.「現在交際している異性がいますか?」
・「現在交際している異性あり」は全体で29.4%と、昨年から5.1ポイント減少。
・男性は25.2%と、昨年(33.3%)から8.1ポイントで大幅に減少し、2020年以降の増加傾向から低下に転じた。
3.「現在交際している異性とどうやって知り合いましたか?」
・全体回答の1位は「大学(専門学校)、大学院などの知り合い」で、2位は「幼稚園~高校時代の知り合い」、3位に「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」と、上位3位が昨年と同じ結果になった。
・女性は昨年に続いて「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」が1位に。
4.「今後異性との交際を積極的にしていきたいですか?」
・「今後異性との交際を積極的にしていきたい」は全体で43.4%と昨年(47.4%)から4.0ポイント減少。
・男性が45.3%で昨年(47.6%)から2.3ポイント減少、女性は41.4%で昨年(47.3%)から5.9ポイント減少と男女ともに低下。
5.「SNSで知り合った異性との恋愛はありですか?」
・「SNSで知り合った異性との恋愛はあり」の回答は全体48.2%で昨年(53.2%)から5.0ポイント減少。
・男性50.5%で昨年(53.1%)から2.6ポイント減少、女性46.0%で昨年(53.4%)から7.4ポイント減少と特に女性で低下。
(2) 成人式を迎える新成人(20歳)の「結婚」意識に関する調査
1.「将来結婚したいですか?」
・「結婚したい」と回答した人は全体で78.0%と、昨年(78.6%)とほぼ横ばい。
2.「結婚したい理由は何ですか?」
・「好きな人と一緒にいたい」「家族がいると幸せ」「子供が欲しい」が例年通り上位3項目を占める。
・「子供が欲しい」は過去7年間で最低だった昨年(36.8%)をさらに1.9ポイント下回る34.9%と2018年以降で最低。
3.「何歳で結婚したいですか?」
・結婚を希望する年齢は、例年通り「25歳」が男女ともに最も割合が高い結果に。
・25〜30歳で結婚したい新成人が75.1%で、「25歳以降」希望の割合(78.2%)は昨年とほぼ横ばい。
4.「結婚したら子供が欲しいですか?」
・「結婚したら子供が欲しいですか?」に対し「はい」と回答した人は全体で58.9%と、昨年(64.1%)から5.2ポイント減少し、2017年以降初めて60%を下回った。
5.「結婚相手に求める条件は何ですか?」
・「価値観が合うこと」「趣味が合うこと」「顔や身長など、見た目が好みかどうか」が昨年に続き上位3項目を占めた。
・男女で最も差が出たのは「年収」の項目で、女性(33.6%)男性(9.7%)と、昨年と同様に女性が男性より20ポイント以上高い結果に。
(3) 新成人(18歳)の「恋愛・結婚」意識に関する調査・20歳との差異
1.「現在交際している異性がいますか?」
・「現在交際している異性あり」は全体で22.2%と、20歳の29.4%よりも7.2ポイント低い結果になった。
2.「恋愛のチャンスは恋人探しアプリよりもInstagramのほうが多いと思う?」
・「はい」と答えた新成人(18歳)は全体で39.5%と、20歳(29.8%)よりも9.7ポイント高い結果となり、2歳差でも世代の差が見られた。
3.「将来結婚したいですか?」
・「結婚したい」と回答した18歳は全体で75.4%と、20歳(78.0%)より2.6ポイント低い結果だった。