2024年4月17日 11:13
仕事と結婚生活は両立できる!成功事例に学ぶ「話し合い」と「仕組みづくり」の工夫 ~100組以上のカップルを取材した「すきだよ」立ち上げ人に秘訣を聞く~
文:ムラオユイ
[目次]
こんにちは、「夫が大好き!」な気持ちが高じて、パートナーシップを学ぶコミュニティ「ふたりの教室」に参加し、有志メンバーとメディア「すきだよ」を立ち上げた、ムラオユイです。
今回は「結婚後の仕事と家庭の両立」をテーマに、「結婚前の話し合い」のアイディア5つと、両立の3つのコツを紹介します。
「結婚を考えているパートナーがいるけど、仕事と家庭を両立できるか不安・・・」「これからも仕事をがんばりたいけど、結婚するとキャリアを諦めないといけない?」
最近、結婚前の方々からこんな不安の声をよく聞くようになりました。大好きなパートナーといえどうまく一緒に暮らしていけるのか?と考えたり、結婚後のライフプランをうまく描けなかったりと、理由はきっとさまざまですよね。
ただ、私は「仕事と家庭は両立できる」と声を大にして言いたいし、100組以上のカップルを取材した結果からもそう確信しています。この記事を通じて、皆さんの不安を少しでも解消できればいいな・・・と思っています。
「仕事と家庭の両立」を実現するカップルに学ぶ、「結婚前の話し合い」のコツ5つ
結婚後もお互いのキャリアを尊重し合えて仲良しなふたりでいるためには、まず何から準備すればよいのでしょうか?
今までの取材では、「結婚前にとにかく話し合いをした」という声が多く聞かれました。
今まで別々の環境で育ったふたりが一緒に暮らすとなると、それぞれの生活リズムやルールをふたりとも心地よいと思えるやり方にアップデートしていく必要があります。
また、あるカップルは「お互いのキャリアやライフイベントにおける希望を知っておけると、『いつ何をすればよいか』ざっくりと見通しが立てられて安心感が生まれた」とお話ししてくれました。
まずは話し合いの5つのコツをさまざまな夫婦の事例から紹介したいと思います!
1.「価値観が違うのは当たり前」という前提に立つと、「一緒に困難を解決できるふたり」になる
結婚前の話し合いにおいて最初に伝えたいのは、「価値観は違って当たり前」ということです。今まで取材してきた中で「価値観が何もかもぴったりで、結婚後もケンカは一切しません!」と話す夫婦は1組もいませんでした。
ふたりの価値観にはどんな背景があるのか?価値観の異なるふたりが共に生活していくにあたり、心地よく暮らすためにどんな工夫をしていったらよいか?
仲良し夫婦は、こんなふうに視点を変えて話し合いをしています。だから、価値観が合わないと一緒にいられない、なんて思わないでくださいね。ふたりで一緒に解決していけばいいんだ、と捉え直してみるんです。
「彼が『結婚式をやりたくない』と言い出して、結婚式に憧れていた私はがっかりしたけど、よくよく聞いてみると費用面の心配をしていて。ふたりにとっての"理想の結婚式"を改めて話し合い、リーズナブルな式を挙げることでお互いの希望が叶えられた」
「話し合いをきっかけに、家事分担や育休取得を真剣に考えてくれるパートナーの一面を新たに見れて、愛がより深まった」
など、実際に話し合いをしたことで、ふたりの関係性にもよい影響があったという夫婦がたくさんいましたよ。
では、仲良し夫婦に聞いた具体的な話し合いの方法をシェアしていきます!
2.年表を書いて、一緒にライフプランを立てると、お互いの理想に向かって協力し合える
結婚前に「ふたりの年表」を一緒に作ってみたという夫婦が何組もいました。
・何歳くらいのときにキャリアのアクセルを踏みたい?
・子どもを持つことを考えるならいつぐらい?
・育休の期間と復職の時期は?
