航空会社の男性客室乗務員 坂口さん(30代前半)の場合

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<プロフィール>
●名前:坂口剛さん(仮名)
●職業:航空会社の男性客室乗務員
●年齢:30代前半
●最終学歴:都内の私立大学卒
●推定年収:600万円
●生息域:羽田、川崎、有楽町、渋谷
●行動特性:フットワークが軽くて社交的。恋人がいないときは週3で合コンをセット
●好物:テニス、旅行、飲み会、歴史シミュレーションゲーム
●好異性:好き嫌いをはっきり主張する女性、美意識の高い女性

航空業界にはステキな女性が多くて目移りします

「周りにキレイで魅力的な女性が多すぎるんです。出会いもたくさんありすぎる。困ってしまいます(笑)。自分ではとても選べないので、むしろ女性から選んでもらいたい。ありがたくお受けするかもしれません」

ここは品川駅からほど近いダイニングバーです。テラス席でお茶をしながら朗らかな口調で語ってくれるのは、航空会社で客室乗務員(キャビンアテンダント。以下CA)をしている坂口剛さん(仮名、30代前半)。短髪とスーツがよく似合う爽やかな男性です。

航空業界は会社の数が限られていて、男性のCAは1割程度とのこと。個人が特定されないように年齢をあいまいにすることをお許しください。その代わり、坂口さんには「ぶっちゃけ話」を聞くことにしましょう。

恋愛話の前に、客室乗務員になったきっかけを教えてください。男性はまだ珍しい職種ですよね。

「私はもともと人見知りが激しかったんです。でも、同じ飲食店でアルバイトをしていた幼馴染が楽しそうに接客をしているのを見て影響を受けました。それが接客業を志したきっかけです。空港の近くに実家があったので、周囲には航空業界で働く人も普通にいました。友だちのお姉さんがCAをやっていて、勧められたのも理由の一つです。パイロットになりたいと思ったことはありません」

接客業を極めたい人にとってはCAは一つの頂点なのでしょう。憧れる「先輩」も身近にいました。いま、坂口さんは納得感と誇りを持って仕事に取り組んでいます。

自らも身ぎれいにしている坂口さんは、女性にもキレイでいてほしいようです。性格は負けず嫌いなほうが良いとのこと。

「CAの女性は自意識も自己主張も強いですよ。仕事中の様子から優しくてサポート上手だと思われがちですが、キレイな制服を着て懇切丁寧な接客をしている自分が好き、という人が多いのです。プライベートでは自由にさせてほしいと思っています。合コンなどではむしろちやほやされる側です。僕はそういう女性が嫌いじゃない。好き嫌いがはっきりしていて、何でも口に出して言ってくれる女性のほうが一緒にいて楽だからです

同業だと時間や距離の感覚が近いからいい

キレイでちゃんと自己主張ができる女性が多い、という以外にも同業者を好む理由があります。「時間と距離の感覚が似ていること」です。どういうことでしょうか。

「早朝便のシフトが入っているとします。午前3時に起きて5時前に出社し、羽田から地方の空港まで1往復半することは普通です。夕方には地方で仕事が終わるので、そのまま食事してホテルで泊まります。せっかくなのでプロ野球の試合を観戦したり。翌朝はもちろん仕事です。こういう生活をしていると、福岡まで行ってラーメンを食べて日帰りで帰ってくるようなデートも当たり前になります。一般の人とはちょっと感覚が違うのではないでしょうか」

福岡に日帰りデート……。福利厚生で自社の飛行機に安く乗れるとはいえ、バブル期並みのフットワークの軽さですね。確かに、このような時間と距離(とお金)の感覚についていける男性は多くないと思います。

逆を言えば、女性が航空業界の男性とお付き合いするときも同じことが起きます。海外一人旅の経験もあるぐらい行動的な女性でなければ彼らと長く付き合うのは難しいかもしれません。だからこそ、パイロットとの結婚を夢見るCAが少なくないのでしょう。

「パイロットは女性のCAからもすごくモテます。他社のCAと合コンで会ったとき、『パイロットの方ですか?』と目をキラキラさせながら聞かれることがありますよ。自分もCAであることを伝えると急に会話をしてくれなくなったり(笑)。自分でもできるような仕事をやっている男性だと親が結婚を許してくれない、という保守的なお嬢様も多い業界なのです。パイロットは私たちより2倍以上の給料をもらっていますしね」

