今話題のマッチングアプリとは?仕組みや利用するメリット、注意点について解説

恋愛や結婚を見据えたお付き合いをしたいけれど、いい出会いがないと悩む方の出会いの手段となっているマッチングアプリ。こども家庭庁が行った調査結果によると、既婚者の出会いのきっかけはマッチングアプリが25%と最も多く、4人に1人がアプリ婚をする時代になりました。(※1)
しかし、マッチングアプリがそもそもどんな仕組みなのか、本当に出会えるのかと疑問を持っている人も多いはず。
そこで今回はマッチングアプリの利用を考えている人に向けてマッチングアプリの仕組みや使い方、注意点などを分かりやすく解説していきます。
初心者向けのおすすめマッチングアプリも紹介するので、この記事を読んで、マッチングアプリの利用を検討してみてください。
目次
マッチングアプリは恋愛や結婚の相手との出会いを目的としたサービス
マッチングアプリは、恋愛や結婚の相手との出会いを目的とした会員同士をマッチングするサービスです。気軽にデートを楽しみたい人、恋人を探している人、婚活をしている人など利用者の目的は異なり、目的に合わせてさまざまな種類のマッチングアプリがあります。
マッチングアプリの仕組みについては、詳しく後述しますが、基本的にはマッチングアプリに登録している気になる異性に「いいね」を送ってアプローチします。相手からも「いいね」が送られてくるとマッチングが成立し、メッセージでやり取りが始まります。アプリのメッセージで関係が深まったらデートや通話などアプリ以外の方法で関係性を深めていきます。
出会いの手段になりつつあるマッチングアプリ
2023年にMMD研究所が行ったマッチングアプリの認知度・利用者調査(※2)では、マッチングアプリのサービス内容を知っている人の割合は、20代45.0%、30代36.0%、40代23.4%、50代17.5%、60代12.9%でした。その中で、マッチングアプリを利用したことがある人の割合は、20代54.8%、30代50.4%、40代33.4%、50代19.3%、60代13.1%という結果でした。
20代・30代ではマッチングアプリのサービス内容を知っている人の約2人に1人が利用したことがあると回答していることが分かりました。
マッチングアプリの最大の特徴は、スマホ1つで簡単に気の合う人と出会えることです。マッチングアプリは出会いに気軽さや効率のよさを求める若者のニーズにマッチしていることから若者の間で出会いの場の1つとなってきているようです。
一方で、30代以上しか登録ができないマッチングアプリや、再婚者をターゲットとしたマッチングアプリもあり、アプリで新しい出会いを見つける30代、40代の方も増えています。
マッチングアプリの仕組を安全面から解説
マッチングアプリって安全なの?と疑問をもっている人も多いはず。ここでは、マッチングアプリの仕組みを安全面から解説します。
本人確認書類を提出して登録する
マッチングアプリの登録には、運転免許証・健康保険証・パスポート・マイナンバーカードなど公的に認められた書類の提示が必須です。提出された書類をもとに、運営会社はユーザーが18歳以上であるかや本人が実在するかどうかなどをチェックします。
しかし、本人確認書類を提出していても、遊び目的や勧誘など本来の目的と異なるユーザーがいる可能性があります。
実名は非公開で登録できる
マッチングアプリ上に公開されるプロフィールは、基本的にニックネームやイニシャルでするため、実名が公開されることはありません。マッチングアプリを利用していることを知り合いに知られたくない場合は、実名とは関係のないニックネームを設定しましょう。
