2022年9月13日 16:00
真似すべきは"チャラい人"のコミュニケーション術。「人を好きになれない」あなたも恋に落ちる
文:エマちゃん
理想は、自然に恋に落ちることだと思うんです。そうなれば「人を好きになれない」という悩みは簡単にクリアしますよね。
でもその「"自然に"が叶わないと」ってことはですよ。もう自然ではなく「必然」を狙っていかないといけないわけです。
そんな皆さんに見習ってほしい人がいます。それが、「チャラい人」。チャラい人をなぜ参考にしてほしいかというと、彼らは恋に落ちるのに必要な、ある能力を兼ね備えているからです・・・!
"チャラい人"のコミュニケーションこそ真似るべき
「好きな人がほしい」と思っている人に真似してほしいのが、いわゆる"チャラい人"のコミュニケーション。"遊び人"のことではありません。
チャラい人と遊び人というのは、似て非なるもの。遊び人は、心と心のやりとりを大事にせず、女の子を弄ぶ、自分中心の恋愛をくり広げる人。参考にすることはないです。
一方で、チャラい人の特徴といえば、そのコミュニケーション能力の高さと、それゆえに相手の懐にスッと入れちゃう人柄というのでしょうか。
出会ってすぐなのに、もう何年も一緒にいるような友達のように感じてしまったり、「あれ? この人にはなんかいろいろなことを話せちゃうな」って思えるような人。あなたの周りにもいない?
そういう人って、チャラさがあると思うの。おカタさのない、くだけた浮世人感(笑)。
彼らのチャラさの中には、人懐っこさにあるんだよね。この人懐っこさの根っこにあるのが「人を好きになる気持ち」なの。
すぐ人を好きになる人の共通点は「相手のよさを引き出すコミュニケーションができる」こと
昔のバイト仲間だった"チャラい"先輩も、たまに会えば「あれ? その子は前回登場してないなあ」といつも違う女の子の話。「今はこんな子にハマっていて〜」なんて話をよく聞かされる。
遊び人かと思いきや、毎回ちゃんと本気で好きになっていて、なんだか憎めないんですよね(笑)。
「今度はどんな女の子なの?」 と聞くと、その女性の魅力をたっぷり話してくれたものです。
その先輩のように、すぐ人を好きになれて、すぐ恋人ができちゃう人たちの共通点といえば「相手のいいところを引き出すコミュニケーションができる」ところ。
例えば、その先輩は、私にも初っ端から「いやあ、うちにかわいい子入ってきたと思ったのよ! いい子だから絶対採ったほうがいいですよって、(上に)念押ししたんだから!」と褒め言葉の嵐。
彼はそうやって人のいいところを見つけては、惜しげもなく褒めるので、もはやいやらしさもなく、みんなを笑顔にする人でした。
彼の何が素晴らしいって「この人にはどんな素敵なところがあるかな」という、"素敵なところを見つけちゃうぞ"って視点で人を見るところ。
そんな目線で見てるから、彼の目にはどんな人にも魅力があるように映るよね。好きな人もそりゃいっぱいできちゃうわ(笑)。
真面目なコミュニケーションでは、人を好きになるチャンスがなくなる
一方、なかなか人を好きになれない、というタイプには、「真面目な人」が多いなと感じます。
特にコミュニケーションにおいて、誰に対しても礼儀を重んじた、丁寧な対応をしている。
これが相手によっては「距離感あるな〜!」と感じさせてしまう、硬めなコミュニケーションになっていることもあるんですよね。
相手の魅力を知るためには、ちょっとした素の部分が出ちゃうコミュニケーションが必要だけど、そこまでに辿り着かずに、定型文コミュニケーションで終わってしまうの・・・!
