幸せはあなたが選べる。"結婚できるか不安"な日々から"私の幸せ"を楽しめるようになるまで

文:トイアンナ

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[目次]

結婚相談所に登録したあの日。私は必死で、婚活を始めた。
 
30歳、バツイチ。後がない。そう思っていた。

「婚活で人気がない私は、結婚できるんですか?」

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3年結婚して別れた彼。からの、婚活。
 
私は鬼のように働くズボラな人間で、家には謎の癒しグッズが溢れ、シンクにはカップ麺の空容器が浸かっていた。
 
ハッキリ言って、婚活需要とは逆の道を、ズンズンと歩いていたのである。
 
このとき、私が想像していた婚活で人気のあるタイプは、おっとりしていても実は芯が強くって、清純派の服が似合うワークライフバランスを考えた仕事をしている、料理や掃除が得意な女性だった。
 
だから、自分は早く相手を見つけなければ----。そう思って、会って、会って、会いまくった。
 
予想通りというべきか。まあ、婚活男性に人気がなかった。
「仕事に邁進したらこの年齢になりました。癒してくれる女性を探しています」と並ぶ、男性のプロフィール。
 
ああ、めっちゃ共感するわ。それ、私がパートナーへ求めているものだもん。
癒されたいあなたと、癒されたい私。気は合うけど一緒には暮らせない。ため息をついて、次。
 
「女性が育児に専念できる環境を、整えるのが甲斐性だと思ってます」
素敵ですね。私には、もったいのうございます。はい次。
 
「バツイチですが子どもは全員留学でニュージーランドに送ったので安心してください」
私はあなたの倫理観が心配なのですが? つ、次・・・。

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選ばれない人、からの「選ばれなくても幸せな人」

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威勢よく却下してみたけれど、そもそも、私は選べる立場なんだろうか。私と結婚するメリットって、相手側にあるかしら。いや、ない。
 
自分は選ばれない人間。そう思うのが、とてつもなく怖かった。
 
だって、自分だけ高飛車に選んだつもりでいて、いったい何様?
それから、結婚相談所のメッセージ画面を開くのが、怖くなった。
 
で、婚活を少し休憩していたころ。ふと思い立って、ひとりでバーを巡り、美術館へ行き、焼肉を食べた。ひとりで陶芸ショップへ行き、酒器を買った。花を活け、ひとり暮らしの家で踊って歌った。コーヒーミルを買って、こだわりの豆を使ってコーヒーを飲んだ。
 
それが、とてつもなく幸せだったのである。
 
自分が良いと思えるものに囲まれて、自分を大切にできる感覚が本当に心地良かった。
 
選ばれなくても、幸せだなあ。だって、人生はこんなに彩り豊かなんだもの----。私は幸福に包まれていた。

結婚を思い詰める私、額にはシワが寄っていた

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「選ばれなくても幸せな人」を楽しんでいた時期に、一緒にいたいと思える相手と巡り合った。それも複数。
 
そうか。合点がいった。結婚を目的に歩いていると、好きなものに心を使う余裕がなくなって、息苦しくって、それだから良い人に巡り会えないんだ。
 
思い詰めていたから、眉間にはシワが寄って、この人と結婚しなきゃいけないのかとため息ばかりついて。そんな人は、傍目から見たってやっぱり陰鬱だ。
 
楽しい人生を歩んでいると、選ばれる・選ばれないという目線から解放されて、日々が心地よくなり、ますます楽しく生きられるようになる。そして、人は楽しそうな相手と付き合いたいんだ。
 
当たり前のようでいて、自分では気づけないこと。これを、好き勝手やってようやく理解した。

ヘンな服は着るし、歌って踊るし、選ばれなくても選ぶよ

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今の私は、もこもこした白いオーバーサイズのニットばかりで、ボディラインなんてわかりゃしないトップスばかりを着ている。髪にはグレーのメッシュが入っている。
 
ネイルは2本剥げているし、剥げた理由はAmazonのダンボール箱を無理やり拳で叩き割って捨てようとしたからだ。
 
でも、幸せ。とっても。
 
きっとこれからも、家で歌を歌って踊り、癒し系グッズに囲まれて、効かないダイエットに挑み、なのに焼肉を食べていくんだろう。
 
シングルの時期もあれば、また結婚する時期もあるんだろう。けれど大丈夫。この人生は私が選んだものだから。
 
人から選ばれなくても幸せな人生を、選んできた。そして私という人生の川には、さまざまな男性たちが流れていった。
 
結婚もした。どの殿方も素敵だった。感謝もしているの。でもね、川の行き先を決めるのは私なのです。いつだって。
 
あなたも、あなたの川を持っています。川はどこにでも進んでいけるのです。ときには誰かとつがいになりながら、ときにはひとりで未開の山を下って。
 
けれど自分で進む道を選ぶ限りは、きっと、ずっと幸せだから。
 
だから、あなたも、大丈夫。

著者プロフィール

トイアンナ

ライター。外資系企業に勤めたのち、独立。恋愛とキャリアを中心に執筆しており、書籍に『モテたいわけではないのだが』『確実内定』『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本』など。

※2021年3月22日おうね。にて公開

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