また、マッチング後も実名を伝えるかは自分次第です。関係性が深まったタイミングで伝えることで、個人情報の悪用やストーキング行為を防ぐことができます。
特定の相手をブロックする機能がある
マッチングアプリにはブロック機能があり、不快な行為を受けたときや知人や職場の人を見つけたときなどに、特定のユーザーとの関わりを断つことができます。ブロックするとメッセージができなくなり、お互いの情報が見えなくなります。
不快な相手や不適切な相手を遮断することで、安心してマッチングアプリの活動ができます。
セキュリティ面を審査するIMSから認証マークを取得している
IMSは国から認可されたNPO法人なので、IMSから認証されていれば一定の安全性が担保されていると考えて良いでしょう。IMSの認証マークを得るには、課金方法・解約方法などユーザーにとって必須の情報をわかりやすく配置したり、適切な本人確認や24時間365日の監視体制を整えたりしなくてはいけません。
マッチングアプリを選ぶ際には、IMSの認証マークの有無を確認することで、より安心して利用できるでしょう。
マッチングアプリの使い方〜出会うまでの流れ〜
ここからは、実際にマッチングアプリの登録して、マッチング〜出会うまでの流れを解説します。
プロフィールを作成し、自分の魅力をアピール
会員登録と本人確認が済んだら、まずはプロフィールを作成します。プロフィールには写真やプロフィール文、基本項目を入力する欄があります。
プロフィールの完成度によってマッチング率が大きく異なるため、プロフィールは空欄がないようにするとよいです。テンプレートを活用してもよいですが、自分の魅力が伝わるよう意識して編集しましょう。
気になる相手に「いいね」でアプローチ
多くのマッチングアプリでは、年齢・身長・居住地など自分が求める条件を指定して検索をかけ、表示される一覧から気になる相手を探すことができます。アプリによっては趣味や価値観の合う人を探すことができる検索機能もあります。気になる相手、やり取りをしてみたいと思う相手には「いいね」を送ってアプローチをしましょう。
「いいね」を送ると相手に通知が届き、「いいね」を送ってくれた相手を確認できる一覧に表示されます。相手に好意を持っていることが伝わり、相手はあなたのプロフィールを見て、「いいね」を返すかを決めることになります。そのため、「いいね」を送る前にプロフィール写真の登録や自己紹介文の入力などを完了させておきましょう。
付与されるいいね数はアプリや登録している会員プランによって異なりますが、毎月30~50程度付与されるケースが多いです。また、毎日初回ログイン時にボーナスとして「いいね」が付与されるアプリもあるので、たくさんの「いいね」を送りたい方は定期的にアプリにログインするのがおすすめです。
マッチングが成立したらメッセージでやり取りをする
あなたが送った「いいね」に相手も「いいね」を返してくれる、または自分に届いた「いいね」にあなたも「いいね」を返すとマッチングが成立します。マッチングするとメッセージができるようになるので挨拶をして会話をしましょう。
最初のメッセージでは、下記のような内容を送るのがよいでしょう。また、質問を交えて送ると、相手も返信がしやすくなります。
・マッチングのお礼、挨拶
・「いいね」を送った理由
・お互いの共通点や、相手の趣味の話題
マッチングありがとうございます!〇〇と言います。
僕も写真が趣味なので、気になっていいねを送りました!天気のいい日は公園を散歩しながら、のんびり写真を撮るのが好きです。▲▲さんは人物や風景など、どんな写真を撮ることが多いですか?