仕事の見通しが悪いので結婚はまだできない

CAの仕事に熱中している坂口さんはパイロットをひがんだりはしません。むしろ積極的に社内外の女性にアプローチをして来たようです。

「でも、30歳を過ぎてからは社内恋愛は避けるようにしています。女性が大半の職場なので、噂話が広まると仕事に支障が出るからです。女性も上司なので、下手なことをすると出世にも響いてしまいます。20代の頃は職場の先輩と付き合っていたこともありますよ。同じ便で勤務していたりするとコミュニケーションの量も多く、地方空港近くで泊まったりするときに仲良くなりやすいのです。その人とは3ヶ月で別れてしまいました。ものすごくキレイな人だったので、勝手にいろんな期待をし過ぎたのが原因だと思います。彼女は料理が雑だったり、家があまりキレイじゃなかったりして、僕のほうから『ごめんなさい』と別れを切り出してしまいました」

30歳を過ぎた頃からは地元の親しい友だちが次々と結婚し、母親が大病を患ったこともあり、「自分もそろそろ結婚したい。孫を見せてあげたい」と思うこともあるそうです。ただし、会社の業績が安定しているとはいえない現在はすぐに結婚したいとは思っていません。目標は2年後の結婚です

男性の場合は、会社の業績や自らの成績に結婚への意欲や自信が大きく左右されますよね。仕事が不調だったり見通しが悪いときは、結婚して家庭を築きたいと思って行動する人は少数派なのです。坂口さんが勤務する会社では同世代の同僚男性の多くは同じ理由で未婚のまま。ただし、パイロットだけは別。厳しい訓練生時代に支えてくれた女性と20代前半で結婚するケースがほとんどなのだそうです

結婚後は共働きを強く希望している坂口さん。ならば、経済的にも精神的にも対等に支え合えるような同世代女性を相手に選べばいいと思うのですが、「選択肢」が多すぎて選び切れないとのこと。モテ男も大変ですね!

「同世代の気軽さは確かに捨てがたいものがあります。でも、女性は結婚を強く意識する年齢ですよね。下手に1、2年を無駄にさせたら申し訳ない、と思ってしまいます。そうすると20代前半の女性がいい。素直なリアクションも楽しいです」

携帯電話を見られて別れることになってしまった…

 実は先月までは9歳年下の女性と付き合っていました。出会いは合コン。相手は他社で働くCAです。

「私もCAであることがわかっても嫌がったりはしませんでした。むしろ、仕事に対する熱い想いを理解し合えています。どこに出かけるにしてもフットワークが軽いのも似ていました。結婚も視野に入れて付き合っていたのですが、あるとき携帯電話を見られてしまいまして……」

自分に恋人がいる時期も、友だちや同僚のために合コンなどのイベントを開催することもあるという坂口さん。その中で出会った女性の一人と「今度食事でも」とやりとりしているのが彼女にバレてしまったようです。軽い浮気、ですね。

「間が悪いことに、同じ時期に上司から資産家の娘さんとのお見合いを勧められていました。むげに断るわけにもいかず、友だちに相談していた文面を彼女に見られたのです。ダブルパンチでした。私と付き合っているのにお見合いをする気なのか、と。すごく怒られて、別れることになってしまいました。でも、今度久しぶりに食事をする予定です。仲直りして復縁できたらいいな、と思っています

そんなに反省はしていない様子の坂口さん。このインタビューをさせてもらった日も5対5の合コンがあると陽気に笑っていました。人と人を結び付けるのが得意で、みんなで楽しく飲むことも大好きなのですね。友だちや同僚としてはとてもありがたい存在ですが、恋人や配偶者になるためには自信と度量が必要だと思います。

「彼は社交的で女友だちも多い。カッコいいからモテるのは当たり前だ。でも、愛する私を裏切ったりはしない。自由にさせてあげたほうが彼は伸び伸びと働いて出世するだろう」

こんな気持ちでゆったり構えられる女性が坂口さんには似合っている気がします。もちろん、坂口さんのほうも相手を束縛しないことが基本です。何事もお互い様、ですからね!

あとがき (編集部より)

華やかな航空業界で活躍する男性とは、同業界でのイベントや合コンで意気投合することが多そうです。相手にも美意識の高さを要求しますので、いつまでも「女性」でいたい人とは相性が良いはず。お互いの居心地を確かめましょう。また浮気性の彼らと対等に渡り合うには、少しぐらいわがままな性格の女性の方がうまくいくでしょう。

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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