陸さん
入会前、以前付き合っていた彼女と別れてから5年ほどたっており、「ひとりの時間は過ごし尽くした」と寂しさを感じていた。女性の少ない工業系の学校出身で日常での出会いはなかなかなく、不定期でやっていたマッチングアプリでは勧誘目的の方と出会うことが多かったため、「きちんと人生のパートナーを見つけたい」と、ネットの広告をきっかけにオーネットへ。26歳で入会した。
「好意を持った相手に、気持ちを伝えるのが怖い」。そんな思いから恋愛に臆病になってしまうことはありませんか? 今回は「好きになったら一直線で、重いと思われがち」という陸さんが、ありのままの彼自身の気持ちを受け入れてくれたお相手と出会う物語。積極的な活動の中、お断りされ落ち込んだ経験も乗り越えて出会ったふたりの、出会いの軌跡をお届けします。
入会前、以前付き合っていた彼女と別れてから5年ほどたっており、「ひとりの時間は過ごし尽くした」と寂しさを感じていた。女性の少ない工業系の学校出身で日常での出会いはなかなかなく、不定期でやっていたマッチングアプリでは勧誘目的の方と出会うことが多かったため、「きちんと人生のパートナーを見つけたい」と、ネットの広告をきっかけにオーネットへ。26歳で入会した。
東京で働いていたが体調を崩し、地元に戻ってきたタイミングで「良くも悪くも自分のやりたいことはやった」という感覚があったため、「これからは誰かと一緒の生活を選びたい」と婚活を決意。友人など既存のコミュニティ内の恋愛より、初対面で探す方が気楽だと感じていたため、「人生経験のひとつとして1回きちんとやろう」と27歳で結婚相談所への入会を決意した。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
入会後はオーネットのサービスも、全国のIBJ加盟の結婚相談所会員と出会える「IBJ会員検索」のサービスもどんどん活用していたという陸さん。「目を見て話せると、自分の話がお相手に伝わっているかどうかがよくわかる」と感じていた陸さんは、お相手探しのポイントとして「会話の際に目を見て話せる人かどうか」を重視していたと話す。最終的に成婚退会につながったのはIBJのサービスだが、チャット機能でお相手のことをある程度知ってから会えるオーネットのサービスも、申し込みの権利を追加購入し積極的に使用していた。
そんな積極的な活動ではあったものの、複数の方と並行して進めるのが苦手だったという陸さん。「いいな」と思ったら一直線に気持ちが入ってしまうタイプなため、うまくいかずにかなり落ち込んでしまうこともあったと話す。そんなときは、アドバイザーに活動を報告し、「自分はその時どう思ったのか」というところまで共有することで、助言を得て自分の中で整理していたという。
「特に、入会後初めて2回ほどお会いできた方にお断りされた時は、アドバイザーさんに『一度自分の時間を楽しむところに戻りましょう』と熱した気持ちを冷ましてもらい、次の活動へと引き戻してもらえてすごく助かりました」と陸さんは話す。
志保さんとの出会いは、陸さんがプロフィール写真に惹かれてIBJ会員検索で申し込んだところから始まった。しかし、お相手を1人に絞る「真剣交際」間近の別の男性との関係が進んでいた志保さんは、この時は陸さんからの申し込みをお断りしたという。しばらくしてその方とうまくいかず、真剣交際の話がなくなってしまった志保さんが、印象に残っていた陸さんのプロフィールを思い出して、今度は志保さんから申し込んだことで、ふたりは会うことになった。
「実は、過去にアルバイトをしていたラジオ局の公開収録に彼らしき人が来ているのを見たことがあって、『たぶんあのラジオネームの人では?』と思って話してみたかったんです」と話す志保さん。
2025年5月、群馬のホテルラウンジでお見合いが始まってすぐに、
「実は私、陸さんのこと知っているんです」と志保さんが切り出した。
ラジオを聞くのが趣味で、志保さんのアルバイト先のラジオ局の常連だった陸さんは驚き、「そんな面白いつながりもあるのだな」と思ったという。当時制作側で働いていた志保さんからラジオイベントの裏話などを聞いて盛り上がり、なんと大学も同じだったというふたりは、お互いの第一印象を「昔から知っているようだった」と話す。