また、マッチングアプリでは複数の相手とマッチングし、同時進行でメッセージを進めても問題ありません。ただし、あまり多くの方と同時にやり取りを進行すると返信が遅くなってしまったり、誰との会話か混乱してしまったりするので3~5人程度までにしておくのがよいでしょう。
メッセージを重ねて、デートの約束をする
メッセージや通話機能を利用し、実際に会ってみたいと思った場合はデートを打診してみましょう。OKだった場合、日時や場所を決めて実際にデートします。
初デートは昼間の時間帯で、カフェなど明るい場所を選ぶのがおすすめです。婚活アプリ「ブライダルネット」の会員に行ったアンケートでも、85%以上の人が初デートは昼がよいと回答しています(※3)。まだお互いのことをよく知らない初デートでは、安心できる・安心してもらえる時間帯、場所を選ぶようにしましょう。
デートの所要時間は2時間程度がおすすめ。初対面のため長時間になりすぎると緊張から疲れてしまったり、会話が続かなかったりするケースがあります。
また、初デートで2時間ほど会話しただけでは、まだ相手がどんな方かはわかりません。トラブルを避けるためにも、むやみに自宅の場所や勤務先などの個人情報を話すのはやめておきましょう。
マッチングアプリを利用するメリット
ここでは、マッチングアプリを利用するメリットについて解説していきます。
日常生活で出会うことができない人と出会える
日常生活では出会えない人と出会うことができるのがマッチングアプリの最大のメリットでしょう。検索機能で異なる職種や年齢の方とも出会うことができるので、理想の相手となかなか出会えないという方に向いています。学校や職場など限られた制限されたコミュニティでの出会いを避けたい人にもおすすめです。
趣味や価値観の合う人を見つけやすい
マッチングアプリによっては、心理テストやコミュニティ、タグなど共通点のある人を見つけることができる機能があります。自分と趣味や価値観の合う人を簡単に見つけることができるので、より理想の相手を探しやすいです。
単純な条件ではなく、潜在的な相性から相手を探すことができるので、マッチングの質も高まるでしょう。
気軽・手軽に恋活・婚活ができる
結婚相談所や街コンのように日時・場所が決められているサービスとは違って、マッチングアプリはスマホ一つで活動できます。そのため、忙しい人でもスキマ時間で恋活・婚活をすることができます。
そろそろ結婚を見据えた恋愛がしたいけど、いきなり結婚相談所にいくのは気が引けるという方にもおすすめです。
比較的安価に婚活ができる
結婚相談所など他の婚活サービスと比較して安価に始められることも、マッチングアプリのメリットです。
例えば、マッチングアプリで半年活動したとすると、約2万円(6か月分の月額料金)ほどで、女性は無料のアプリが多いです。一方、結婚相談所は初期費用5〜20万円、月会費1〜2万円、成婚料5〜20万円ほどかかります。半年活動すると、少なく見積もっても16万円はかかるでしょう。
真剣に婚活をしたいけれど、何十万円もかけられないという方におすすめです。
マッチングアプリを利用するうえでの注意点
マッチングアプリを利用するうえで知らないと後で後悔してしまうことがあります。マッチングアプリを安心・安全に利用していくための注意点を解説します。
サクラや業者が紛れ込んでいる可能性がある
マッチングアプリは、運営側で厳重な対策をとっていてもサクラや業者に出会ってしまう可能性は少なからずあります。サクラや業者には特徴があるので、もし以下のようなアカウントを見つけたらマッチングを避けましょう。
・プロフィールの内容が極端に薄い・プロフィール写真が拾い画像
・マッチングしてすぐ連絡先を聞いてくる
実際にやりとりするなかで不快な思いをしたり、勧誘を受けたりした場合は、ブロックして運営に報告してください。
知り合いにバレる可能性がある
ユーザー数の多いマッチングアプリや人口の少ない地域での活動は、知り合いと出会う可能性があります。名前を変えたりプロフィール写真を後ろ姿にしたりと工夫すれば、知り合いにバレるリスクを下げることができます。Facebookと連携させることであらかじめ知り合いをブロックすることができます。
また有料ですが、絶対に知り合いにバレたくない人はアプリの身バレ防止機能を利用するのがおすすめです。身バレ防止機能では、マッチした人や自分からいいねを送った相手のみに自分のプロフィールが公開されるよう設定したり、相手のプロフィールに足跡をつけないようにしたりできます。
アプリの特徴や料金体系を理解しておく
アプリによって利用目的や年齢層、料金体系が異なります。特にマッチした相手と利用目的が異なるとトラブルになりやすいです。マッチングアプリを選ぶ際には、どんなユーザーが多いのか事前に調べておくことが大切です。
料金体系も定額プランのアプリがほとんどですが、中にはメッセージ送信1通あたり〇円といった従量課金のアプリもあります。また、有料会員になったり、オプション料金を支払わないと利用できない機能が設けられている場合もあります。料金体系や、各プランでできること・できないことを調べてから登録するのがおすすめです。