などを年表に落とし込んでいくそうです。
ここでのポイントは、"あくまでも現時点での考え"として、とりあえず書き出してみること。とある20代の夫婦は、「子どものことなど計画通りにならなかった部分もあるけど、ライフプランの共通認識を持てたことがよかった」と話してくれました。
あらかじめざっくりとでも時期の目安を立てておくことで、逆算して今はこれを調べてみよう、今は気兼ねなく仕事に打ち込もう、などその都度での決断がしやすくなるようです。
3.話し合いで感情的になってしまう場合は、事前にテーマを決めて、ビジネスライクに進行するのもアリ
さまざまな夫婦にヒアリングして面白いなと思ったのは、話し合いのスタイルは家庭によって全然違うということ。
「相手の言葉に対して、ついムキになったり、逆ギレしたりしてしまいがちなので、事前にテーマを決めてビジネスライクに夫婦の会議を進行した」と話す夫婦がいました。
他には「ふたりきりの空間だとやたら深刻になってしまいそうで嫌だから、カフェなどリラックスできる場所で話した」夫婦も。
お互いにとってどういう環境が話しやすいか?を考えて場を設定するのがよさそうです。
また、話し合いの内容についても夫婦それぞれの個性が出ます。中には夫婦として大切にしたい方針生活ルールを細かく決めて「婚前契約書」を作成したというカップルも!
何から話し合えばいいかわからない・・・と悩むカップルには、結婚前に話し合っておきたい項目がまとまっているWebサービスやアプリの活用をおすすめする声もありました。
話し合いの方法に「これが正解!」というものはないので、うまくできないかも・・・と不安にならなくても大丈夫ですよ。ふたりに合ったやり方が探せるよう、願っています!
4.すべてを話し合おうとしなくてもOK!得意分野を「任せ合い」する方法も
お金や住まい、子どものこと、家事分担、結婚式の準備・・・。すべてを細かくすり合わせようとすると、正直とても大変です。決めることがたくさんで、疲れからお互いにイライラしてケンカに発展してしまったなんて声もよく聞かれます。
実は、すべてを話し合う必要はないんです。項目によっては、お互いの得意分野で役割分担した方がスムーズかもしれません。
「マネープランは金融に詳しい夫が主に考えてくれた」と教えてくれた夫婦も。そのかわり旦那さんがあまり興味がなかったインテリア類は、ほぼ全部ご自身で選んだそうです。
興味や得意がはっきり分かれているふたりには、このパターンが活用できそうですよね!
5.この先のふたりの人生が重ならないなら・お別れしたカップルも。自分の幸せを見つめ直すと次のパートナーシップに活かせる
「価値観が合わないから一緒にいられないわけではない」と先に伝えましたが、話し合いの結果、お別れを選ぶカップルも見てきました。
「両家の折り合いが悪く、『お互いの家族が幸せになれないまま一緒にはなれない』と泣く泣くお別れした」
「『転勤についてきてほしい』とプロポーズされたけど、どうしても今の仕事を手放したくなくてお断りした」
など、聞いているだけで胸が締め付けられるようなつらい経験をした方も・・・。ふたつ目のエピソードを読んで、やっぱり仕事と家庭の両立は難しいのではないかと思われた人もいるかもしれません。
でもその方は続けてこう話してくれました。
「お別れは悲しかったけど、その後自分の満足いくキャリアを描いてこれたし、次は『私も仕事をがんばりたい』という気持ちを理解してくれるパートナーを選ぼうと思えました」と。
実際、その方は次に出会った新しいパートナーと意気投合して、今はとても仲良しな共働き夫婦になっています。
自分の人生には何が大切で、どういう暮らしをしたいのか?パートナーとふたりで幸せになるためには、まず自分自身の幸せについて考え、向き合うことが大切なのだなと気づかれました。
【関連リンク】
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結婚後に仕事と家庭を両立する3つのコツ
続いては、具体的な「仕事と家庭の両立」についてのコツをシェアしていきます。