「もっと力抜いてこうか〜!!!」 と私は思うわよ。
それでは相手はいつまでもあなたに近づいてきてくれないし、あなたも相手を知ることができない。もったいないのよ。
だからこそ、チャラさを持ってほしい。
男遊びをしてほしい、というわけじゃありません。恋愛に真面目であるのはいいことなの。チャラい人の"コミュニケーション"、つまり、人懐っこさを真似してほしいと思っている。
チャラい人のコミュニケーションには、人を好きになれるヒントがあふれているの。一つひとつ見ていくね。
人を好きになりやすい人の特徴1.相手の素を引き出す会話をする
チャラい人のいちばんいいところって、みんなに身内感を出せるところ。誰に対しても臆することなくコミュニケーションできるから、みんなが親近感を抱く。
親しくなったもの同士は当然、恋仲になるのも早い。心がすでに打ち解けているから、素の感じで会話ができるわけです。
人を好きになるときって、その人の親しみやすい部分に触れたり、ちょっとかわいいなって思う部分を知ったりしたときだったりしません?
その人の素の部分が覗いたときに、「好き」が増えるともいえます。
アイドルでも歌う姿だけを見ているときより、バラエティ番組で本音トークしている姿を見て、さらに好きになったりするじゃない。
または写真や映像だけならA君が好みだったけど、喋っているところを見たら、「Bくんの方が好きかも!」と好きな人さえ変わったり。
相手の素の部分を見ると、好きになっちゃうんだよね。
チャラい人はその素の部分を引き出すのがうまい。
一方、硬めなコミュニケーションに終始する人は、自分の素も出さなければ、相手の素も引き出せない。
それじゃあ、いい人のいいところも見えないって〜! むしろ表面ばっかり取り繕うのがうまい人を、いいなと感じてしまうのでは?
素を引き出すコミュニケーションって例えばこんな感じ。
「私昔から趣味なくて・・・! 最近Googleで『趣味』って検索するのが趣味になってるんですよ! 〇〇さんって趣味あります?」
と聞くと、相手は趣味があれば「俺は最近こういうのにハマってるよ」と教えてくれるだろうし、趣味がなければ「俺もマジで趣味ない! Googleで検索しようかな(笑)」とか話題が広がるわけ。
「趣味がない」という自分の弱みや、悩みをさっと見せることができたり、ついでに相手に「あなたはどうですか?」と興味関心を示すようなコミュニケーションは、一気に打ち解け感が出て、人懐っこさ抜群。
いきなりチャラくなれ! は難しいかもしれないけど、まずはこういうテクニックからマネしてみて。
人を好きになりやすい人の特徴2.褒め言葉をコミュニケーションのきっかけにする
チャラい人といえば、相手とコミュニケーションを取りたいとき、「褒め言葉」をうまく使う。
「そのワンピースかわいいね!」「前髪切ったの? 似合うじゃん!」と。それがコミュニケーションのきっかけ。
褒め言葉はあくまでもきっかけなの。でも、このきっかけから会話が生まれるんだよね。
会話することが当たり前になれば、その後はいろいろな深い話を自然とできるようになる。
深い話まで引き出せるようになれば、その人のいいところをもっと引き出せる。いいところを見れば好きになるところも増える。
コミュニケーションをたくさん取って、相手の素を引き出していこう。そして、いいところをたくさん見つけよう。きっかけに「褒め言葉」を使って。
人を好きになりやすい人の特徴3.人間くささを愛している
チャラい人のいいところって、相手の「『素の部分』を見たい! その瞬間こそ萌える!」 って本気で思っていること。つまり、人の本質部分に興味があるんだよね。
だから肩書きや年収、スペック、容姿なんかは参考にはしても、さほど興味は持っていない。
それより、「この人どんなこと考えているんだろう」「どんな生き方してるんだろう」「どんなコンプレックスを抱えて、何に自信があるんだろう」「どんな愛し方をするんだろう」とか、そんなところに興味がある。
「人間くさいところ」が大好きなんだよね。
話していて楽しいなとか、尊敬できるなとか、落ち着くなとか、「一緒にいて楽しいワクワクする」かどうかが、その人を愛するいちばんの理由になりませんか?