知らずに登録して無駄な時間やお金を費やさないようにアプリごとの特徴をしっかり理解したうえで利用しましょう。
実際に会った時に写真と異なる場合がある
なりすましではなくても相手の写真の加工が強かったり、古い写真を使用していたりすると、実際に会った時に異なる印象を受ける場合があります。逆に、自分が設定したプロフィール写真と実物が異なると相手にガッカリされるなんてケースもあります。
マッチングアプリに設定する写真は、できれば半年以内、遅くとも1年以内のものにしましょう。また過度な加工は控え、自分らしさや雰囲気の分かりやすい写真がおすすめです。メインの写真のほかにも、趣味が伝わるもの(旅行・スポーツ・カフェなど)を複数枚設定しましょう。
個人情報が漏洩する危険性が少なからずある
運営側のセキュリティ対策がどれだけ徹底されていても、自分の使い方次第で個人情報が漏れてしまう可能性があります。自分の身は自分で守るためにも安易に連絡先を教えない、会社や学校が分かる情報は載せないなど個人情報が漏れない対策をとりましょう。
初心者におすすめのマッチングアプリ3選
これからマッチングアプリを利用しようと考えている人に向けて、おすすめのマッチングアプリを3選紹介します。アプリの利用目的別に紹介するので、自分に合ったマッチングアプリを探してみてください。
タップル(tapple)恋活におすすめ
タップルは、10代から20代を中心に利用者が多く、累計会員数が2,000万人以上の恋活向けのマッチングアプリです。
画面に表示された異性を左右にスワイプ(フリック)して、相手が選べます。趣味などの条件から検索できる機能が充実しているうえ、デート相手を探している異性を一覧から探せる「おでかけ機能」もあるため、価値観の合う相手を気軽にデートに誘うことができます。
24時間の監視体制や、メッセージのやり取りには本人確認が必須など、セキュリティ対策も徹底されているため、初心者の人でも安心してアプリを利用することができます。女性は無料で、男性は1ヶ月3,700円〜利用できます。
with(ウィズ)結婚を見据えた恋活におすすめ
ウィズは20代〜30代の利用者が多く、利用者増加率・新規ダウンロード数がNO.1の人気急上昇中の恋活・婚活マッチングアプリです。
独自に開発した心理テストや超性格分析で相性のよい相手を見つけることができるため、価値観を重視したマッチングができます。なんと1日のマッチング数は、10万組以上という実績もあります。
また、トークが続きやすくなるようにアドバイスがもらえるサポート機能も充実しています。女性は無料で、男性は21歳以下限定で1週間プラン1,540円〜利用できるため、マッチングアプリ初心者の大学生にもおすすめです。
youbride(ユーブライド)婚活におすすめ
ユーブライドは、日本最大級の婚活サービス・IBJのグループ会社であるサンマリエが運営する婚活向けのマッチングアプリです。
アラフォー世代である30代〜50代や再婚希望者の利用が多く、「結婚生活への価値観」「転勤の可能性」「資産」など結婚を前提にしたプロフィール項目や検索項目が多数あることが特徴です。また、ユーザー同士で恋愛相談ができるコンテンツやプロへ相談できる機能もあるため、普段周りには言えない悩みも共有することができます。
「サクラゼロ宣言」をしており、会員審査や監視体制を徹底しているため、初心者の人でも安心してアプリを利用することができます。男女ともに1ヶ月2,400円〜利用できます。
まとめ
マッチングアプリは、恋愛や結婚の相手を探す際に、効率的に出会うことができる最適なサービスです。
マッチングアプリにはさまざまな特徴があるため、自分に合ったものを選びましょう。安全に使うための注意点やマッチングのコツもあります。
この記事をはじめ「マッチングアプリのトリセツ」では、マッチングアプリに関するさまざまな情報を発信しています。
ぜひこれらの情報を参考にしながら、マッチングアプリでの恋活や婚活を楽しんでください。
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※1 こども家庭庁のアンケート結果
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/5a310876-d01c-4f68-befb-841026bec796/57b14349/20240906_councils_lifedesign-wg_06.pdf
※2 MMD研究所のマッチングサービス・アプリの利用実態調査
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2268.html
※3 婚活アプリ「ブライダルネット」会員へのアンケート調査結果
https://www.ibjapan.jp/information/2022/08/1-166.html