慎吾さん
「この先ずっとひとりでもいいかな」──そんなふうに思っていた慎吾さん。しかし30歳を前に、親からの結婚へのプレッシャーが強くなっていくのを感じ、婚活を決意。マッチングアプリで自分に合う相手を見極める自信はなかったため、「基本情報が確認されていて、女性も費用を払って活動している結婚相談所の方が安心」と思い、オーネットにたどり着いた。慎吾さんが28歳の時だった。
「大変だったけど、これでよかった」──活動5年目で成婚退会した彼が、最後にこぼした本音のひと言。活動当初は結婚に強い思いがあったわけではなかったという慎吾さんの心を動かしたのは、7歳年下の玲さんでした。彼女の自然なリードと気配りが、少しずつ彼の心をほぐし、ふたりの時間を特別なものにしていきました。彼が約5年間を「この人に出会うための時間だった」と実感するまでの、ふたりの成婚ストーリーとは?
「この先ずっとひとりでもいいかな」──そんなふうに思っていた慎吾さん。しかし30歳を前に、親からの結婚へのプレッシャーが強くなっていくのを感じ、婚活を決意。マッチングアプリで自分に合う相手を見極める自信はなかったため、「基本情報が確認されていて、女性も費用を払って活動している結婚相談所の方が安心」と思い、オーネットにたどり着いた。慎吾さんが28歳の時だった。
30歳までに出産をしたかった玲さん。マッチングアプリを利用して出会い、お付き合いした方も1人いたが、金銭感覚が全く合わず別れてしまった。アプリでは自分の理想とするお相手と出会うことが難しいと感じたため、親に勧められた結婚相談所での活動を決意。他社とも比較した結果、担当者の印象でオーネットに入会を決めた。
掲載されているお名前はいずれも仮名、年齢は取材時点のもの、都道府県名は活動時の居住地です
もともと結婚に対する意欲が高いわけではなかった慎吾さん。ひとまず入会したことに安心してしまい、最初のころはあまり積極的に活動をしていなかった。辛うじて、お互いの条件がマッチした方が紹介される「両想いマッチング」だけは利用し、毎月数件のお申し込みをしていた程度だった。また、土日は仕事のためイベントにもなかなか参加できず、コロナ禍と重なった最初の1~2年で会えたのは1人だけ。ただ、やめてしまおうとは思わなかったという。「自分に対する期待値も高くなかったのと、落ち込むほど積極的に取り組んでいなかったということだと思います」と慎吾さんは振り返る。
その後、3年目からは少し積極的に活動し始めた慎吾さん。7人ほどの方にお会いできたが、なかなか2回3回と続けてお会いできる方は少なかった。
「今までちゃんとした恋愛経験がなかったので、女性と1対1で話すのもほぼ初めてでした。普通の方が20代前半くらいまでで経験していることを28歳で初めてスタートさせたので、次につながらなかったのは、とにかく自分が至らなかったからだと思います」と慎吾さん。
慎吾さんから遅れること4年半、2024年6月に玲さんが入会した。26歳という年齢もあり、入会と同時にたくさんのお申し込みをもらった。普通なら慌ててしまいそうなところ、マッチングアプリでの経験があった玲さんは、しっかりと自分の譲れない条件を設定していたため、慌てなかった。玲さんが譲れない条件としていたのは、身長と居住地。173cmと長身の玲さんより身長が高いということと、愛知県の中でもオーネットの岡崎店に通える圏内の地域の方ということ。この2つを軸にして選んでいたため、おのずとお相手は絞られてしまったという。
ふたりの出会いは、玲さんの入会翌月、2024年7月初旬。きっかけは、担当アドバイザーがお相手を探して紹介する「お任せコーディネート」。玲さんは入会して初めて会ったお相手が慎吾さんだった。お任せコーディネートでは通常、喫茶店などに移動して話をすることが多いが、猛暑の中で喫茶店を探しまわるのが大変だろうということから、ふたりは岡崎店のブース内で話すことになった。
この時の初顔合わせについて玲さんは、「私も初めてで緊張していたのですが、慎吾さんの方がもっと緊張しているのが伝わってきました。私が沈黙に耐えられず、とりあえず話し続けていた記憶です」と話す。
一方、慎吾さんも「あの日、ただでさえ緊張していたのですが、岡崎店のブースが静か過ぎて……みんなが聞いているような気がして、さらに緊張してしまい、うまく話せなかったんです(汗)」と振り返る。周りが気になって電車の車内などで会話をするのが苦手だと語る慎吾さんにとって、店舗のブースでの初顔合わせはハードルが高かったという。