愛の本質を知っているからこそ、自分の好きという感情に気づくことができるんです。その上、チャラい人は自分が相手にとって「一緒にいて楽しい人」であるように心がけている。
自分が楽しいから、相手も楽しんでくれる。そうしてまた素敵な関係が、ひとつ築かれる。
そんな好循環を生み出すから、チャラい人は周りの人を愛しているし、同時に愛されてるのよね。
自分の人間くささを認められると、自分の素を自然と出せるように
相手の人間くさいところを引き出せるようになりましょう。そこに面白みを感じられるようになってください。
人間くさいところの面白みを感じられるようになると、自分の人間くさいところを愛せるようにもなります。
自分を愛せるようになると、自分の素を出すことにも抵抗がなくなってくる。
そうなると、素を出してもらえたと感じた相手も、自分の素を出してくれるようになる。
そこでやっと、人と人とのハートの部分で、コミュニケーションができるようになるよね。
あなたの周りには好きな人だらけになるし、その「好きだらけ」の中には恋仲になりたいな、なってもいいな、と思える人ができるはず。
相手の過去・現在・未来について聞いてみよう
チャラさがある人は性別に関係なく、いつもこんな会話をしています。
「〇〇ちゃんはなんでこの仕事始めたの?」
「きょうだいいる? 末っ子なんだ! 甘えんぼでしょう〜」
「どんな学生時代だったの? おてんばそうだね」
「最近面白い人に出会った? 面白いことあった?」
「何か目指してることあるの?」
と、いう感じ。わかりやすく言えば、その人の過去・現在・未来に関心があるの。
「この人はどう過ごして今があり、未来を作るんだろう」ということに興味を持っている。
つまり好奇心旺盛なんだよね。好奇心を抱くというのは、人を好きになるいちばんのきっかけ。
好奇心が旺盛なのは、ある意味才能でもあるんだけど、人を好きになりづらい皆さんは、まずは真似っこからでいい。
その人の過去・現在・未来について質問してみて。きっと多くのことを知れるし、「どんな人にもドラマがあって、面白みがあるんだな」って思えるから。
私はこういう話を聞くのが好きすぎて、聞いたらすぐ相手を好きになるふしがある(笑)。
人を好きになるときはチャラくていい
でも、独身時代は"逆悩み"で、「ああ、あの人もいい! この人もいい! 私ったらなんでこんなにすぐ人を好きになってんの? アホか!」と自分を呪ったものでした(笑)。
もちろん、本気で好きになるのは一握り。この人のこと大好きだなあと思えた相手は、恋人になったり夫になったりと、特別な存在になります。
好きの形は人それぞれ。性別がどうとか、恋とか愛とかって話じゃなく、人を好きになれるコミュニケーションをとってきたのは私にとっての強みだし、それで築けてきた人間関係は財産だと思っているよ。
好き=恋煩い、というように感じる人もいるかもしれないけど、チャラい人にとってはなんのその。好きな人がたくさんいるから、煩ってる暇はない。というのは冗談だけど、ちょっとホント。
好き、についてはチャラくていい。好きな人をたくさん作ってください。
その中に、本気で好きになる人がたまに現れるから。
著者プロフィール
エマちゃん
謎の人妻インフルエンサー。独自の恋愛観や生き方論、美容情報を中心に発信。現在Twitterフォロワー数10万人超え。スキャンダラスな恋愛戦士時代を経て、「運命の人」である夫と出会い、幸せな結婚生活を築いた自身の経験を基に、複数の媒体で恋愛コラムも執筆中。「愛すること」や「相手を思い遣ること」の大切さを説いている。2020年3月下旬に初の著書『愛され革命~運命の彼を一生恋させる"女神女子"になる』(大和書房)を刊行。