結婚後も仕事を続けていきたいなら、家庭内でパートナーと協力していくことは欠かせません。共働き夫婦に聞い
また、両立におけるコツをまとめてみました。
1.仕事の状況を共有し合い、互いの仕事観への理解を深めておく
仲良し夫婦に話を聞いてびっくりするのは、とにかくお互いの仕事についてパートナーとよく話し合っているということ。
具体的には、こんなことを共有しているようです。
・現在携わっているプロジェクトの内容や進捗状況
・上司や同僚の人となりや自分との関係性
・仕事の繁忙期
・今の仕事にかける想い
・仕事で大変なこと、やりがいに感じていること
2.パートナーの仕事観繁忙期を押さえると、気持ちよく応援できる余裕が持てる
こんな細かいことまで?と思われた方もいるかもしれません。だけど、これらのことを話し合っておくと家庭内でもメリットがたくさんあるんだとか。
たとえば、相手の仕事が忙しくなり、家事がなかなかできない状況になってしまったとき。普段から相手の仕事の状況を聞いていれば、繁忙期に備えて家事代行を頼むなどの対策を打つことができます。
パートナーの仕事への想いを知っていることで「忙しいのはわかるけど、家事やってよ!」とぶつからずに、気持ちよく応援できると話してくれた夫婦がいました。お互いの状況をよく知っているからこそ、物理的にも精神的にも少し余裕が生まれるのかなと思います。
また、「会社は違うけど、お互い仕事をがんばる"同志"として刺激を受けた」「仕事と真剣に向き合うパートナーに、尊敬の気持ちが生まれた」という声もありました。
プライベートとはまた違うパートナーの一面を見れるのは新鮮で、お互いの関係性にもいい影響がたくさんありそうですよね。
3.自分のキャリアプランを伝えて、後でしんどくならないよう備える体制を作っておくと、仕事復帰がスムーズ
「子どもが生まれても、独身時代と同じようにキャリアを積んでいけるか」と不安を感じる方もいるのではないかと思います。
知り合いのキャリアカウンセラーの方は、育休中に自分が担当していた家事育児タスクを書き出しておいて、仕事復帰後にうまく分担できるようパートナーと話し合ってみたそうです。
「時短勤務で復帰するし、私が家事や育児を多めにやるべきかと考えたけど、『私も仕事をがんばりたい』という気持ちも伝えたかった」のだとか。
まだまだジェンダーロールの意識は根強く、女性側が家事も育児も仕事も・・・と負担を抱え込んでしんどくなってしまうという話をよく聞きます。
でも、もっとパートナーに相談してみたり、あふれるタスクは外部サービスや便利家電に頼ったりとできることもあるはず。
「母が専業主婦で、いつも手作りの晩御飯が食卓に並ぶ家庭に育った」と語る女性は、仕事が忙しくて自炊できないことへのモヤモヤをパートナーに伝えてみたそうです。
すると、旦那さんからは「忙しいときはお惣菜を買わない?お互い無理しすぎないようにしよう」と提案が。
「私は自炊しなければいけない」という固定観念があったと気づき、それからはお惣菜も積極的に取り入れて仕事と家庭の両立がラクになったそうです。
自分の想いをパートナーに共有することで、自分の思い込みやストレスを手放すことができると感じたエピソードでした。
仕事と家庭の両立は、ふたりの話し合いが鍵。お互いの「今の希望」を共有すれば、ふたりの関係はより良く変化し続ける
結婚前に必要な話し合いと結婚後の日常生活をメインに、「仕事と家庭を両立するコツ」についてまとめてみました。
やらなきゃいけないこと、決めることがたくさんあるな・・・と心配に思うかもしれません。だけど、そんな気持ちもひっくるめてふたりの「今」をまるっと分かち合っていけることが、結婚生活の醍醐味なのではないかと思います。
夫婦の数だけ心地よい暮らし方の正解があるので、今回ご紹介したたくさんの事例のなかから、「これならできそう!」とヒントを見つけてもらえればうれしいです。
※2021.03.22日おうね。にて公開
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