最初はぎこちなさがあったふたりだが、同じゲームキャラクターのコラボカフェに行ったことがあるという共通の話題が見つかり、次第に会話は盛り上がっていった。お互いの初顔合わせでの印象については、「真面目そう」と思ったという慎吾さんと、「善良そうだな」と思ったという玲さん。お互いに、ピン! ときた運命的な出会いというわけではなかったものの、好印象を持った。
2024年12月 水族館デート
ふたりが2回目に会ったのは初顔合わせから2週間後、7月中旬。慎吾さんが「もう一度会いませんか?」とお話し掲示板でカフェに誘った。1回目ほどは緊張していなかったというふたり。趣味や最近あった出来事など、たわいのない話題で1時間半ほど楽しく話した後、解散した。この2回目の会話について「全然覚えていないんです……」と慎吾さん。この時点では、まだ玲さんにそこまでの“特別”な感情はなかったと振り返る。
3回目のデートはさらにその2週間後、8月初旬。慎吾さんが、自分の家から1時間ほどかかる玲さんの地元まで出向き、カフェでお茶をした。
その地域を初めて訪れた慎吾さんは、玲さんに「この近くにワイキキビーチという名前のビーチを見つけて、気になった」という話をした。それからしばらく会話を楽しみ、そろそろ解散という空気になった時、玲さんが「さっき言っていたワイキキビーチに一緒に行ってみませんか?」と提案した。
わざわざ自分の地元まで足を運んでくれた慎吾さんに、少しでも楽しんでもらいたいという気持ちからの提案だった。そんな玲さんの、相手の気持ちを汲み取って行動に移せる自然な気配りが、慎吾さんの心にそっと火を灯した。
「ひとりで帰りにそのワイキキビーチに寄って帰ろうと考えていたので、一緒に行こうと誘ってくれたのが、なんだかめちゃくちゃうれしくて……。少なくとも、僕と過ごす時間を“楽しい”と思ってくれているんだと感じて、そこで一気に気持ちが高まりました」と、慎吾さん。
ふたりはカフェを出て神社やワイキキビーチをめぐり、最後に堤防沿いを歩いていた。慎吾さんは神社を出たころから急に「今、告白したい!」と気持ちが高まり、無口になってしまったという。そして、別れ際。勇気を振り絞って、「あの……付き合ってもらえませんか?」と思いを伝えた。慎吾さんが「告白しよう」と決意してから実際に言葉にするまでの時間は、およそ15分。しかし、これまで告白の経験がなかった慎吾さんにとって、その15分はとても長く感じられたという。
「そもそも玲さんに楽しんでもらえているという自信はなかったので、断られるかもしれないと思っていました。でも、ほかの方にとられてしまい後悔する前に、まずはこの気持ちを伝えたいと思い、告白しました」と慎吾さん。
そんな慎吾さんだったが、実はその時点で、玲さんとは別に数回継続して会っていた方がいた。その方に次に会った時には、お付き合いを申し出ようかと考えていた。玲さんと比べて、その方と話している時の方が会話もスムーズで、お互いに気を使わないでいられる感覚もあったという。
そんな状況の中、気がつけば玲さんに告白していた慎吾さん。順序やタイミング、これまでの流れ──そんなものを全て飛び越えて、素直に動いてしまった心に、自分でも少し驚いたそうだ。「自分でもなんで玲さんにそんなに惹かれたのか、うまく言語化できないんです……」と慎吾さん。
玲さんの答えはYES。「ほかの方にも会っていくうち、慎吾さんといる時の居心地のよさを実感したので『はい、お願いします』と迷わず即答できました」と玲さん。玲さんの中では、すでに心は決まっていたという。こうして、ふたりは無事に付き合うことになった。
2024年12月 クリスマスデート
その後、2週に1度のペースでデートを重ねたふたり。デートのたびに少しずつ、お互いのすてきな一面を見つけていった。付き合って初めての水族館デートで玲さんは、普段は落ち着いている慎吾さんの意外な一面を見たという。
「イルカに触れるふれあいコーナーで、動物好きな慎吾さんがめちゃくちゃうれしそうにしていて、とてもかわいらしいなと思いました」と玲さん。
一方、慎吾さんも玲さんに対して「映画を観に行った時、笑いをこらえながら口をおさえていたり、驚いていたり、リアクションがいちいちかわいらしいなと思いました」と振り返る。
そんなデートを重ねて迎えた、付き合って3カ月目の11月。岡崎城公園をふたりで歩いていた時、近くで遊んでいた子どもたちを見ながら、玲さんが将来についての話を切り出した。