陸さんはこのお見合いが終わった時点でアドバイザーに「他にも進めている方はいるが、彼女に絞りたい」と連絡したという。志保さんも、すぐにお付き合いしたいとまではこの時点で思っていなかったものの、「また会って話したいな」と感じていた。
2週間後、まずは何人かと並行してOKな「プレ交際」に進んだふたりは、昼から夕方ごろまでの半日デートに出かけた。デート中は、普段聞いている音楽を共有したり、途中立ち寄った本屋でトラベルマップを見ながら「もしお付き合いしたら行ってみたいところ」の話をして過ごしたという。昼前に集まって高崎観音でのお参り後にランチを食べ、フクロウカフェでふれあいを楽しんで、16時ごろに車で帰路についたふたり。
「帰りの車の中で、彼女が『寂しいなあ……』ってポロっと言ったんです」と陸さん。
この日、タイミングがあれば告白しようと思っていたため、このひとことから志保さんがその日のデートを本当に楽しんでくれたことを感じた陸さんは、「これはいける!」と心に勢いがついていた。
「『じゃあ……付き合っちゃおうか』と告白したら、快く了承してくれました」と話す陸さん。
陸さんの話に対して「彼の主観が入っている」と笑う志保さんは、「シンプルにその日のデートが楽しかった」と思い返す。「寂しい」という言葉もその延長で、駆け引きの意識などなく意図せずこぼれたものだったため、予想していなかった陸さんの告白を受けて、「正直(告白が)早いなあ」と思ったと話す。しかし、一緒に過ごしていて本当に嫌だと思うところがなかったため、「断る理由はない」とOKし、無事ふたりは真剣交際に進むことになった。
2025年7月 プロポーズ前のデート時。道の駅で休憩中のひと時
6月、ふたりが結婚を意識するきっかけになった出来事があった。
「動画サイトで見ていた婚活情報系の動画で、自分の価値観を表にまとめているものがあって、『頭の中の整理にいいな』と思って自分なりのリストを作ってみたんです」と志保さん。
志保さんは動画を参考にして「自分について知ってほしいこと」や「価値観」「将来の希望」などについて自分なりにまとめたこのリストを「人によっては(押しつけがましくて)ドン引きされるかも……」と思いつつ陸さんへ共有してみたという。すると、このリストを見て「いいね!」となった陸さんも、同じように自分のリストを作って志保さんと共有したのだそう。
「こんなに全部さらけ出してくれる人は他にいないと思ったし、ここまで情報共有ができていれば、結婚しても大丈夫そうだと思いました」と陸さんは話す。
そんな価値観のすり合わせがバッチリなふたりに、お相手を選んだ決め手を聞いたところ、志保さんに対して「甘えさせてくれるところ」と答える陸さん。好きになったら一直線になってしまいがちな陸さんは、自分の気持ちを全開にしてしまうと相手の気持ちに対して重くなってしまうことが多く、「人に甘えると引かれてしまう」と自分にブレーキをかけることが癖になっていたと話す。しかし志保さんは、そんな陸さんが素直に思っていることを言ったり、やりたいことをやったりしても、全て受け入れてくれる感覚があるのだそう。婚活全体を通して出会ったどの方よりも「大人」に感じた志保さんは、精神的に頼れる、寄りかかれる存在だと陸さんは語る。
一方志保さんは、陸さんの「真面目で誠実で、人間だけでなく動物などにも優しいところ」が好きだと話す。フクロウカフェや動物園に行ったり、陸さんが実家で飼っている犬の話を聞いて、「動物を大切にできるし、人も大切にできるいい人なんだろうな」と思ったという。元々結婚相手の理想として、「気分が落ち込んでいるときに、とりあえずご飯だけは食べるように言ってくれるくらいの、いい感じの距離感で見守ってくれるような人」と考えていた志保さん。「志保さんに甘えさせてもらっている」という陸さんの話を受けて、「そこまで極端には感じない」という志保さんは、逆に自分の調子が悪いときには陸さんに寄りかからせてもらっている感覚があるのだという。そんな持ちつ持たれつな関係を築けているため、「今となってはもう陸さんのいない生活は考えられない」と話す。