「子どもってどう考えてる? 私は30歳までには産みたいなと思っているよ」
それまで全く将来の話や結婚に向けての話に触れてこなかったふたり。玲さんの問いかけをきっかけに、ふたりは子どもや将来の住まいについてなど、結婚に向けて一歩踏み込んだ話をした。
もちろん、慎吾さんも結婚について考えていなかったわけではなかったが、この日を境に現実的に「いつまでに、どうするか」ということを自分事化して考えるようになったという。
「初めての彼女だったので舞い上がってしまっていて、いつまでに結婚というところまで頭が回っていなかったので、聞いてくれてありがたかったです」と慎吾さん。
また、その日、慎吾さんが寒くて手をこすり合わせていると、玲さんが「寒そうだから手をつなぐ?」と言ってくれたという。「とてもキュンとしてしまいました(笑)」と慎吾さん。
この日のデートは、ふたりの物理的な距離も心の距離もグッと近づいた、忘れられないデートになった。
ふたりの転機となったのは、その翌月12月のクリスマスデート。岡崎城公園でのデート以降、より具体的にふたりの将来について考えるようになった慎吾さん。クリスマスデートに向かう車の中で、「先に自分が引っ越すから、たまにそこに来る感じからスタートして、お試しで一緒に暮らしてみない?」という提案をした。
しかし、その問いかけに対する玲さんの反応があまり芳しくないように感じた慎吾さん。「実家を離れるのも嫌なのかな……。提案するのがちょっと早過ぎたかな」と捉え、その後は具体的には動けずにいた。
そして1カ月が経った2025年1月下旬、玲さんが「そういえば、前に言っていた引っ越しの件はどうなったの?」と慎吾さんに問いかけた。慎吾さんはその問いかけにより、玲さんが自分の提案を前向きに考えてくれていたことに気がついたという。
「クリスマスに一緒に暮らす提案をもらった時、いいね! というニュアンスの返事をしたつもりだったんです……、でも伝わっていなかったことを今知りました(笑)」と玲さん。
そこからは、ふたり暮らし計画がどんどん進み、3月の初めにはそろって成婚退会をした。慎吾さんは一足先に3月末からふたりの新居に暮らし始めている。玲さんもじきに新居に引っ越す予定だ。
7歳年の差のあるふたりだが、年齢の差を感じることは少ないという。「年上だから気を使わないと! みたいに思ったことは全然ないですね。でも、たまにさらっと何気ない会話の中で知性が感じられる時があって、やっぱり年上なんだなと感じて、尊敬できます」と玲さん。
慎吾さんも玲さんに対して「察してほしい……という感じではなく、素直に遠慮せずなんでも言ってくれるところが、ありがたいですし、好きなところです」と話す。
婚活を振り返って「最初からちゃんとやっていればよかった」と少し照れながら話す慎吾さん。けれど、約5年間という時間をかけてゆっくりと、でも着実に前に進んできたことは確かだ。経験を通して少しずつ成長し、変化した価値観が、玲さんとの成婚へと導いてくれたのだろう。慎吾さんは「活動が長引いてしまい大変だったけど、だからこそ玲さんに会えたので、結果的にはこれでよかったです」と笑顔で話す。
おおらかで包容力のある慎吾さん。真面目で行動力のある玲さん。アドバイザーの見立て通りに相性がぴったりなふたりは、今後もふたりのペースで手を取り合い歩んでいけるだろう。
2025年3月 初旅行(埼玉のコンサート会場前)
玲さんは、自分の考えをしっかり持ち、聡明で行動力があり、周囲にも気を配れる、とても魅力的な女性。26歳という若さでこれだけの魅力を備えている方は本当に貴重で、早期のご成婚につながったのも納得でした。
そんな玲さんにご紹介したのが、185cmの高身長で清潔感のある、物静かでおおらかな慎吾さん。おふたりは、玲さんの聡明さと慎吾さんの誠実さが自然と調和し、まさに理想的なご縁となりました。お互いを大切にされているご様子に、私も心からうれしく思っています。
出会いは、自分を信じて行動することで、必ず訪れます。「どんな未来を歩みたいか」を思い描きながら、後悔のない一歩を踏み出してください。その先には、きっとすてきな未来が待っています。(岡崎店アドバイザー)
記事内には取材カップルからご提供いただいた写真が含まれています。また、コメントを掲載しているアドバイザーの所属店舗は会員さまの活動当時のものです
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