2025年7月、群馬にあるラベンダー畑に行き写真を撮ったり食事をしたデートの後、「結婚式会場の下見をしよう」と陸さんが切り出し、ふたりはチャペルに向かった。
貸切りにされたチャペルの扉を志保さんが開くと、そこには花束を持った陸さんが待っていたという。花束を志保さんに渡した後、レターセット3枚に志保さんへの想いを綴った手紙を読み、最後に
「結婚してください」とプロポーズした陸さん。
「プロポーズの時はちゃんとした服でいたい」と、その日にプロポーズがあるということまでは聞き出していた志保さんも、この盛大な演出には驚いたという。「指輪はいらないから花束と手紙が欲しい」という志保さんの希望を叶えた上で、すてきなシチュエーションを用意してくれた陸さんに対して、「改めて、いい人だなあ」と感じたと志保さんは話す。
出会ってから退会まで、IBJの基本ルールの「3カ月間」で退会したふたりだが、初めは「交際期間としては短いのでは?」と思っていた。しかし、週に2~3回会い、「話していて楽しい」と自然と毎日のようにLINEや通話で連絡を取り、さらにはリスト共有のおかげで価値観のすり合わせも完璧だったため、3カ月が経過する7月ごろには退会することに不安はなかったという。
婚活を振り返って、「自分を見直すきっかけになった」と話す陸さん。「結婚を考えるためには、うわべだけではない自分の中身の部分を、きちんとお相手に知ってもらうことが大切だった」と語る。「相手の負担にならないよう、自分を押し殺す毎日だった」と話す陸さんは、何も我慢することなく「好き」という気持ちを全開にできる相手に出会えたことが、自分の人生の岐路になったとまとめる。入会直後の自分に声をかけるなら、「自分に嘘はつかず、自分は自分のままで大丈夫だよ」と伝えたいという。
志保さんは、「スケジュールやメンタル面でキツイと思うこともあったが、『自分を幸せにしてくれる人』ではなく『自分が幸せにしたい人』と出会えてよかった」と振り返る。毎週のようにお相手と会い、真剣交際の話がなくなってしまうなど大変だったこともあったが、「すてきな人と出会えたから頑張って良かった」と話す。婚活だからと変に取り繕うことなく、自分の思っていること、やりたいことをきちんと伝えたことが、自分の活動の成功ポイントだったという。
10月中旬だった取材日に、「さっき取材の前に入籍してきました」と教えてくれた新婚ホヤホヤのふたりは、「困難に直面しても力を合わせて、支え合いながら乗り越えていける夫婦になりたい」と今後について話す。一緒に住み始めて2カ月ほどだというふたりは、お互いに支え合って日々をうまく回しているという。「『早く帰ってきた方が夕食を作る』というルーティンにより、ふたりとも趣味が料理になっていて、それが楽しい」と話す陸さんに、「明らかに自分の趣味にかけるリソースが減り、その分一緒にいる時間を大事にし、ふたりでやる趣味ができた」と話す志保さん。そんなふたりからは“ひとりよりふたりで生きる幸せ”の意味が伝わってくるようだった。
2025年7月 プロポーズ後に記念に写真を撮りました
陸さんは、明るく人当たりのいいお人柄で、常に笑顔で周りに気が遣える方です。素を出して女性と向き合ったことがなく、人に頼れない性格と仰っておりましたので、「私には遠慮なく全てご相談ください」とお伝えしていました。前のめりな彼の活動がうまくいかなかった時は、「女性は一緒の時間を重ねることや日々の気遣いの積み重ねで好きになる方が多いので、焦らず陸さんの良さを知っていただく時間を多くつくってほしい」とお伝えしていました。デートのたびに振り返りを丁寧にご報告くださっていたので、こちらも気持ちの変化を確認しながら進めていけたこと、最後まで前向きに活動されたことが成婚へ至った秘訣だと思います。
一歩踏み出してくださったことで、人生が変わるということ、本当に運命というものがあることを、改めて彼に教えていただきました。今悩まれている方にも、諦めなければ、素直に真っすぐ進めば、必ずすてきなご縁が待っています!(高崎店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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